2020年1月期・『大人の休日』、三日目です。
今日は、新潟経由で日本海を北上し、酒田までの移動です。新潟駅では、名物駅弁とビールを購入し、車中宴会としましょう。
酒田はかれこれ約10年ぶり❗️
今回は、観光では、昔花開いた酒田の料亭文化の足跡をいくつか辿ってみることに。そして居酒屋探訪では、最近人気急上昇中の二重丸・家庭的で大変美味しいと噂のお店と、昭和レトロのド・ローカルな大衆酒場として有名なお店、の2店を訪れます。
冬の寒いこの時期、旬のお魚たちは私達を待っていることでしょう。楽しみ!
今回の行程
三日目の今日は、長岡駅から新潟駅までは上越新幹線。新潟駅からはJR白新線・羽越本線の「特急いなほ3号」で酒田駅へ。
● 1月18日(土)三日目 長岡☀ → 酒田 ☀
長岡駅10:05 10:25着新潟駅で乗り換え 酒田駅13:04着 ホテルに移動 相馬樓 旧鐙屋 ホテル休憩 居酒屋はしご ホテル泊
08:30
おはようございます!長岡・ホテル法華クラブで迎えた朝です。
昨晩たくさん宿泊していた受験生たちは既に朝ご飯食べて試験会場に出発した様子。8時頃には、廊下でガヤガヤ音がしていました。
一段落したようなので、私たちは朝食へ。
<レストラン「ロータス」>
朝食は、ホテル2階レストランでいただきます。バイキング・ブッフェ形式。
前回宿泊時にも感じましたが、ここは地元の地産地消の食材を使った和食中心の郷土料理が充実していて、ビジネスホテルにしては美味しくてポイントが高いですね。
レストランの真ん中の大きな台に料理が並んでいて、これをくるっと一周しながらお好みの品を選びます。
店長さんらしき上の写真の方からは、地元のおすすめ料理を教えていただいたり、何かと心配りをしてくださって、すごくフレンドリーで、気持ちの良い応対でした。
新潟の妻有そば、煮物などの郷土料理。茶碗蒸し・きんぴらなど、今日は和食中心なお料理いただきました。
食事が終わりコーヒーを飲んでいると、
さっきのスタッフの方が「甘いデザートも美味しいですよ」と声かけられて、
せっかくだから朝からデザートいただきます!
そして「ご一緒に撮りましょうか」と、記念撮影もパチリッ!
朝から気持ちのよいサービスとあったかい朝ご飯を、たっぷりとご堪能しました。
ごちそうさまでした!
ホテル窓から見える朝の街並みです。
どうやらちょっと曇っています。
そろそろチェックアウトして、長岡駅に向かいます。
● JR長岡駅
09:30
JR長岡駅に到着です。駅前から振り返って見ると、ホテルがすぐそこに見えます。
何と言っても、ビジネスホテルは便利さが一番。
「大人の休日パス」(オト休)がいいのは、パス購入時に指定券は全行程分をすべて手配してしまうので、行く先々でいちいちきっぷを買ったり座席予約をしなくて済み、手間いらずなところ。
少し時間に余裕があるので、ここ長岡にもある新潟の日本酒がずらりと並ぶ「ぽんしゅ館」を覗いてみます。
長岡銘品の館 「ぽんしゅ館」
去年の1月期のオト休では、旅の最後に新潟駅に立ち寄ることになりましたが、その時は新潟駅構内の「新潟・ぽんしゅ館」を覗きました。
ここ「長岡銘品の館 ぽんしゅ館」は、新潟とは姉妹店で、ほとんど同じインテリアの店内です。酒・米・糀・味噌醤油など発酵食品や銘菓などが盛りだくさんに並んでいます。
多すぎてゆっくり見て回ると電車に乗り遅れるかも?
そしてぽんしゅ館の名物「唎酒番所」では、日本酒好きには嬉しいサービスがあり、新潟の銘酒を唎酒三昧できます!
