はじめに(旅行のキッカケと大まかな行程)
2016年春から始めた夫婦2人しての陸マイラー活動の結果、その年の年末にはANAファミリーマイルで約20万マイルが貯まることになりました。また、ソラチカルートを経て今後獲得予定のANAマイルもその時点で約70万マイルが見込まれることになり、急にマイル長者になった気分となりました。
で、貯まったマイルでとりあえず何処かに遊びに行こう、ということになりました。飛行機代が原則タダとなると、気楽に旅行先をチョイスできます。
その行き先ですが、あれこれ迷った上、それまで行きたくてもナカナカ行くチャンスがなかった(行くお金がなかった?)ヨーロッパ3都市を結ぶコース
スペイン/バルセロナ ⇒ モロッコ/マラケッシュ ⇒ ポルトガル/リスボン
に決定。
旅行時期は半年先の2017年春の気候の良い頃、行くならちょっとリッチにビジネスクラスで、と大まかな計画を立て、早速、特典航空券の予約に取りかかりました。
でもその頃はANAの平会員、思うような路線、ビジネスクラスでの予約が取れません。あれこれ試行錯誤した結果、最終的に決まった行程は、次のようになりました。
・2017年4月11日 羽田⇒ミュンヘン(ルフトハンザLH715 ビジネス)
ミュンヘン⇒バルセロナ(ルフトハンザLH1816 ビジネス)
・2017年4月16日 バルセロナ⇒マラケシュ(オープンジョー区間、Vueling航空LCC利用)
・2017年4月19日 マラケシュ⇒リスボン(ポルトガリア航空TP1453 ビジネス)
・2017年4月24日 リスボン⇒ロンドン(TAPポルトガル航空TP356 エコノミー)
ロンドン⇒羽田(全日空NH212 エコノミー⇒後にプレエコへUG)
行きビジネス、帰りエコノミー、特典航空券発券に必要なマイル数は夫婦2人分で合計155,000マイルです。
(なお、ロンドン⇒羽田のANA便については、2017年3月末でSFCを取得することになったので、早速そのメリットを活かし、利用時にはエコノミーからプレミアムエコノミーへの無償アップグレードに成功しました。ラッキー!!!)
そんなことで、14日間ヨーロッパ3都市巡りと美味しい食歩記のスタートです。
最初の訪問都市・バルセロナの観光を終え、
次に向かったのは・・・
モロッコ/マラケシュ Marrakech
モロッコ/マラケシュは、1980年代頃、一時期ヒッチコックにハマったことがあって、映画「知りすぎていた男」(ジェイムス・スチュワート&ドリス・デイ主演のサスペンス、主な舞台設定がマラケシュとロンドン)を観て、いつかモロッコに行ってみたい!とずーっと思っていました。
映画では、あの雑踏と妖艶なマラケシュのフナ広場が何度も場面に出てきます。迷路のような旧市街地、そして怪しげな雰囲気のなかで行われる殺人事件と子供の誘拐。・・・・どんどん映画に引き込まれてしまいます。なんど繰り返しこの映画を見たことでしょうか。一度、この目で実際にマラケシュの街を見てみたい、との思いは募るばかりでした。しかし、その場所はアフリカ大陸ということもあって、なかなか旅行の行程には組み込まれないまま時が過ぎて・・
今回は、せっせと貯めたANAマイルのお陰で、遂に憧れのモロッコ/マラケシュに行けることになりました!!ヒッチコック映画の場面を追ってみるだけでなく、タジン鍋やリヤドなどエキゾチックな世界を体験するのがとても楽しみです。
スペインに続き、太と豆の二人旅!!夜のマラケシュへGO❢❢
2017/4/16(日)旅は6日目☀Barcelona ⇨ Marrakech
バルセロナからいよいよアフリカ大陸に第一歩、記念の夜になるでしょう。
マラケシュ到着が夜11時過ぎるので、お迎えのドライバーとうまく会えるでしょうか?そして滞在先の旧市内の迷路の中のおしゃれな「リヤド」まで無事たどり着けるでしょうか?
23:00
わぉ~、遂にマラケシュ・メナラ空港に無事到着しました!!
