奥会津・鶴亀荘&遠刈田温泉・大忠 「食」が魅力の温泉宿めぐり その1

私達夫婦は揃って食い意地が張っているので、温泉宿を選ぶときもこの宿の食事はどんな風かな?、ということがいつも気になります。でも宿の食事の好みとしては、品数が多く定番が一通り揃っている典型的な旅館料理や、熟練の料理人が腕を振るうグルメ志向の高級料理えはなく、どちらかというと家庭料理の延長にあるような地のものを大切にした素朴で気取らない料理の方に惹かれます
高価な食材を使ったり、名の通った料理人が提供する贅沢な懐石でなくていいんです。女将さんが心を込めて一つ一つ手作りしたどこかホッとするような料理で日本酒の杯を傾ける、こんなシチュエーションをいつも求めています

今回は、普段から情報収集するなかで、前々から行ってみたいなと思っていた「食」に特徴ある東北の温泉宿2軒を巡ってみようという企画です。

ひとつは、奥会津・金山町にある湯倉温泉「鶴亀荘」。ここは、私達が温泉ガイドのバイブルとして愛読している「温泉博士が教える最高の温泉(集英社、小林裕彦著)」で、次のように紹介されています。
『この旅館は、泉質もさることながら、手作り感満載の料理が素晴らしいです。おそらくコスパ日本一ではないかと思います。あまり宣伝はしていないようですが、リピーターが多いとのことで、なるほどなという感じの旅館です。』
これは行くっきゃないですよね。

もうひとつは、宮城・遠刈田温泉「大忠」。ここは以前滞在してその料理に大いに感動し私達のお気に入りの宿となったオールインクルーシブの宿「山風木」と経営を同じくする姉妹館というか、こちら大忠が本家。なら、間違いなさそうだし評判も上々のよう、ひとつ試してみるか・・

両宿とも今回が初滞在、楽しみであり興味津々。ドライブ旅行を兼ねたその様子を以下レポートします。

5月17日(火)東京 ~ 奥会津

東京08:00出発 11:20 道の駅たじま 11:30  12:30 道の駅からむし織の里 11:50 14:25 せせらぎ荘 15:10 15:50 鶴亀荘泊

10:00
おはようございます!!
あらっ、今日は朝から珍しくどんより曇りの空模様です。
でも雨は降らない予報、山間周辺はわかならいけど、元気でいってきます!!

クルマは東北道を順調に進み、西那須野・塩原ICで降りて会津田島町方面へ向かいます。

道の駅たじま

道の駅たじまは、奥会津の玄関口的な位置にあり、テント販売の鮮度のいい野菜や山菜などが魅力的です。購入したいけど今日はお泊りなので、見るだけにします。
山の恵みの美味しそうな山菜が並んでいました。

道の駅からむし織の里 織姫交流館

次は、道の駅からむし織の里、福島の昭和村南会津にあります。
ここは周辺に何もなく、のどかな田園風景に囲まれ豊かな自然が広がったところです。
この道の駅には、農産物や特産品の売店や食事処、からむし工芸博物館が同じ敷地に点在しています。


特産品の売店


特産品の売店

農産物や特産品の売店には、採りたて野菜は多くなくて地場で作った加工した商品や地酒などが並んでいます。また一品一品丁寧な手作りの高級な工芸品も展示販売しています。

食事処 苧麻庵(道の駅内)


店内


券売機

食事処 苧麻庵(ちょまあん)は、道の駅の敷地内にあって、ランチメニューにはラーメン・うどん・蕎麦・丼、もちなどが食べられます。特に麺にからむしを練りこんだ、つるんとした触感の麺と白湯スープの相性は抜群です。

「からむしラーメン」
確かにツルンとした麺にあっさり鶏のスープ、ネギや紫玉ねぎなどもが溶け合って爽やかな味わいです。

「せいろ蕎麦天ぷらセット」
せいろ蕎麦に地物の野菜天ぷらがたっぷり添えられたセットです。

道の駅の中に別棟にある食事処は、落ちついた雰囲気でゆっくりと庭を眺めながら味わうことができておすすめです。
営業時間は11:00~15:00のランチのみなので注意。