さらに面白いことに「利き醤油コーナー」も!
長岡は昔から発酵文化が盛んなところ。今でも長岡だけで醤油が30種類もあるそうです。
お好みの醤油も見つかるかも?
私たちは、前回長岡ドライブの際、立ち寄った「越しのむらさき」醸造所で買った醤油が美味しくて、すっかりファンとなりました。今回は鉄道旅なので嵩張らない小瓶を購入。酒にあうおつまみや、その他お土産のいくつかも。
そろそろ電車の時間かなぁ、ホームへ。
ぽんしゅ館
越しのむらさき< ¥566 >
長岡駅から新幹線で10:05発(Maxとき307号)で新潟に向かいます。
何とたった20分の乗車時間、なので自由席。電車並みに利用できるのがいいですね。
これもオト休のおかげです。
では・・
Maxときの自由席はガラガラでした。
そして、ほんとつかの間の新幹線、もう新潟駅に到着しました。
新潟のホームに降り立つと、派手派手なボディの新幹線が反対側のホームに停車していました。
これは、きっと「現美新幹線(GENBI SHINKANSEN)」ですネ。
皆さん、記念写真を撮っています。じゃー、私たちも、スマホでパチリっ!
新幹線で移動しながら現代アートが鑑賞できる『世界最速美術館』、上越新幹線の越後湯沢から新潟間、土・日・祝日を中心に、1日3往復計6本運航。
なかなか見かけることが少ないだけに、今日はラッキー!
新幹線のホームから在来線の構内に移動して、本日最初のミッションは
新潟駅の「駅弁屋」でおいしい駅弁を購入すること。
ハイ!「駅弁屋」発見!
わぉ~、お目当ての駅弁のポスターまで貼ってありますよっ。
みな美味しそうぅ。
じぁゃ~ん!時間はただいま10時45分、ずらりと豊富に並んでいます。
お昼にはまだ早い時間なので欠品なしの状態で選び放題。
希望の駅弁は・・
新潟の駅弁は全部美味しそうで激戦区ですネ。
以前も新潟から東京へ帰るとき、適当に駅弁を購入して新幹線で食べた時、お米がめちゃくちゃ美味しいかったことを覚えています。
十分吟味の上、よりすぐりの駅弁2個とおつまみを購入します。
新潟駅弁屋 < ¥3,128 >
えび千両ちらし、鮭の焼き漬弁当、鮭の酒浸し
お昼のお弁当もしっかり購入したので、新潟駅在来線へ向かいます。
駅構内の壁にはデカデカと地元の郷土料理の写真。美味しそうですネ。
ホームへ向かう途中にNewDaysを見つけ、
「おっと、忘れていた肝心の駅弁を食べるときの缶ビール」購入するの忘れていた。
オト休の期間はNewDays全商品が10%引きなんです、もちろんアルコールも。
エビスビールを4本+おつまみ購入。
NewDays < ¥1,324 >
缶ビール、おかき、ミックスナッツ、焼めざし
では新潟駅5番ホームから、10;57発(特急いなほ3号)本日の訪問地へ向かいます。
所要時間約2時間です。
ちょうど昼時を迎えるので、車窓から日本海を眺めながら駅弁を楽しみます!
特急いなほ3号の車内の様子です。
はっきり言って乗車率30%くらい、在来線特急はどこもガラガラ。
静かで、それはそれでいいのですが、行末の運行続行が心配です。
椅子の青とヘッドレストのカバーの黄色、印象的で素敵なコントラストの色合い。
この車両のそれぞれの座席にはチケット・ホルダーが付けられていました。
去年ニューヨークに滞在した時、ポルトガルに向かう空港へのアクセスで列車(NJ Transit)を利用したことがあるのですが、その時、乗車チケットを挟むクリップが各座席に付いていました。なるほどこれは良いシステムだと感心した覚えがあるんですが、日本の在来線特急にも普通に取り付けられていたんですネ、知らなかった。
定刻通り出発した特急いなほ3号は、阿賀野川にさしかかったところです。
空は少しどんよりと雲が厚いようですが、2時間の乗り鉄を楽しみます。
さっそく、鮭の酒びたし・焼めざし・ミックスナッツをおつまみに缶ビールをいただきます!