飛行機は滑走路に到着後、スムーズに進んであっという間に飛行機を降りて、早速アラブの国っぽい雰囲気が漂っているような~
無事イミグレーション通過後、荷物をピックアップして、いよいよマラケシュに第一歩と言うか、この空港は降りたった時から、「迷走のマラケシュ」とはかけ離れた近代的で新しい空港のようです。なんだかホッとしました。
取りあえず両替をと、カウンターに行き100€を両替しようとしたら、100€だとレートが悪いと言われて、あと200€をマラケシュのみで使えるプリペイドカードに変えろと言われ???なんだかんだとかなり時間が経っていたので、言われるままに換金とカードを作りました。流れに押された感です、あぁ~??
1DH(ディルハム)=11円<2017年4月現在>
空港内はこんなにも斬新なデザインです。
23:45
さぁ、急ぎましょう!!あまり時間が遅くなると外のお迎えのドライバーに会えなくなるかも???
空港の外に出たら、たくさんのドライバーがそれぞれお客さんの名前を書いた四角い紙を持って、バァ~っと取り囲むように近寄ってきます。えぇ~っ!!パァ~っと流し見してすぐ会えるものだと思っていましたが、見当たりません。
この出口付近だけが人だかりがあり明るいですが、他は駐車している車だけのようです。何ぶん時間も真夜中12時近くですから。
私達はちょっと心配になって、ひとつひとつ丁寧に確認しながら探しますが・・・見つかりません、ガアァ~~ン!!
ここで会えなければ今日中にリヤドにたどり着けないよぉ~~
なにせどこにtaxi乗り場ってあるのかどうか??と辺りを見渡しますがよくわかりませんよ。
・・???・・・
待つこと20分!!ちょうどその時、駐車場から走ってくる人がいて、もしかして??と声かけたらその彼が私達のドライバーでした。よかったわぁ~~。
なんでも「少し遅れた」と行ってますが、この初めて地でこの夜中の時間で、迎えに来ているものだと信じている旅行者にとって、待つ時間20分でもとてつもなく長~く感じるモノですよね!!もぉ~とは思いましたが、一応安堵して車に乗り込みます。はぁ~、気苦労で疲れたぁ~。
こんな風にマラケシュは、私達を迎えてくれました・・
車は市内目指して、寂しい道路を15分位走りますが、その先はビルや家が続く道路になって、20分位経った頃、あぁっ~と言っている間に、目に入った光景は広~い広場のたくさんの屋台から激しく賑やかな明かりがっ、
ここってあの有名な
もしかして「フナ広場」!!
感動していて目を見張っていたら、車が停車。その時ドライバーが言いました。「ここからクルマは通れないので宿まで歩きます。荷物を運ぶ人夫(トレイラー・マン)を呼んでおいたので彼に着いていってくださいっ」と・・・
えぇ~っ!!そうなの?
そしたらどこからともなく手押しのリヤカーの一人のアラブ人が現れます。彼は素早く私達のスーツケースをリヤカーに乗せ換えスタンバイ。英語の通じるドライバーは、「おやすみ」とか言ってさっさと帰っていきました??
おっと!!リヤカーを引くトレーラーマンがもう歩きはじめてますよ。待ってぇ~!!見失ったら宿には絶対にたどり着けないし、もうこのアラブの人夫さんを信じるほかありません。
必死でリヤカーに手を掛けて着いていきます。
だって周りはこんな雰囲気ですよ。もう12時過ぎているのに広場から通じる路地では、まだまだお店が営業しています。アラブ服を着た人達もいっぱい歩いています。私達の宿泊するリアドってどこ??どっち??
空港の雰囲気と、今いるこの場所がかけ離れすぎていてドキドキしてきました。「迷走のマラケシュ」が現実に・・・
頼みの綱の人夫さんが、暗い路地に入ってきました。先があるのかなぁ?と小さなお店?っと思った瞬間クランクの道をまた右へ。
歩くこと5分(私たちには不安で何十分にも感じましたが・・・)。両サイドが高い石造りの家が迫っている路地を進むと、路地の上のアーチ部分によく見えませんでしたが、リアド名書いてあります。
このアーチの先で
アラブ人の人夫さんがリヤカーから手を放してドア叩いています。
あぁ~~~、ここが「リアド ブッサ/Risd Boussa」なのね。
ようやくたどり着いたのね。はぁ~、よかったわぁ~。
時間はもう12時45分頃、すぐドアが開いてリアド ブッサのオーナー・Mrsブリジットが出迎えてくれました。
ということで、無事マラケシュで宿泊する「リアド ブッサ」にチェックイン!!
とにかくリアドの中はシ~~ンと静まり返っていまして、Mrsブリジットは今は遅いからこのまま静かに静かにお部屋に入って休めとのこと。
は~~いっ、安心して、Good night!!