2018/4/21(土)2日目 ☀ 奥会津~米沢
今日は、奥会津を出発し、夕刻には米沢に到着の予定。その移動すがら、一日目一杯、春の会津地方を楽しむことにしましょう。
午前は、昨晩泊まった「中の湯」旅館を後にし、会津・西山温泉郷のもう一つの名物温泉旅館で立ち寄り湯します。その後は、奥会津のいくつかの花見スポットを訪れ、お昼には、蕎麦の産地として名高い山都町の農家お蕎麦屋さんでランチにします。
午後は、喜多方の日中線の旧線路沿いのしだれ桜街道をぶらぶら散策し、市内の蔵カフェで小休憩。そして、米沢へのドライブ道の途中にある旧日中線の駅舎に立ち寄り、昔の鉄道駅舎や列車を見たり体験したりしましょう。
今日も盛りだくさんのメニューですよ。
では・・・
08:00
今日も爽やかで気持ちのいいお天気です。
おはようございます!西山温泉「中の湯」旅館で2日目の朝を迎えました。
これが朝ごはん。とろろ・ぜんまい煮・おひたし・笹かま・温泉卵・海苔・梅干し、お新香とごはんとお味噌汁です。田舎の実家にいるようなとってもシンプルだけど地元の食材を活かしたな品々です。
いっただきま~す!
自家源泉「杉の湯」 宿泊棟内風呂
宿泊棟にあるこの「杉の湯」にまだ入っていなかったので、朝ごはんの後にざっーとお風呂に入ります。ここは宿の脇の滝谷川の底から湧き上がる源泉で、少し硫黄臭がして湯の花の舞う温泉です。
「中の湯」、「荒湯」、そしてこの「杉の湯」。小さな宿なのに3種類もの自家源泉のお湯を楽しむことができました。
09:45
10時前に旅館中の湯をお暇し、西山温泉郷の近くの温泉に立ち寄り湯を楽しむことにします。
中の湯から上り坂を進んで行くと、眼下には橋が見えてきて杉と桜のコントラストがキレイです。さらに進むと2~3分で到着です。
● 老沢温泉旅館
ここ老沢温泉旅館は、昔ながらの湯宿の面影を今に残すディープな宿として、温泉通にはよく知られたお宿です。これまで雑誌や温泉本で写真を見て全体像は頭に入っていたものの、実際にこの目で見るのは初めて。評判通り、そのディープさは半端なーい!
まあ、上の写真を見てください。凄いでしょ、今どきこんな雰囲気の温泉が健在なんて、驚きですね。もちろん混浴です。
浴槽は3か所あり、床部分と同じくコンクリートで作られた簡素なもの。各浴槽は微妙に温度差がありますがいずれもかなり熱めの湯、入るまで気合が必要です。
強烈なのは、正面にある神社、幟がたくさん下がっています。温泉の効能で弱った身体を癒やしたり、傷や病気を直したり、昔の人は信仰の対象として温泉を大事にしていたことがよくわかります。
一応、ちゃんと神社に拝んで入らせてもらいました。
壁といい床といい昭和の風情たっぷりあって、温泉好きには堪りませんね。
噂の温泉を実体験して、満足、満足!
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奥会津・柳津町にさしかかりました。ちょうど桜が満開で見頃!!
これから、花見スポットとして名高いお寺さんに向かいます。
● 福満虚空藏菩薩圓藏寺
凄いでしょう!!?!!普段からこの圓藏寺の舞台から見るこの景観は見事なんですが、今回は何時もにも増して・・・
今日は天気もよく、絶景な景観!!インスタ映え!しますよ。
この構図と色彩が、大のお気に入りですぅ。
福満虚空藏菩薩圓藏寺は、1200年にもおよぶ歴史を誇り、特に「十三参り」(数えで13歳になった子供のこれからの健やかな成長を願いお参りする行事)で有名で、今でも周辺都市から多くの参詣者を集めています。(実は、、の二人とも、かつて大昔、13歳のときにここを訪れお参りしました。)
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では、ここからお昼ごはんのお蕎麦屋さんへ向かいます。途中、これまた桜花見スポットとして素敵な、只見線の会津柳井津駅にも立ち寄ってみましょう。
● 只見線 会津柳津駅
今日ももの凄く天気がよくって、青空に満開の桜がうつくしすぎる景観。
やっぱり立ち寄らざるを得ませんね。
東日本旅客鉄道(JR東日本)只見線の駅で、現在は無人駅です。
柳津温泉への玄関駅で、2002年(平成14年)、東北の駅百選に選ばれました。
4月下旬の今、ホーム脇の桜並木や駅前の広場にある桜がまさに満開でした。
柳津から喜多方方面へ、さらに喜多方郊外の山都町にドライブを続けます。
のどかな田園風景が広がってます。
山都 『そば処 西村屋 』
お昼ごはんは、福島県喜多方市山都町にあるお蕎麦屋さんで。
このエリアは会津の中でも、標高が高くて寒暖の差があり、また良い水にも恵まれて、美味しいそば粉が生まれる「蕎麦の里」として有名です。近年では、蕎麦粉の生産地としてだけでなく、現地で蕎麦を食することができるお蕎麦屋さんが増えてきました。特に、山都町宮古という小さな集落では、自宅を開放した農家蕎麦屋が何軒か営業するようになり、週末などは近郊の多くの蕎麦好きが集まり、大変繁盛しています。
今回はその中の一軒、「そば処西村屋」に伺います。
小鉢がいくつかついた「蕎麦セット」を頼みました。
お蕎麦は会津塗の器に入っているんですネ。提供の仕方も、昔ながらのスタイルなんですね。
蕎麦は、キレイに揃った均一の太さで甘みがあり、大変美味しいかったです。
田舎の親戚の座敷に上がった感じの店内で、落ち着きました。遠回りしてわざわざ訪れた甲斐がありました。
評判のお店なので、さすがにお客さんが続々訪れていました。
・・・
次は、今の時期ならではのとっておきの場所へ。
日中線しだれ桜散歩道
なんと、なんと見事なしだれ桜!まさに今日は一番の見頃!