オト休にカンパ~イ !
新潟の新発田駅を通過しました。そろそろ駅弁スタートしましょうか?
新潟駅の駅弁で人気NO.1の「えび千両ちらし」と「鮭のやきつけ」です。
事前に検討して決めていましたが、実物を見たらどれも良さげで迷いましたが、初志貫徹!
人気NO.1の「えび千両ちらし」
うわぉ~!
ド迫力の厚焼き玉子がいっぱい。御飯の上に乗っただけのような見た目ですが、・・・
卵焼きをめくると思いもよらぬ、ごっついごちそうが現れますヨ。
左側の下にはイカとエビぃ~!が飛び出し
左側の下にも、うなぎとコハダぁ~が輝いていて魅力的。
すし飯にガリも大好き。
箱には、駅弁には珍しいおしながきまで用意されています。
一つ一つ丁寧に作られた海の幸が入っているんですね。
小さな箱にすんごい満足感がある食材がぎっしりと詰まった駅弁です。
その上これでもかって厚みのある卵焼きは大盤振る舞いな大きさです。
なんて潔い駅弁でしょうか!
よく売れている「鮭のやきつけ」
こちらは、発売以来50年の駅弁、息の長い商品なんですネ。
焼いて秘伝のタレに一晩漬けこんだ分厚い鮭をメインに、卵焼き、コロッケ、ベビーパインなど、バランスの良い組み合わせと味が魅力です。
特急に乗りながら食べる駅弁は格別で、ご飯がとっても美味しく海の幸のおかずもいい味でびっくりするほど大満足なお昼になりました。
「えび千両ちらし」はイチオシ
ごちそうさまでした!
車窓には日本海の笹川の流れ付近を通過中。
冬に海とは思えぬ穏やかな波。
そして庄内平野が見えてきました!
あれっ、もしかして田んぼに白く点在しているのは、白鳥?ですか。
・・
13:04
定刻通り酒田駅に到着しました。
真っ赤なレトロな看板がお出迎えしてくれました。
駅前からタクシーで今日の宿泊ホテルへ。
酒田駅~ホテル~ TAXI < ¥870 >
● 酒田 若葉旅館
「若葉旅館」酒田駅からタクシーで5分のところにある純和風の旅館です。
実は、自宅近くに懇意にしている八百屋さんがあり、その店主の方が酒田出身と知っていたので、『今度、酒田に遊びに行くんだけど、何処かオススメの宿とかお店ある?』って聞いたら、『宿は絶対、若葉旅館、イチオシ!』との答え。
ってことで、今回ここに決めました。
場所は市役所のすぐ裏手。周辺には歩いていける観光スポットや居酒屋などが集積しているので、ロケーション的に便利だし、宿の玄関を入った感じの雰囲気も悪くない。良さげです。
本日のお部屋は、和室6畳(ガーデンビュー)に広縁付、二人だとゆとりの滞在です。
畳と広縁がフラットでイス・テーブルもあってのんびりできます。
落ち着いた和のお部屋は、昨日、一昨日とビジネスホテル続きだったので、畳の部屋もいいですネ。
2階の部屋の広縁の障子を開けると、
こじんまりした手入れが行き届いたお庭が見えます。その向こうが、酒田市役所。
庭木の松などには冬の風物詩「雪囲い」が美しい縄アートですネ!
