長岡のローカルグルメ探訪 ドライブ旅

「天高く 馬肥える秋」

秋空のもと、何処か田舎に遊びに行って、美味しいものを食べたいなあ!

10月のある日、急に思い立ち1泊のドライブ旅行に出かけることにしました。
行き先は、新潟県の「長岡」

今の季節、山では「きのこ」の収穫が盛りのはず。確か、魚沼から会津に抜ける道の途中に、「きのこ」づくしのお昼ごはんを食べさせてくれる民宿があったっけ。よーし、お昼はここに決め、そして、夜は長岡の街で居酒屋巡り としよう。
何と言っても長岡は居酒屋の激戦区。海の幸、山の幸を肴に美味しいお酒! 堪りませんね。

そういえば、長岡周辺には、豪農の館があったり、造り酒屋や醤油の醸造所が集まる歴史的町並みの地区があると聞いているので、ドライブの途中立ち寄ってみるのもイイね。
それに、長岡の隣町は油揚げで有名な栃尾。豆腐屋さんめぐりも面白そう。

ということで、旅のテーマと旅程の大枠は決まりました。
「長岡のローカルグルメ探訪 ドライブ旅」

ご一緒にお楽しみください。

今回の行程

2019/10/21~10/22(1泊2日)

<10/21>東京から関越自動車の小出IC 魚沼市『目黒邸』キノコづくし『民宿 休み場』昼食 長岡市摂田地区・散策 長岡居酒屋巡り ホテル法華クラブ 新潟長岡 泊
<10/22>ホテル法華クラブ 新潟長岡 アオーレ長岡 栃尾方面、あげ家松兵衛・佐藤豆腐店・星長豆腐店・清水豆腐店 あさひ山 蛍庵 長谷川邸 関越経由で帰宅

10月21日(月)

おはようございます!
東京を朝9時にスタートします。最初の目的地まで車で約3時間半の予想です。
ドライブにはちょっと曇りがちな空模様、関越自動車道をどんどん北上します。

いつのまにか新潟県に入り、小出ICで一般道へ。

目黒邸(国重要文化財)

目黒邸は、江戸時代後期の寛政9年(1797年)に豪農であった目黒家第11代当主の目黒五郎助が建てた、割元庄屋(大庄屋職)の役宅を兼ねた住宅です。豪雪地帯の民家の特徴である中門造りとなっており、近世村役人層の典型的な住宅として主屋1棟が昭和30年(1955年)に新潟県指定文化財に指定されました。(HPより)

豪農住宅で、桁行十六間・梁間六間という豪壮さ。また野面 石で塀を築き冠木門を設けるなど、中世武士の屋敷構えになっています。(HPより)

母屋の土間を奥に通り抜けると池などがある中庭が見えて、蔵造りの建物に続いています。

この「目黒邸」は、映画ポスターを展示するコーナーがあり、時代物のドラマの撮影に何度か使われているようでした。目黒邸の建物自体は昔の茅葺きの、また周辺は何もない田舎の風景なので、撮影ではどの時代の設定でも対応できるので都合よさそうですネ。

さて時間も良し。予約してあったお昼ごはんのお店に向かいましょう。

キノコづくし『民宿 休み場』

新潟県魚沼市の郊外にある『民宿 休み場』です。

登山・ハイキングやスキー客などに人気があり、また季節の山菜・きのこ料理を楽しみに訪れる方も多い家族経営の民宿です。
毎年、5月中旬~6月、10月中旬~11月中旬の期間は昼食休憩のみの営業で、予約すると山菜・きのこ、そばなどが食べられます。

今回は、「キノコづくし」を味わうために事前に予約して伺いました。
予約時間の13時に到着すると、玄関先の大広間に20数人ぐらいの団体客がちょうど帰るところでした。観光ツアーにも組み込まれているようで、駐車場には大型バスが停まっていました。