『食事処 苧麻庵』 < 2,250円 >
せいろ蕎麦天ぷらセット、からむしラーメン

からむし工芸博物館

からむし工芸博物館も道の駅の敷地内にあり、買い物や食事と博物館などを一通り回って楽しむことができます。

からむし工芸博物館は、”縄文の時代から人々に利用されてきた植物繊維「からむし」「麻」の栽培に関する歴史資料や生産道具、様々な織物などを展示説明しているほか、ビデオ・ライブラリーコーナーも併設しています。”とのこと、HPを参照しました。

ここで初めて、からむし織の原料となる植物の「からむし」(苧麻ちょま青苧あおそのことを詳しく知り、古来からこの地で手から手へと受け継がれてきた「からむし」を育て、特産品として加工していく手法を後世まで伝承していくことの素晴らしさに感動しました。

この後、工芸品を販売している織姫交流館で、紫のからむし帽を記念にゲット
いろんな工程を踏んで手作りのため思ったよりも高価な買い物しました!

『道の駅からむし織の里しょうわ』 < 12,900円 >
紫のからむし帽、@300観覧料

せせらぎ荘

本日の宿の近くまで来ています。
ここ「せせらぎ荘」は日本では数カ所しか存在しない天然炭酸温泉の一つである大黒湯と、玉梨温泉の二種類の源泉が同時に楽しめる日帰り温泉施設です。

まだチェックインには少し早いので、来てみたかった日帰り温泉にさっと入ってきます。


右が炭酸温泉


時々泡が・・

ここは浴槽が2つ隣り合っていて、炭酸温泉(大黒湯)と玉梨温泉なんです。
まずは44℃の玉梨温泉で体を温めて、イザっ!37.9℃の炭酸温泉でまったりのんびりぬくぬくと過ごすのが定番と、常連さんから教えていただきました。
確かに炭酸温泉にいきなりは冷たいって感じますよね。

しばしまったり温泉に・・・

この画像のようにお湯に手を入れると
あっという間にアワアワ気泡になりました。
(HP参照)

『日帰り湯 せせらぎ荘』 < 1,000円 >
日帰り料金 @500

湯倉温泉 旅館 鶴亀荘

今回の旅のメインミッションの一つ『鶴亀荘』です。
こちらは奥会津にある只見川のそばにある一軒宿。
そして季節の地場の食材を屈指した創作料理旅館として評判の宿、楽しみです。


只見川に添って建つ旅館


シンプルな玄関

宿の目の前は、自然の護岸の只見川が等々と流れ美しい景観です。
お隣には「湯倉温泉共同浴場」がポツンとあります。
午後3時半に到着してチェックインします。

宿の玄関に入ると太い柱と廊下や天井など木材をふんだんに使ったフロントが目に入ります。広々したフロントがあり、すぐにお部屋に案内されました。

#「鶴の間」

2階にある和室8畳「鶴の間」です。
部屋の中央には座卓にお菓子、エアコンも完備です。

窓からは、只見川と対岸の山間の風景が美しい絵のような景観です。
窓辺にはテーブルと椅子があるのも優しい心遣い、お風呂上がりなど、なにかとここに座って川を眺めたりまったりと過ごしました。

室内には、クロゼットやTV、金庫、タオル掛などが整っています。
クロゼットには、浴衣、タオル、バスタオル、カゴが整っています。

男性用お風呂

鶴亀荘のお風呂は24時間かけ流しの天然温泉です。
こちらは男性用のお風呂、なんと浴槽の窓から外に出ると露天風呂につながっています。

露天風呂からは只見川の美しい川面が絶景です。
外の爽やかな空気と川と森林浴が一緒になってとても心地よい空間です。
のんびりと温泉を堪能します。

・・・
お風呂上がりはホカホカになり、ちょっと涼もうかと旅館の前の只見川へ。

夕方5時頃の風景です。
川面に打つる赤い橋など穏やかできれいな景色です。
誰もいない景観を独り占め・・・

部屋に戻り夕食の前に、「運転お疲れ様!!カンパイ!」と最近お気に入りの黒ビールをグビグビっといただきました。やっぱり風呂上がりのビールは堪らない!!

