2015年8月17日 ~8月19日(姥湯、檜枝岐2泊3日 2/3)
米沢八湯の一つ姥湯温泉、そして檜枝岐の伝統芸能歌舞伎を鑑賞する2泊3日の旅。
午後2時過ぎ、檜枝岐の宿に到着しました。
そして夕闇迫る時、檜枝岐の舞台で伝統歌舞伎がいよいよ始まります・・・楽しみ!!
● 檜枝岐 民宿 郷
今日は「鎮守神祭礼奉納歌舞伎」鑑賞のために檜枝岐に来ましたが、どこも宿泊施設は満員御礼・・・・。村は大いに賑わっています。
私達が泊まる「御宿郷」は3ヶ月も前に予約していました。歌舞伎公演のあるこの日に宿を確保しようとしたら、何ヶ月も前から準備が必要です。それだけ檜枝岐歌舞伎は人気があるということでしょう。
正面2階の右にある窓のお部屋が私達の泊まったお部屋です。
本日の夕飯は、歌舞伎公演開始に間に合うよう、午後4時から早めにスタートです。
その前にお風呂にすることにします。宿にも小さなお風呂はあるのですが、宿近くの村の湯が快適ということでここに行ってみることにします。民宿の宿泊者は無料で利用できます。
● 公衆浴場 燧の湯
村内の川窪橋を渡った所にある公衆浴場。源泉は単純硫黄泉を単独で使用。露天風呂などの施設も充実した、源泉かけ流しの温泉です。
尾瀬のトレッキング・ハイキングの後の日帰り客や、檜枝岐の民宿い泊まるお客さんなどに多く利用されています。
木造の建物の内部は、木をふんだんに使用していて、ぬくもりを感じます。
浴槽にも木を使用した気持ち良い湯船です。
今日は、皆さん夕方から歌舞伎鑑賞だからか、この時間でもかなり混雑していました。帰ったら早めですが、すぐに夕飯になります。
温泉に入った後はやっぱりお腹空きますねー。
16:00 夕食です。1Fの食事処に宿泊の皆さんと一緒です。
グループ同士で座卓に座ります。本日の宿泊者は20名ぐらい、満室です。
ウワァァァン、いいね!このスタイル、すきですぅ。
それぞれが田舎のお母さんが作ってくれた愛情が詰まったお料理です。
旅館料理よりも、こーゆーメニューは、飽きが来ませんね。
山菜のお浸し、ふきときのこの煮物、酢の物、米なすの田楽
まるごとトマトのマリネかな、野菜サラダ、生野菜のバーニャカウダ。
この生野菜シリースは、この民宿のおじーちゃんの丹精込めた野菜です。ほんとに新鮮でみずみずしくって甘くっておいしい!!特にバーニャカウダと生野菜が抜群に美味しかった!!
忘れていました!手作りの食前酒でカンパイ!
温かい天ぷらときのこ汁と炊き込みご飯も手作りデザートもみんな美味しかった。
ごちそうさまでした!
さて、夕ごはんのあとは早めに会場に向い、良い席を確保しましょう。
檜枝岐歌舞伎は初めての経験なので、果たしてどんな感じなんでしょう??
● 「鎮守神祭礼奉納歌舞伎」
夏の「鎮守神祭礼奉納歌舞伎」は、
開催日:8月18日(火)
時間 :18:00開場 19:00開演
会場 :檜枝岐の舞台
演目 :義経千本桜 鳥居前の場
17:45 もうすでにこの混雑、長蛇の列になっていました?
席あるかしら?シンパ~い?