私たちは2階に通されました。
今日は他に個人客は幾組かいるようで、それぞれ、2階の個室が食事処として割当られています。
部屋は6畳ほどの広さ、テーブルにはあらかじめ2人分の前菜となるお料理や取り皿がセットされ並んでいました。


上からキノコとわらびの煮物、キノコ炒め


キノコの酢の物


キノコのポタージュ

ほどなくして、焼き立てで熱々の鮎が届きました。
このあとも、できた順番に次から次へとテンポよくお料理が運ばれてきました

キノコの和え物

キノコの白和え

キノコ鍋

キノコの唐揚げと天ぷら

最後の〆は石臼でを挽いた二八そば

食後のデザート

今日いただいたのは、「秋のキノコ料理三昧と手打ち蕎麦のコース」というものでしたが、全部で8品ほどのキノコ料理のほか、焼き魚、手打ちそばがセットされていて、コースとしてのバリエーションや量も十分。いろんな珍しいキノコをいろんな料理法で美味しくいただくことができました。

そして、最後の手作りのデザートは、この民宿の跡継ぎのお一人が、他の店で修行してきたパティシエの経験を活かした一品とか。くるみのチョコレートやブルーベリーのエスプーマ(泡)もきれいで、民宿で出てくるデザートとは思えないほどの逸品で、これまた美味しくいただきました。

お腹がいっぱい、ごちそうさまでした。


個室の食事処


民宿の建物外観

お店の場所ですが、関越道を小出ICで下り、国道252号線を会津方面にクルマで40分ほどのところ。ここに来る15分ほど手前が先程訪れた「目黒邸」です。

この地でこそ食べることのできるキノコ料理に納得しました。
東京など遠方からのリピーター客が多いと聞きましたが、さもありなん。
次は、山菜料理のシーズンにまた伺いたいとおもいます。

キノコづくし『民宿 休み場』 < ¥7,000 >
ランチ「絶品のきのこグルメコース」2人分

越後長岡の醸造の町/摂田屋地区

長岡の「摂田屋」地区は、江戸時代から続く、味噌、醤油、日本酒などの醸造文化が栄えた場所です。

摂田屋地区が「醸造の町」といわれる所以は、雪解け水など良質な水が得られるなどうまい酒・醬油造りの基礎条件に恵まれていたことに加え、長岡藩が徳川幕府の天領であったため、当時贅沢品であったこれらの品々を自由に作れたことが、町の繁栄に繋がったといわれています。現在でも、味噌・醤油蔵3軒、酒蔵2軒、そして薬味酒の蔵1軒が現役として、脈々と生産が続けられています。

奇跡的に第二次大戦時の空襲被害をまぬがれたこの町は、明治・大正期の建築物など往時を偲ばせるノスタルジックな街並みの歴史的建造物が残っていて、各蔵元の主屋や土蔵は国の登録有形文化財にも指定されています。

観光地としてはさほど名が知られていませんが、落ち着いた雰囲気のある良い街で、昔の面影を残す街の通りを散策すると、麹や醬油やお酒の香りがそこはかとなく漂っていました。

では、ノスタルジックな街並みを散歩しながら巡ってみましょう。

機那サフラン酒本舗

明治時代に、吉澤仁太郎は、「サフラン酒」(現在で言えば、養命酒のような“薬草酒”です)を発明し、「機那サフラン酒」と命名して、自ら全国を売り歩いてあっという間に大ヒットさせ、一代で大成功を収めました。

「機那サフラン酒」の販売で初代吉澤仁太郎は大富豪になり、「摂田屋」地区に吉澤邸を大正時代に建設しました。敷地面積は約9,000平方メートルで、母屋のほか、離れ、庭園、鏝絵の描かれた土蔵等など、現在では豪華な屋敷は長岡の名所の一つになっています。