13:45
さっそく酒田の街へ出かけてみましょう。
湊町 酒田は、江戸時代には北前船交易の拠点として発展し、現在でもその面影が随所に残り歴史と文化が息づいています。
十年前にも一度酒田を訪ねていますが、その時は本間様のお屋敷などを巡ったっけ。今回は、前回行きそびれた料亭文化の名残りの建築物のいくつかを観光してみます。
● 舞妓茶屋 相馬樓
江戸時代より続く料亭「相馬屋」、建物は明治27年庄内大震災の大火で焼失しましたが、残った土蔵を取り込んで再建、1996年には国の登録有形文化財に指定されながらも経営難のため廃業します。そこで酒田の料亭文化を守ろうと、2000年に地元の平田牧場が買い取りリノベーション後、「相馬樓」として再オープンしました。
現在は、食事を味わいながら酒田舞娘の踊りを鑑賞したり、館内に雛人形や竹久夢二の美術作品を展示する施設も併設しています。
入り口を入ると、目に飛び込む風景は色鮮やかな緋毛氈。正面壁に施された飾りが艶やかで、摩訶不思議な迷宮へ誘われるようです。
入口で、入場料大人1600円を払うと、館内と併設された竹久夢二美術館を見学でき、タイミングが良ければ、酒田舞娘の踊りを鑑賞できます。
私たちは、14:00から始まるショーに間に合うようギリギリの時間に来館しました。
頃はよし、入館と同時に2階の大広間に移動します。既に10組近いお客さんが開演を待っていました。
まもなく、三味線のおねーさんと、まだ20歳前後の若い2人の舞妓さんが現れ、おねーさんから若干の解説のあと、早速踊りが始まりました。
かなり近い距離で、三味線のお姉さんが弾き語りして、舞妓さんが踊ります。
踊りの時間は20分ほど、昔、旦那衆が体験していた艶やかな花柳界の世界をいっときですが体験しました。
酒田舞娘の踊りの間は撮影禁止なので、その様子は残念ながらお見せできませんが、なかなかに見応えがありました。
最後に、観劇のお客さん一組づつ、記念撮影の時間が設けてありました。
私たちも、綺麗なお嬢さんたちに囲まれての記念の一枚です。
(写真撮影のスタッフが別にスタンバイしていて、自分のカメラを預けるとそのカメラで撮影してくれます。料金は入場料に含まれていて無料です。最初、入館料が一人1,600円と聞いてお高いんだと思いましたが、写真撮影まで含まれている料金ならば納得です。)
水色の着物の舞妓さん(左側)は19歳とのこと。毎日頑張って着付けしていると話していました。
なお、この舞妓さんの踊りを紹介している動画をYouTubeで見つけました。(外国人向けの紹介ビデオですが、踊りそのものは私たちが観劇したのと同じでした。ご興味があればどうぞご覧ください。)
踊りのあとはこの2階の座敷を改めて見学します。
大広間の仕切り襖にも独特の絵柄、これは2000年の改修の際に新しくしたもののようです。華やかな古の茶屋文化が垣間見られます。
次は1階へ戻り、館内の見学です。
館内の至るところに欄間やステンドグラス、ガラス戸などの贅沢な装飾や様々な調度品を見ることができます。当時の料亭文化として栄えた酒田の繁栄がうかがえます。
夢二の世界に陶酔している樓主が収集した「竹久夢二美術館」が併設されていました。
他に1階には20畳部屋を「茶房くつろぎ処」、売店など。
思った以上に良かったです。オススメ!