檜枝岐の沼田街道に面してこの神社会場へ入る入り口があります。
この人数が一度に通行出来るの?と疑問になるぐらい細い通路が150m位続きます。
鳥居を抜けた横の茅葺屋根の建物が歌舞伎公演の舞台となります。
この舞台を取り囲むよう石段が斜面地に沿って半円状に作られていて、観客はこの石段にクッションなど敷いて座ります。
規模こそ違いますがヨーローッパに見られるコロシアム・屋外劇場にちょっと似ています。
神社の境内石段の背後には、所々にまっすぐ空に伸びた杉がリンと佇んでいます。
先に見える鴨居の下のところを通過する時、会場のスタッフがお尻に引く薄いクッションと団扇を渡してくれます。
回りの方の話を小耳に挟んだのですが・・・
どうもその方たちはバスツアーで、郡山集合で歌舞伎鑑賞したら日帰りで郡山に帰るそうです。そんなツアーもあるんですね、すごい人気!そういえば夕方、沼田街道狭いのに観光バスでごったがえしていました!
早めに会場入りして、観客席左手の3、4段目席を確保、2段目までカメラマン・スタッフ席のようでした。
舞台の横ですが、
こんなに近くで鑑賞出来る位置です。
18:00 まだまだ沢山の方が集まってきています。
檜枝岐は人口600人強だったと思いますが、この石段の席は、1,200名だそうです。
ビックリっ!
どんどん増えてきました。あと45分あるので最終的には満席近くになるのでは?ないでしょうか!
この会場は、イタリアなどの夏の野外オペラ鑑賞を彷彿としますね!!
『檜枝岐歌舞伎は江戸の時代より親から子、子から孫へと伝承されて連綿と続き、春と秋の祭りに奉納歌舞伎として檜枝岐の村人を楽しませてきました。現在残っている資料から、270年以上の歴史を持っていると言われています。上演される舞台は鎮守神の境内 に有り、国の重要有形民俗文化財に指定されております。観客席は露天で、神社への坂がそのまま自然の観覧席になっており、夕方より上演されます。
夕闇が深まる中での鑑賞は、その昔上演された雰囲気を十分に伝えてくれます。 役者の方々は全て村の住民で、自分の仕事を持っておられる中、寸暇を割いて練習されております。その演技については素人離れしたものがあると評価を戴いております。
座の名称は「千葉之家花駒座」、座長は現在10代目星長一氏、座員は裏方さんも含め30名ほどです。 近年は現代まで引き継がれている貴重な農民芸能として脚光を集め、上演の際には多くの観衆が訪れます。 』(檜枝岐観光案内所を参照)
18:55 席もドンドン埋まってきています!
ほぼいっぱいに、こんな神秘的で神々しい雰囲気も・・・
もうすぐ幕が開きそうです!!
後2,3分で上演時間です。
さぁ、寄付の半紙がドンドン増えて来ています。
花道にもライトが灯されて、・・・
じゃじゃーん・・・
よぉっ~!スタートです!!
野外歌舞伎はどんなんかなぁ、
「義経千本桜 鳥居前の場」のはじまりはじまりっ!
役者さんはみなさん素人の村人、でもなかなか見応えがあり、十分に楽しめました。
あっという間の約1時間半でした。
ありがとさん、拍手、パチパチ・・・・。
舞台を終えたあとは、出演者の皆さんは、観客の方々へご挨拶に。
今日はかわいい役者もお目見えで・・・花道で皆さんにご挨拶しているお父さんに抱っこしている一番小さい「かわいい役者」は、なんと本日この日がデビューです。3歳ぐらいかしら!
ずっと末永く続けて欲しいですね、頑張ってくださ~い!!
みなさん、三々五々帰り道、気をつけてお帰りくださ~い!
ちょっと混雑しています。
街道は少しは明るいのですが、通りを曲がると人っ子一人いなかったり暗かったり。
さぁ、夜道を急ぎましょう。
宿に帰ると9時でした。
歌舞伎鑑賞で気分高揚、喉も乾いたのでビール飲んでしばし余韻を楽しみました。
夏の檜枝岐、ヨカッタ!!
桧枝岐歌舞伎、別の機会にまた来てもいいですね。今後は別の開催日、別の演目で。