豪華な屋敷のうち、土蔵は特に有名で、別名「日本一の鏝絵の蔵」
極彩色の『鏝絵(こてえ)』と呼ばれる色漆喰を鏝で盛り上げ装飾が施されたこの蔵は、国の登録有形文化財になっています。

窓が多すぎて本来の蔵の役割・機能が果たせないほどに『鏝絵』に特化した拘りのこの蔵は、「サフラン酒」で財を成した初代創業者にとっては自身の自慢の作品だったことでしょう。昔のお金持ちが好む「粋で贅沢な計らい」というところでしょうか。
『鏝絵』を鑑賞するためだけに造られた、といってよいこの蔵は、いまでは貴重なアート作品として、街の人気スポットの一つとなっています。

訪れた時は、奥の敷地では作業スタッフが整備中でした。
素晴らしい文化財をいつまでも大切にするための整備が、まだまだ続きそうですネ。

蔵元 吉乃川 酒ミュージアム『醸蔵(じょうぐら)』

「吉乃川酒蔵」の敷地内にある国登録有形文化財の倉庫「常倉(じょうぐら)」が、2019年10月5日に「吉乃川 酒ミュージアム『醸蔵(じょうぐら)』」として生まれ変わりました。

私たちはオープンしてまだ2週間ほどのおニューのタイミングにたまたま訪れたようで、このときも、多くの客がこの新しい施設に見学に来ていました。昨今の日本酒ブームを反映してか、欧米人の見学客も数多く見かけました。


昔の酒造りの道具やボトルなども展示


SAKE バー


酒造りの工程


吉乃川の季節限定酒なども扱う売店

もともと「常倉」は、大正時代に建てられ、かつては日本酒の瓶詰作業場として使われていましたが、この施設をリニューアルし、日本酒文化を伝える総合的な「酒ミュージアム」に生まれ変わらせた、ということなんですね。

館内には、昔の酒造りの道具や使用されていた日本酒の瓶などの展示のほか、現代の日本酒造りの製造工程が分かるモデル的なプラントが設置されていました。
また、売店には、「吉乃川」の定番のお酒はもちろん、お酒を使ったお菓子や日本酒関連のグッズ、盃なども取り揃えてありました。
さらに、「SAKE バー」では、立ち飲みスタイルの試飲コーナーがあり、1,000円で8種類の日本酒が楽しめるメニューもありました。でも、車の運転がある人は残念ながら飲めませんネ。今回は、「見るだけー!」

老舗「越のむらさき」

「越のむらさき」は、長岡藩時代の天保2年(1831年)創業の醤油醸造で、レンガ造りの煙突が町のシンボルともなっています。

私たちが「越のむらさき」を訪れたのが、ちょうど17時頃でした。
店を覗くと、あれ、クローズ準備中・・・
でも、お店の人のご厚意で中に入れてもらいました。

お店の中は、ふわっと醤油のいい香りに包まれていました。
右手が事務所で、通路にこじんまりとした棚があり、全部の商品がきれいに並んでいました。番頭さん?らしき責任者の方から、
「醬油の味見をしませんか」
と誘われて、トライ!

「越のむらさき」をちょっと舐めてみたら、びっくりするほど甘みがあって、かつおのだしがほんのりと。すごーく美味しい!思わず、即1本購入です。

どうやら「新潟だし醤油文化の火付け役! 」として地元でも大人気の商品のようです。
後日家に戻りお浸しなどに掛けると、いつもよりもひと味美味しくなるんです。
「越のむらさき」。またリピートします。
でも東京ではスーパーには売っていなくって、あの時、もっと買っておくんだった!!