酒田 相馬樓 < ¥3,200 >
竹久夢二美術館、酒田舞娘の踊り @1600
● 山王くらぶ
酒田を代表する料亭2軒目「山王くらぶ」です。
こちらも北前船時代に花開いた料亭文化の高度な匠の技が盛りだくさんで、見どころ満載な建物です。
<画像はHPより>
「旧山王くらぶ」は明治時代に建てられた料亭建築の遺構として国の登録有形文化財となっています。
各部屋には名前が付けられ、当時のままを再現してお膳と食器が並べらていました。
繁盛期には酒田商人をはじめ文人墨客など大勢のお客さんで賑わっていたことが垣間見られて、先程の「相馬樓」とは別の意味で、ここも面白いですね。
各部屋ごとに異なる様々な様式の障子の桟は匠の技が詰まっています。
特に「変形上下猫魔障子」というもので、四間の障子八枚の中央横に波打つような桟が非常に珍しいものだそうです。
「山王くらぶ」のもう一つ魅力は、2階大広間の「傘福の間」。
「傘福」とは江戸時代から酒田に伝わる「つるし飾り」のひとつで、子孫繁栄や子供の幸せを願って神社仏閣に奉納されたもの。天蓋幕を張った番傘に、着物の切れ端などで作った人形、農作物や動植物などを吊るして、色とりどりに飾ったものです。<HPより参照>
2020年1月18日は、「傘福」は開催されていない時期でしたが、たまたま数日前に雑誌の“三大つるし飾り”の取材があって、延長して飾られていたようです、ラッキー。
いろんな野菜の「傘福」には一つ一つ意味があって、よく見るととってもキュートなものばかり。この建物の中には、「傘福」の伝承を守るための教室も開催されていました。
そして、次は・・・
● 旧鐙屋(きゅうあぶみや)
鐙屋は、酒田を代表する廻船問屋で、江戸時代を通じて繁栄し、日本海海運に大きな役割を果たした姿を今に伝えております。
当時の鐙屋の繁栄ぶりは、井原西鶴の「日本永代蔵」にも紹介されたほどでした。屋敷は石置杉皮葺屋根の典型的な町家造りとなっており、内部は通り庭(土間)に面して、十間余りの座敷、板の間が並んでいます。昭和59年に国の史跡指定を受けました。(HPより)
入口を入ると奥に続く土間がみえ、すぐ右手に帳場があり主とお客さんとの接待の場になります。大きな廻船問屋の割には思ったよりも狭いなぁと思いました。
土間の通路を奥に入ると、右手は広い庭に続いています。
座敷の壁には、酒田の独特の冬の風物詩が一面に飾られていました。
冬になると街中がどんより暗くなるので、町中の外の板塀などにこの布に絵を施した幕を通りに提げて、少しでも活気が出るようにとの計らいのようです。
<奥の台所>
こちらは、当時の廻船問屋の台所の様子です。
魚がふんだんに使われてごちそうが並んでいます。
庶民の台所と大違いの豊富な食材が並んでいたんですネ。
中庭の日本庭園は、冬の「雪囲い」は縄によって美しく冬支度が施されています。
展示されている米俵は、一つ60kgです。
持てるかどうか?と、記念撮影用だそうです。
米俵の障子の先は、先程見た幕が展示されている座敷の部屋に繋がります。
旧鐙屋 入場料 < ¥660 >
@390円×2
今日は、午後の数時間、料亭文化の建物や廻船問屋を急ぎ足で回りました。
江戸から明治時代にかけて、酒田は北前船交易の拠点として発展したこと、そして、日本海の海運の街の繁栄ぶりが私たちにもよく伝わり、勉強となりました。
一旦、ホテルに戻り一休みしましょう。
楽食家 たちかわ
午後に訪れた「相馬樓」にもほど近い、居酒屋「たちかわ」です。
ここは、昨年訪れた八丈島で滞在したプチホテル「満天望」の女性スタッフから得た情報を元に、十分下調べを行って選んだお店です。「満天望」の彼女は酒田生まれで、今も八丈島と酒田を年に数回行き来する酒田通で、しかも、お酒と美味しいもの大好き人間。酒田の居酒屋のことなら何でも知っている、という頼もしい存在です。
『今、酒田で一番勢いがあり、地元の酒好きが集まるお店はココ! お魚が美味しいのは勿論のこと、スタッフも最高、料金もリーズナブル』
そう聞いて、行かずにはいられませんよね。さあ、今日は楽しみです。
「旬な食材や日本酒をご提供。楽しく食べて家(茶の間)の様な居酒屋です!
