そう、実は島根の温泉は、温泉マニアが憧れヨダレを流すほどの良質の温泉の宝庫なのです。それら温泉は人里離れた辺鄙な地域に点在しているので、レンタカーは必須。ありこち移動の途中で、石見銀山、菅谷たたらの里、足立美術館など観光スポットにも立ちます。
10月18日(火) 三瓶温泉☀ ~ 玉造温泉・湯之助の宿 長楽園
10:00さんべ荘 10:30千原湯谷湯治場 10:35大森代官所前駐車場 12:15 そば処『一福』 13:10道の駅とんばら 13:40 菅谷たたらの里/たたら製鉄 15:40 宍道湖SA (上り) 16:30玉造温泉・湯之助の宿 長楽園泊
10:00
さんべ荘を後に、知る人ぞ知る「日本一」と言われる日帰り温泉に向かいます。
車で30分のひっそりした山間にあるんです。早速GO!
♨ 千原湯谷湯治場
足元源泉湧出による新鮮さ・濃厚成分による高い効能・長く入れるぬるめの温度♨です。
「大地から湧く湯治場」として明治のはじめに開湯し、古くから療養専門の湯治場で「やけど、切り傷、皮膚病に特効あり」とこの地域では有名な温泉です。
ぬるめの黄褐色に濁った浴槽の中に入ると底板の間から炭酸ガスの泡がポコッポコッ湧いています。よく見ると画像でもポコッとがわかりますヨ。
最近では「足元湧出源泉」と呼ばれ高く評価されています。
ありがたいことにお湯がぬるめなので、10月から6月までは源泉をそのまま薪で湧かした五右衛門風呂の上がり湯が用意されています。
五右衛門風呂は男湯のカーテンの中にあり、男性も女性も入りたい時には「五右衛門風呂空いていますか?」と声をかけるルールになっていました。
女性は男湯の間に板戸があり、勇気を出して大きめの声をかけて、男湯にある五右衛門風呂に入ります。かなり温まりますよ。
男湯の脱衣所と浴槽に降りてく階段です。
なんとも情緒あふれる木造の階段や造りがジィーンと胸に迫り、哀愁に包まれました。
千原湯谷湯治場は、混雑時には入浴人数をかなり制限するので、待ち時間が長いこともあるようです。土日などは十分調べて行くことをオススメします。
千原湯谷湯治場には、少し手前の川沿いの駐車場に車を止めました。
100m位奥に歩くと建物の手前の入口で受付します。
そこで混み具合などを確認して奥の玄関に移動します。
本日は男湯は一人でのんびりと自由に貸切状態で、女湯は先客が3人で計4人でした。
お湯が良くて風情も良くて、鄙びた温泉の素晴らしく貴重な体験できました。
<営業時間>定休日は木曜日
■4月~10月 午前8時~午後6時(最終受付午後5時)
■11月~3月 午前8時~午後5時(最終受付午後4時)
『千原湯谷湯治場』 < 1,000円 >
入湯 大人一回 500円
奥出雲 そば処『一福』
千原湯谷湯治場から次のミッションに行く途中にあったそば屋で昼食にします。
よく見るとこちらは創業大正十一年の老舗で山陰エリアを中心に計10店舗を展開。
出雲そばの伝統の味を伝えているようです。
ちょうど季節的に新そばやきのこそばの季節になったばかり、温かいきのこそばと穴子天そばをオーダーし、香りたつ新そばを美味しく食べました。
そば処『一福』 < 2,190円 >
きのこそば、穴子天そば
● 菅谷たたらの里
< 山内生活伝承館 >
山内を見下ろすところにあるのが「山内生活伝承館」です。
山内に住む人たちが残してきた遺産を大切に引き継ぎ公開している館です。当時の生活に使われていた様々な民具が展示されています。
四季折々に伝わる山内独特の慣習や生活を通してたたら製鉄を支えた人々の心のありさまを垣間見ることができるでしょう。
当時使われていた様々な民具が展示され、当時の生活のわかりやすく絵で解説されていました。ここから「高殿」の方に車で移動します。
< 菅谷たたら山内 >
「鉄の道文化圏」のある出雲地方は、古来から「たたら」と呼ばれる伝統技法による製鉄が盛んに行われたところで、先人たちは、自然の恩恵を最大限に生かしながら、環境循環型ともいえる産業としての技術を蓄積してきました。
この地方の鉄の「歴史」や「文化」を調査・保存・公開することで、人と自然との濃密な関わり合いを再発見し、発信する役割を果たしていきたいと考えます。
そして鉄の歴史はそのまま人類の歴史と重なります。
菅谷たたら山内には、かつて「たたら製鉄」が操業されていた高殿と呼ばれる形式の生産施設が唯一残されており、国の重要有形民俗文化財に指定されています。
「たたら製鉄」とは、日本で千年余にわたって受け継がれてきた伝統的製鉄法、古来人々は、山や川、海から採れる砂鉄を木炭の火力を用いて製錬することで鉄を得てきました。先人達はこうした製鉄法に様々な改良を重ね、日本独自の製鉄法までに昇華させました。
これが日本固有のたたら製鉄――「たたら吹き」です。
「高殿」は、大正10年5月5日の最後の操業まで約1世紀もの長い間、世界一ともいわれる高品質の鋼を作り出してきました。
高殿のほかにも、鉄山経営の事務所的役割を果たした「元小屋」や、たたらで生産された大きな鉄のかたまりを粉砕する「大銅場」など、山内には当時「たたら」に関わった人たちの空気が今も漂っています。(HPの参照)
「元小屋」にいたスタッフの方がいろんなことを説明してくださって、エリアの少し先にある修復している建物の屋根の形状を見せてくれました。
菅谷たたらの中心地に聳え立っている「桂の木」は立派な大木で推定樹齢は200年以上にと言われています。たたら製鉄の神様、金屋子神の御神木とされていて、たたらと関係のあるところで多く見られます。紅葉した葉っぱがなんとハート型!