ここは旧三国街道との岐路で、200年以上前から「道しるべ地蔵」として、お店の前に鎮座していました。またこのお地蔵さんが越のむらさきのかわいいアイコンにも使用されていました。

では、そろそろ摂田屋地区から長岡の中心地へ移動することにしましょう。
車を停めるため、長岡駅前の地下駐車場を目指します。

ホテル法華クラブ 新潟長岡

今回の旅のメインのミッションは、長岡の居酒屋巡り。何故か長岡には良い居酒屋が多く集まり、激戦区となっています!!
居酒屋巡りに便利なよう、駅前から徒歩2分にあるビジネスホテルに宿泊します。
駅前の商店街もすぐなので、なにかと便利です。

< 7F ツインルーム>

ビジネスホテルですから必要なほとんどのものが常備されています。
パジャマ、スリッパ、TV、冷蔵庫、湯沸かしポットとカップ類、ドライヤー、加湿器、消臭ミスト、椅子&テーブル、ハンガー、靴べらなどなど。


入口ドア


コンパクトバスルーム


部屋#716

私たちの部屋は角部屋のツインルームなので他のシングルやダブルのお部屋に比べ若干広いものの、それでも十分の広さとは言えません。

まず気になったのは、ツインベッドの足もとの通路が狭く、カニ歩きでないと通れないこと。
でも、狭いなりに、ビジネスホテルらしくいろんな工夫・仕掛けでカバーしているところもあります。

クロゼットはなく、バスルームとベッド間の空間を利用したハンガーに洋服を掛けます。その通路奥(枕横)にはバゲッジラックを置くと、キャリーバッグが横に置くことができるようになっています。それぞれなかなかのアイデアですね。

またホテル内には、男女別の大浴場があり、部屋についているパジャマを着て気軽に行くことができます。大浴場は、光明石による準天然温泉になっているので、部屋のシステムバスよりも広々とゆっくりとリラックスできました。

・・・・・

いよいよ、夕食タイム。居酒屋へ出撃です。

割烹 魚仙

新潟県内の地酒を約100種類以上を品揃えしている「越後地酒専門 割烹魚仙」です。県内ほとんどの地酒が揃っていると噂もありますので、日本酒好きにはうれしいお店です。
私たちの全国居酒屋巡りのバイブルである
太田和彦の居酒屋味酒覧にも紹介されている有名店で、今回の旅行の最大の楽しみの一つ、としていました。

お店の開店は5時ですが、6時予約で伺いました。
人気店なので、この時間すでにカウンター席も背後の小上がりも、ほとんど満席近い状態でした。
カウンター内には包丁を握る板さんが3人いて、若手・中堅・ベテランの組み合わせ。
お客からオーダーを聞いたり料理を運ぶのは女性スタッフで4人ほど。多分、みなさん外国人(聞こえてくる言葉からすると、中国や韓国ではない、どこかのアジア?)です。


店内カウンター


生ビールと付きだし


日本酒のメニュー

私たちが座ったカウンター席の隣の並びでは、4,5人のサラリーマングループが宴会をしていました。大きな話し声で会話していて、店内の混雑ともあいまって、店全体が大衆酒場のような騒々しい状態
「旨い肴とお酒を提供する、ちょっと高級で落ち着いた居酒屋の名店」と来る前は想像していたのですが、だいぶイメージが違います

では早速、生ビールと何品か酒の肴をオーダー!

ワタリガニ/前方から

ワタリガニ/せっかくだから後ろからも

店の本日のオススメの品「ワタリガニ」。思ったよりも大きいカニが登場!身も柔らかで卵もこってりしていました。美味!

栃尾の油揚げ
名物の油揚げ。実は栃尾市のお店ではなくお隣の見附市のものだそうです。
さっと炙った表面が香ばしくって中はじゅわっとジューシー、熱々が美味しい。

最初に、飲み物、カニ、油揚げ、なめろうとオーダーしましたが、最後のなめろうがまだ来ていませんヨ。板さん達はてんてこ舞いで、注文に追いついていないようです。

店自慢の「なめろう」

オーダーしてから約40分くらい待って、ようやくなめろうが届きました。
その5分ほど前に、「なめろう」オーダーしていますよねっ、と中堅の板さんに再確認しました。その時の雰囲気でわかったのですが、私たちの注文は忘れていたか他に回したようでした。
届いた「なめろう」そのものは、味はねっとりピリ辛で美味しかったです。