元気な接客、まるで家に帰ってきたような居心地の良さ。思わず「ただいま」と言いたくなる雰囲気作りを心がけています。」
と「楽食家 たちかわ」のHPでは謳っていますが、果たして、初めて訪れた私たちはどのように迎えてくれるでしょうか?
人気のお店のようなので、混まないうちにと開店と同時に入店。
店のスタッフから予約を聞かれましたが、えっ!油断していましたヨ、まさか!
「ありません」と返事すると、スタッフは困った様子。どうやら予約なしでは難しそうです。
その様子を見ていた女将さんが奥から出てきて、『ちょうど良かった、今さっき、キャンセル2人分がでたばかり、どうぞこちらへ』と、カウンター席へ案内してくれました。
ああ、良かった!
カウンター席は全部で8席ほど、中では大将と若手の板さんが料理仕込みの最中、また、配膳の女性スタッフ2人と女将さんが全体を差配している様子。奥の方には個室がいくつかあるようですが、カウンター席からは全体は見渡せません。
女将さんは40歳代くらいかな、明るい笑顔でテキパキの受け答え。
さっそく、今日のおすすめを聞いて、まずはそれと生ビールを注文します。
刺身盛り合わせ
最初の一品は、「本日おすすめ・刺身盛り合わせ」。鰤、ヤリイカ、北寄など、7種類もの旬の刺し身が勢揃い。鮮度がいいのが一口入れただけでわかります。おいし~い、さすが。
日本海の冬の味を毎日のように楽しめるって、酒田の人が羨ましい。
私たちは、女将さんの定位置の目の前のカウンター席に座ったので、何かと気を使い話しかけてきてくれます。ひと目、地元客でなく旅行客であることは承知とばかりに・・・
『酒田なのに、なんでお店の名前は、「たちかわ」なんですか?』と聞いたら、女将さんの実家が東京・立川市で料理屋をされていて、以前は、ご主人(この店の大将)とともにそこで手伝って働いていたとのこと。
私たちが東京者と知って、女将さんも東京時代のことをいろいろ話題に上げ、話に花が咲きました。
カウンターですから、大将やスタッフの仕事も見ながら美味しい肴に舌鼓うっていると、大将は料理の合間に『そう、そう』など、時々、私たちの会話にも加わってきます。大将も結構な話し好きのよう。
そう言えば、女将から、『地元のお酒で、見た目だけでなく味もヨーグルトそっくりの日本酒があるんだけど、飲んだことある?』と聞かれたので『ない!』と答えたら、じゃー試しに、と一杯奢ってくれました。
本当にヨーグルトみたいだけど、ちょっと甘酸っぱい、とても美味しいお酒です。いわゆる「どぶろく」とはまた違った味です。気に入って、この翌日、酒屋に立ち寄って、このお酒をクール便で3本、自宅まで送って貰うことにしました。
ご馳走いただいた時の写真は撮り忘れましたが、その後自宅に届いたお酒の写真がコレ!
醸造元は山形県・楯の川酒造、お酒の名前は「子宝」、乳酸系のトロミのある、ミルキーな甘酸っぱさが特徴。キンキンに冷やしたあと、よく振って馴染ませてから飲むと、一層美味しくいただけます。
ね、まるでヨーグルトでしょ。日本酒が苦手な家の母も喜んで飲んでいます。
さて、次のお料理は・・・
ぶり大根
シミシミの十分に飴色になった大根もカマの部分の鰤が程よく脂が乗って、抜群のシミ具合が素晴らしい。付け合せのほうれん草もバッチシの組み合わせなんですネ。
「寒だら汁(どんがら汁)」
これは大将のオススメの品。
「寒」の時期に、荒々しい冬の日本海でとれた真だらのことを「寒だら(寒鱈)」と言い、身も骨もぶつ切りにし、内蔵も鍋にいれて煮込んだ「寒だら汁(どんがら汁)」は、寒い酒田の冬を凌ぐには最高のご馳走とのこと。
出されたどんがら汁は、確かに絶品。気がついたら、あらっ写真を忘れていた!上の画像は半分まで食べた時に撮ったもの。
白子の天ぷら
白子に目がなく、またまた注文しました。オト休の旅行で行く先々の居酒屋で頼んでいるような気がします!