鶴亀荘 食事処(夕食)

夕食となったので1階のお食事する個室に移動します。
もうすでにテーブルにはこのなんとも素敵な一皿がセットされていました。
わぉ~、ワンダフル!

こちらのコンセプトは
「地食材を中心に一品ひとしな心を込めておつくり致します」、スタートの前菜の美しさで心を鷲掴みされました!!!

では頂きます!
食前酒は桃酒、そしてお酒が飲めない女将が日本酒ソムリエと聞いてびっくり!
女将のおすすめからスタートします。

先付:わらびどうふ たたきわらびのせ

改めて、前菜をズーム!
前菜:にしんさんしょう漬・イタドリちりめん山椒、ふき青煮、藤の花寄せ、みつ葉入玉子焼、かぎわらび味噌煮、さんしょうゆべし、うるい寿司、花わさび
そこに山で取れた青々しい葉などが添えられて、なんて美しくて贅沢な一皿でしょうか?
一口一口楽しませていただきました。

小鉢:ここみ胡麻和え

煮物:会津郷土料理 棒タラ煮絹さや添え
これって物凄く柔らかくてびっくりしました。こんなに柔らかく煮ることが難しいのでお聞きしたら、先代の女将からの継承のようでした。

蒸し物:玉子蒸し 山うどとさんしょうとと共に

洋皿:ローストビーフ ふきのとう味噌で、山ぶどうの芽・ウドの芽の天ぷら添え
メインはローストビーフはふきのとう味噌の組み合わせも新しい、旬の天ぷらの山ぶどうの芽はじめて食べました。


アンニンゴご飯


ねじ曲がり筍とわらびなど

ご飯:アンジンゴご飯、吸い物:ねじ曲がり筍やわらび、大根
アンジンゴ?食べられる山野草のようです。どこかほのかな爽やかな香りがするご飯です。
お吸い物も山菜入りの優しい味です。


かぶときゅうり


キャベツのムース、苺、デコポン

香の物:きゅうり、カブ
水菓子:キャベツのムース、苺、デコポン
お新香もなんだかたっぷりあってますますご飯が進みます。
そしてキャベツのムース???すごい発想のデザート!!面白い。
と、もうお腹がいっぱいです!!
美味しかった!ごちそうさまでした!!

夕食後お部屋に戻りましたが、先程食べきれなかったお新香をつまみに二次会です。
カンパイ!

・・・

22:00
今日の最後の温泉をまったり入ります。
ちょうど露天風呂から只見川を見ると川面に明かりが反射して、墨絵のような美しい景観を堪能しながら一日の締めといたします。

でも部屋に戻り、もう一度缶ビールをチビチビと・・
そして今日も一日お疲れ様&お休みなさい!!
・・

<  5月18日(水)>

07:00
おはようございます。
今日は穏やかな晴れた朝です!

今日の只見川も穏やかで気持ちいい!!

鶴亀荘 食事処(朝食)

昨日と同じ1階の個室で朝食です。
朝食もすっかりセッティングされています。
席につくと女将さんがすかさず、お味噌汁を運んでくれました。
いただきます!

朝食には、ワラビのおひたし、鮭の焼き魚、かぼちゃ、シソの味噌、海苔、温泉卵、トマト、お新香など。
シンプルですが、とっても心のこもった美味しい朝食です。
ご飯自体も美味しくっておかわりしました。

09:15
なごり惜しいのですが、そろそろチェックアウトします。
ちょうど訪れたときはこの町の「金山町宿泊割」が使えるとのこと。
思わぬプレゼント。

フロントの内庭に朝の光があたってとっても気持ちの良いきれいな緑です。
思わずパチリッ!
また違う季節に是非伺って美味しい山の料理を食べたい!と思いました。
そして宿泊割りとクーポン券を2人で¥4000ゲット!ありがとうございます!
ただし金山町内でのみ使えるチケットなので教えていただいた道の駅に向かいます。

この後は次へ


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