このお店は、全体を見渡し差配する「女将的」な立場の人が居ないようで、すべてにおいて段取りが悪いように感じました。外国人のスタッフに注文すると、うまくコミュニケーションがとれていないようで、何回もオーダーの確認が必要となります。日本酒の銘柄を伝えたり、お燗の具合を伝えるにも、苦労します。最低限の日本語は話せるとは言え、やはり外国のスタッフには、ちょっと言葉の面で敷居が高く、期待する接客サービスにも限度があります。
現に、私たちの左隣のカウンター席に一人で来たお客さんとお店の人との間でも、注文の品のことで揉めていました。

ともかく、収容人数が多い割には、まともに対応できるスタッフが足りていない感じです。
全国区でも有名なお店なので、もう少しスタッフの充実を考えたほうがいいんじゃないでしょうか・・・・、なんて余計なお世話ですネ。
料理自体は美味しいだけに、残念です。

日本酒もいろいろな銘柄をトライしようと思っていましたが、落ち着いて飲める雰囲気ではないので、この辺で切り上げ、次行ってみます!

割烹『魚仙』 < ¥5,500 >
ワタリガニ、なめろう、油揚げ、生ビール、日本酒

長岡『たこの壺』

長岡の居酒屋、二軒目にはしごしています。

以前、新潟の駅前にある同系列「イカの墨」に行ったことがあって(下に、その時のブログを載せました、後半部分に訪問記事があります)、チェーン店の割には雰囲気が良かったので、たしか長岡にもあったなぁと、調べてみたのが、この「たこの壺」

店に入ると、まずドォーンと目に入ってくるのが昔懐かしの「かまど炊き」のコーナー、かなりいい雰囲気です。
その先は、見通しの良いオープンキッチンになっていて、プロ用の厨房機器や道具、鍋などが並んでいます。そしてカウンター席では、板さんの包丁さばきが楽しめます。

[このお店の系列店・新潟『イカの墨』を訪れた時のブログ]

新潟の新鮮魚介と水族館「テーマはお魚」ドライブ旅 – その1
米沢へは年に数回、訪れなければならないヘボ用があり、今年は4月下旬の桜のシーズンに、その道すがら、日光、奥会津、喜多方を抜けて米沢に...

予約無しで訪れましたが、こちらのお店でもカウンター席に通されました。板さんが包丁を振るう真ん前の特等席です。
着席すると、まず、カゴいっぱいの貝類のなかから、一つ選んで「お通し」になります。

「お通し」

貝の2種と刺し身5種の「お造り盛り合わせ」
ここではゆっくり日本酒を飲みながら、長岡の新鮮な魚を楽しみたいと思います。
まぐろ甘海老吸盤の大きなタコサザエなど、氷の上に瑞々しくきれいな盛りで楽しませてくれます。店名にもあるタコはコリッコリ、日本酒も進みます。

新潟の生牡蠣
これも見せ方が上手
大ぶりのクリーミィーな生牡蠣にすだちをギュッと・・とろけます。(生牡蠣大好き!!)

白子の天ぷら
親切に、ちゃんと2人分の大根おろしが添えられて・・
こーゆー、さりげないところが「また来たい!!」と思わせるツボかも!
熱々でトロォリィ~。

朴葉味噌焼き/新潟味噌
朴葉の上に野菜と味噌と「にいがた和牛」が載せられた一品。
下から固形燃料で火をつけて、しばし待ちます。新潟は新鮮な魚介だけではなく、ちょっと目先の違うこんなメニューもあります。他のお客さんが食べているのを見て、欲しくなりました。
適当に味噌をまぶしながら、にいがた和牛も美味しい!