菅谷たたらの自然で清らかな川の流れがとても美しいままに残されていました。
訪れた方はここにもお立ち寄りくださいませ!!心が洗われますヨ。
それにしても「菅谷たたら山内」に訪れて、鉄の道文化圏やたたらのことを知り有意義な時間でした。静かなこの山里に脈々と続く日本の技が温存されていることに感謝です。
● 宍道湖SA
松江自動車道にある宍道湖SAで休憩です。
トイレに行った後よく見たら背後に「宍道湖」が見えています。
あと一息で今夜の宿に・・
● 玉造温泉・湯之助の宿 長楽園
「湯之助の宿 長楽園」は、島根では有名な玉造温泉の中にあります。
この玉造温泉は、『出雲国風土記』にも記された日本最古の温泉地として古くから美肌の湯として親しまれてきた名湯、湯上がりにはしっとり肌になると評判です。(画像はHP参照)
<#大泉閣 309 >
今日のお部屋は、大泉閣 #309。
和室10畳に広縁にイスとテーブル、バス・トイレ・洗面所が付き、入口はちょっと広い空間になっています。座卓にはいろんな情報とミネラルウォーターとお菓子がありました。
入口の奥には、ウォシュレットトイレ、洗面所、バスとつながっています。
和室と水回りが個室風に独立した配置になっていました。
窓はガラス面が広くて気持ちが良く、一面緑に覆われています。
開口部が広いので明るい広縁です。
旅館に到着したのが午後4時、おやつには少し遅くなったけど面白そうな「安来節のまんじゅう」もあるのでしばしお茶休憩にしましょう。
< ♨ 龍宮の湯 日本一の混浴露天風呂 >
画像はHPの参照
龍宮の湯は、およそ一万坪の日本庭園と源泉掛け流し100%の大庭園露天風呂です。
明治42年に完成し、現在に至るまで100年に渡り多くの方々に愛され続けております。
「日本一大きな混浴露天風呂」として10年連続で日本一ネットで認定されています。
龍宮の湯に行くのは、館内の庭園玄関に進みます。庭園に出るとすぐに「露天風呂」の案内があるのでそれにそって進みます。男湯と女湯の入口があります。
「水晶の湯」が女湯の入口、その先に女子脱衣所がありハンガーにずらりと湯浴みが並んでいます。これを着けて混浴露天風呂へ。
玉造温泉 長楽園 夕食
夕食は午後6時からスタートです。
1Fのお⾷事会場「故郷」に移動しました。
席にはすでに本日のお料理がきれいに並んでいました。
令和四年神在月 ご献立
前菜:秋の旬菜盛合せ5点盛り
造り:近海鮮魚三種盛り
酢物:境港サーモンと松茸の南蛮漬け
身がプリップリッで白身の美味しさが伝わります。
お食事どころの「故郷」には、大泉閣の3階のお部屋のテーブルが並んでいます。
オーダーした生ビールが届いたのでカンパイ!
蓋物:南瓜真丈と秋野菜の生姜あんかけ
温物:大山どりと無花果の茶碗蒸し
どちらも優しい味です。他のお料理数点は写し忘れていました。
焼物:牛ステーキと野菜
食事:奥出雲舞茸ご飯、しじみ汁
香物:二種盛り
デザート:良楽プリン、梨のコンポート
お料理は懐石風に出されましたが、熱い物が熱々なわけでもなく全体的にいたって普通でした。ごちそうさまでした。
この後休憩してから夜のお風呂にもう一度入って、缶ビールで乾杯して明日のミッションを確認しながら・・・
おやすみなさい。
< 10月19日(水)>
おはようございます。
今日は旅の最終日、あっという間にあと一日です。
今朝も6時半に朝風呂でさっぱりと。
玉造温泉『 長楽園 』朝食
夕飯と同じお食事処で朝食です。
松花堂のようにお弁当形式で、何種類かのご飯のお供が並んでいます。
テーブルで干物を焼いて、宍道湖の大きなしじみ汁で美味しくいただきました。
ごちそうさまでした。
この後は館内のショップでお土産物をチェックして、お部屋に戻り荷物の整理。
09:40
最終日もガンガン島根を楽しみますヨ。
チェックアウトして旅館の玄関で記念にフォト!!
では玉造温泉を後に次のミッションに続く・・
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