とにかく白子の天ぷらは、お店で食べるのが一番、うまいぃ~。
お新香盛合せ
彩り豊かな盛り付けに、唸ります。
こんなにお新香の力強い一皿を始めてみたような気がします。
本場の庄内の赤カブも、パリパリのごぼうも、あっさりきゅうりも全部美味しかったです。
私たちは、入口入ってすぐのカウンター席に座っていたのでお店の広さがよくわかりませんでしたが、思ったよりも収容力はあるようで、奥にもテーブル席やグループ席もあるようでした。私たちは開店すぐにお邪魔しましたが、30分もするとお店は満席。人気のほどが伺えました。
八丈島の彼女がオススメする通り、ここは地元に愛されるアットホームで美味しい、間違いのない良店でした。また酒田に来たらリピします。
ごちそうさまでした。
楽食家 たちかわ < ¥11,000 >
刺身盛り合わせ、ぶり大根、寒たら汁、白子の天ぷら、お新香盛合せ、生ビール、日本酒
ようし、次行ってみよう。
酒田の居酒屋の超有名店。ココを知らなければ、一応、自称・居酒屋通としてはモグリになっちゃう!
久村の酒場
静かで暗い道路を歩いていると、そこだけがパッと明るく目立つお店発見。
渋くって凄い!昭和感タップリの外観です。
誰かいるのかなぁ?と、そっと暖簾をくぐり中に入ってみると・・・、えっ!!!
何と、ほぼ満席の店内にびっくり!驚きます。
だってお店周辺は真っ暗で歩く人もいない中、このお店の中にだけ、多くの人が集まっているよう。
コの字のカウンター席が名物で、ちょうど二人組が帰ったので、その空きに座れました。
カウンターはギュウギュウ詰めでとても狭く、みなでワイワイ話しながら飲むのにはよいのかも知れませんね。よく見ると、奥にも小上りもあって全部で30人ぐらい入れるのかなぁ?
大衆酒場なので、若い人も多く、賑やかこの上ありません。
江戸時代の慶応3年から脈脈と続いているのが凄いですね!当時は酒屋としてスタートし、昭和36年からはお店の一部を現在のような居酒屋として営業が始まったとのこと。
お隣の人が美味しそうに食べていたので、つい注文しました。
思ったよりもボリュームがありますが、美味しくって生ビールにあいます。
このあと餃子も頼んじゃって、・・・なにしろ酒田の居酒屋2軒目はしごなので、お腹いっぱいになりました。メニューはいろいろあるようですが、もう限界!
お店の中の様子を体験できて、良い思い出となりました。
お店の壁には、ここを訪れた有名人の色紙が・・・、
あらっ、吉田類も太田和彦もなぎら健壱も来てますよ。さすが、全国レベルの居酒屋有名店!
地元の人に愛される老舗の居酒屋として、いつまでもこのままでいてほしいと改めて思いました。
久村の酒場 < ¥2,100 >
ゲソ盛合せ、餃子、生ビール
夜の酒田の街をぶらぶら歩きながら旅館に帰りました。
今日は、午前は長岡から酒田へ移動・車中では美味しい駅弁とミニ宴会、午後からは酒田の華やかだった時代の料亭文化に触れ、夜は今回のミッション最大の楽しみ居酒屋ハシゴ❗️
一日中、大いに呑み、食べ、楽しみ、十分に堪能しました。
おつかれ様、おやすみなさい。
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