田舎風玉子焼き
カウンターで食べていると、スタッフが調理する手元やガス台がまる見え。ちょうど、ものすごく勢いよく火ををあげて玉子焼きを作っている最中。料理人のインパクトのあるパフォーマンスはなかなかのもので、釣られてこれも食べたくなり、追加オーダーしました。
『たこの壺』の玉子焼きはメニューには「田舎風」とありましたが、「昔ながら」も付けてほしいほど甘さ強烈で、昭和の子供の時の懐かしい味でした。

・・・・・

このグループのお店は、姉妹店のどこもハズレがありません。店内の雰囲気も程よく高級感があり、それでいてお値段は高くない。サービスも行き届いていて、大人がゆっくりと楽しむ居酒屋としてはオススメのお店です。
新潟県内では、他の地方都市に姉妹店が幾つかあるようなので、機会があったらまた別のお店にトライしてみるつもりです。

ごちそうさまでした。

長岡『たこの壺』 < ¥7,800 >
生ガキ、刺盛り、朴葉みそ焼き、白子の天ぷら、田舎風玉子焼き、生ビール、日本酒

10月22日(火)

長岡からおはようございます!
うぅん~曇りですよ、今朝は。
このホテルは、朝食付きなので8時に朝食バイキングへ。

2Fレストラン「ロータス」

「食べる幸せから始まる朝、地元の味で元気をチャージ!」
一日の元気の源、朝食。法華クラブでは、心も身体もエネルギー満タンでご出発いただけるように、郷土料理や定番メニューなど和洋バラエティに富んだ朝食バイキングをご用意しております。地元の料理やお好みのメニューを、たっぷりとご堪能ください。(HPより)
こんな風に謳っているだけあって、新潟の郷土料理鮭の焼き漬け、へぎそば、栃尾のあぶらげ、しおのっぺ、スキー汁など)を取り入れたバイキング朝食で、なかなか充実しています。


納豆やとろろなど豊富なご飯のお供


鮭の焼き漬けや栃尾のあぶらげなど


野菜のサラダとドレッシング


へぎそばコーナー


ジュースやコーヒー、紅茶

和洋バイキングメニューが盛りだくさんで、ちょっとづつお皿に盛り付けても食べきれないほどのボリュームに。
取りすぎと思いながら、いただきます。

朝からいつになくモリモリと食べました。
食後のデザートも和デザートのわらび餅とコーヒーで大満足でした。
ごちそうさまでした。

10:00
ホテルのチェックアウトを済ませ、少し長岡駅前の商店街を散策し、お目当てのお店へ。
あいにくの小雨が降っています。
長岡の駅前はずっとアーケードが続いているのでこんな時は助かりますネ。

シティホールプラザ アオーレ長岡

アオーレ長岡は、市民の憩いの場やイベント広場、大小様々のホールがありコンサートなどいろんな催しができる建物です。中庭の広場では祝日とあって地域の特産物や手作りのモノなどを売るフリー・マケットが開いていました。


特産物や手作りを売るブース


広場のコーナーのテラス席

なぜかオブジェや日時パネルと一緒、記念にパチリッしていますね。
フリーマケットでは地元の新鮮な朝採り野菜をいくつか購入しました

長岡 江口だんご

5色だんごで有名な「江口だんご」。昨日の夕方にも伺いましたが、今朝の作りたてを購入した方がイイよ、と聞いて再度訪れました。
日持ちのしない串だんごを数本(本日おやつ用)と、新潟名物「笹だんご」2箱を購入しました。

長岡 越後の地酒 サトウ

こちらは、長岡駅の本当にすぐ目の前にある酒屋さんです。
「なにか美味しい地酒でも」、と店内を見させて頂きました。
そしたら、昨日訪れた「サフラン酒」が店頭に飾られていました。実物をみるのは初めて、パッケージデザインがレトロアートで素敵でした。

この酒屋さんで購入したのは、ちょっと目を引いたこれ。

昔なつかし「甘酒」、希釈するタイプのモノ。
とっても美味しそうに見えて試しと購入しました。
帰ってから試飲すると、三崎屋醸造の砂糖不使用無添加の甘酒は、程よい甘さで美味しい、子供の時に飲んでいたモノと同じ!懐しい味!!
冷やしても温めてもスッキリ飲めます!

・・・・・

では、今から長岡を離れて、一路、栃尾の油揚げ屋さんを巡るドライブへスタートします。

昨日の居酒屋で美味しい油揚げを食べましたが、その「油揚げの仕入先は企業秘密」とのこと。小さなお豆腐屋さんなので、お客さんが殺到すると、自分のお店の仕入れに支障が出るというのがその理由です。
じゃー、自力で美味しい油揚げ屋さんを開拓してみるか、栃尾には何軒もの専門のお店があるし、サンプル的に幾つかのお店で買って食べ比べてみよう、ということにしました。

実は、先程立ち寄った酒屋さんでもお店の女将さんからちゃっかり地元情報を収集していて、昨日の居酒屋さんの油揚げの仕入先がどこか概ね見当がついている(栃尾市ではなく、見附市!にあるお店!!)のですが、それは最後にして、まずは油揚げの街として有名な栃尾に向かうことにします。

長岡から栃尾の街の中心まではクルマで20分ほど。すぐ近くです。

ルートに沿って、まずは一軒目。

あげ家松兵衛

あげ家松兵衛」は、郊外型店舗なので車で行くと気軽に立ち寄れます。
店内では販売コーナーとテーブル席も用意されているので、揚げたての油揚げが食べられます。油揚げができるまでの過程の工場見学もできるようでした。
とりあえず日持ちする油揚げを購入。
油揚げは、栃尾って感じで食べごたえある大きさ、味は思ったよりもジューシーさに欠けるような気がしました。

佐藤豆腐店

2軒目として訪れた「佐藤豆腐店」は、地元の人気店。仕事場が見える窓口から購入します。
早い時間に売り切れ続出するときもあるそうです。
お店の赤い看板には「あぶらげ」と書いてあります。
栃尾のあぶらげと絹ごし豆腐を購入。
油揚げはジューシーさもパリッと感もあるバランスの良い感じです。

星長豆腐店

3軒目は、栃尾の古い町並みにある「星長豆腐店」。
数年前に改装されて昭和レトロな外観です。
店内に入ると、大きなショーケースにおぼろプリンやおぼろ豆腐がぎっしり並んでいました。
ここでは、おぼろプリンとおぼろ豆腐を購入。
油揚げは買いませんでした。有名なおぼろプリンは黒糖をかけて食べると、その辺のお菓子よりも美味!!ふわとろのおぼろ豆腐にも感激です。

清水豆腐店

こちらは見附市にある「清水豆腐店」。
長岡駅前の酒屋の女将さんの情報で、ここにやって来ました。でも、女将さんから聞いた話では、「薪で火を焚いて油揚げを作っている小さなお店で、住宅地を入ったわかりにくい場所にある」ということでしたが、見附市で「清水」という名のお豆腐屋さんはここ一軒だけ。
車のナビを使ってお店の前にまで来ましたが、お店の規模といい、立地といい、またキーワードの「薪で火を焚いて」という面からも、どうも、探しているお店はここではないような気が・・・・とりあえず油揚げとお豆腐購入。
油揚げは揚げたてを購入しました。すぐに食べたい衝動になりましたがぐっと我慢して、帰ってからさっと焼いたら、焦げ目がいい感じに付いてカリカリと美味しく食べました。

・・・・・

後日談になるのですが、本当に探していた見附市のお店が何処にあるのか、調べた倒して遂に見つけました。(「見附」⇔「見つけ」のギャグではありませんよ!)

みつけの油揚げ

ハイ、これが本当の幻の「清水豆腐店」の油揚げです。

現在は、油揚げを作っている店では店頭で一般に油揚げを売っていないようで、地元の小さな酒屋さんを通じた委託販売になっているようです。私たちが訪れた見附市の「清水豆腐店」は、親戚かなにかのやはり関係のあるお店だったようです。

この油揚げの商品名は「越後のみつけの油揚げ」。「清水」という名前は何処にもありません。私たちは、この地元の酒屋さんに東京から電話をかけ、送ってもらうことにしました。油揚げだけだと送料がもったいないので、ついでに新潟の地酒数本と一緒に。

送られてきた油揚げを早速いただきました。
やったぁ~!これに間違いありません!
そしてやっぱり美味しいぃ~!

外側はパリッとしているけど、物凄くジューシーでじゅわっと感が凄いです。やっぱり薪で焚いてるのがちゃんと表れるんですね。
これに「越のむらさき」のお醤油がピッタリで、幸せになる油揚げをいただきました!

皆さんのなかで、この油揚げに興味を持って食べてみたいと思った方は、上の商品名と写真をもとに、ご自身で調べ入手してください。(写真にヒントがいっぱい、ネットを使い簡単には買えませんので悪しからず!)

あさひ山 蛍庵/朝日山酒造

「栃尾の油揚げ」を探しにあちこち動いているうちに、当初お昼ごはんに予定していた蕎麦屋さんの営業時間中に間に合いそうもなく、次の候補のお店にしました。

「あさひ山 蛍庵」は、久保田で有名な蔵元「朝日酒造」の酒蔵の里にある直営のレストランです。地元越路産のそば粉を使った蕎麦と、新潟の旬の味覚をふんだんに取り入れたお料理の数々とお酒が売りのようです。


シンプルに、せいろと天ぷらを頂きました。

「あさひ山蛍庵』のとなりには、朝日酒造のショップがあり、お酒をはじめ地場の食品などが販売されていました。お酒は、「朝日山」、「久保田」、「越州」「洗心」などの豊富なラインナップでしたが、運転があるため試飲できなく、残念。

あさひ山蛍庵 < ¥2,360 >
せいろそば、野菜天ぷら

・・・・・

ここから帰宅の道となりますが、帰路途中にある地元の豪農の館に寄っていきましょう。

長谷川邸/長岡

武士の出身といわれる長谷川家が、塚野山に居を構えたのは江戸時代の初め頃です。以来山村地主としての地位を固め、代々庄屋を勤めてきました。幕末から明治にかけては近郊4か村の耕地や山林の7割を独占し、180町歩余の田から4000俵もの小作料をあげた豪農です。
国指定重要有形文化財に登録されています。(HPより)

敷地は街道に面した間口約70メートル、奥行120メートルと広大な物で、周囲に濠をめぐらせているのが特徴です。主屋は宝永3年(1706)の大火で類焼し、享保元年(1716)に再建されたと伝えられています。邸内には県内最古の豪農の館であることを示す建築様式が随所にみられます。(HPより)

周囲には幅2~4mのお堀を巡らし、その内側には土塁生垣、正面には城門級の大扉のある長屋門形式の茅葺寄棟造りの表門があります。(HPより)

門を入ると素晴らしい苔の庭が静かにしっとりと迎えてくれました。
いつも綺麗に手入れをしているようで、大変美しいお庭でした。

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さて、午後4時になりました。
この辺で、「長岡」を後にして一路東京へ戻ります。

長岡は思ったよりも奥が深い街でした。
また近いうちに再訪しようと思います。居酒屋巡りのために!
今回、本当は一番に行きたかった小さな居酒屋があるのですが、いっぱいで予約が取れず、諦めざるを得ませんでした。

次は、早めに予約して、リベンジを果たすぞ!!
(実際、2020年の1月、遂にこのお店に行くことができました!この時の様子は、追ってブログにします。お楽しみに!)


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