こんな晴れた青い空に鮮やかなしだれ桜!
もぅ、すごい、こんないい日に見られて、嬉しい!!
ここ「日中線しだれ桜」は、昭和59年に廃線となった旧日中線の線路跡に沿った桜街道です。廃線後は、その跡地を約3kmにわたり緑道公園「自転車歩行車道」として再整備がなされ、約1,000本の桜もその時植栽されました。春の時期には、しだれ桜の見事な並木道となって、周辺地域住民にとっての憩いのスポットとなっています。
折しも今日は土曜日、あちこちに子供連れのファミリー客や、熟年カップル、友達同士のグループなど、幅広い年齢層の花見客で賑わっていました。
途中にシンボルとなるSL広場が設けられています。
その近くの広場には、美味しそうな屋台もいろいろ出ていました。
少し離れると、回りは畑、そして住宅地が並んでいます。
道路脇の芝ざくらもビビットなピンクが美しい!!
だいぶ歩いたし喉も乾いたので、近くの素敵なカフェで小休止することにしましょう。
喜多方『珈琲蔵 ぬりの里』
畑のある小道などを歩いて12~15分、喜多方の街なかにある蔵造りのカフェに到着しました。
こちら『珈琲蔵 ぬりの里』は漆器の保管蔵を改装したカフェで、中のドア一つで本来の店舗である漆器専門店『会津野』に繋がっています。
蔵の中のカフェですので、店内から大きな柱や梁が見れ、なかなか雰囲気があります。
今日は土曜日午後なので、さすがに混んでいてお店の前には行列が出来ていました。席が空いたらカフェのスタッフが声をかけ呼んでくれるというので、順番を待つ間、カフェの隣の漆器売り場でショッピングをすることにしました。
しばらくして席に案内されました。
頼んだモノは、コーヒーとクリームあんみつ、歩き疲れた時にはピッタリの冷たさ&甘さで美味しくいただきました。
カフェの店内は梁や壁など蔵造りの温かいインテリアでほっこりと癒やされました。
食器は漆器がほとんどで、帰りにもう一度隣のショップで会津塗の漆器を見てみようっと。
● 日中記念館熱塩駅
次に訪ねたのは、日中線の廃線駅舎の熱塩駅です。今は、「日中記念館・熱塩駅」として観光施設になっています。外観が洋館で、かわいい駅舎と駅内は昔のまんま、面白そうです。
昔ながらの駅の待合室と、さらに駅員さんが働いていた事務室内部も開放されています。私達熟年世代にとっては、昭和の懐かしすぎる光景が拡がり嬉しくなりますね。構内で昔の紙のレトロきっぷも購入できるというので、見学記念に一枚買いました。
駅舎の外に出ると、昔使われていた雪国特有のラッセル車が展示されていました。
間近で見ると、先頭の鋼鉄製の雪かきの造りがもの凄く分厚く頑丈で、びっくりしました。
この客車は、昭和時代のいつ頃まで使用していたのでしょうか?
窓が大きく開き直角のベンチタイプの椅子で、背もたれは木製、多分床も木製だと思います。
天井は角が丸くかまぼこ型です。レトロなまま残っていますね。
独特の匂いも懐かしい!
こちらはラッセル車先頭の運転席です。中はこんな風になっていたんだ、面白い!
前面の窓が分厚いすりガラスで出来ていて、その真ん中部分に丸く回るワイパーの小窓、凄いアイディアですね。この小窓から外を覗きながら、降りしきるすごい雪をかき分けかき分け、毎日走っていたんでしょうね!
今日一押しの一枚です!駅の構内で撮影しました。
空の色と葉桜になろうとしている淡いソメイヨシノの儚い桜色!
綺麗すぎぃ~!
今はもう列車は通らなくなったけど、きっと熱塩駅周辺のこの風景はずっと昔から変わることなく、時が止まったような風景です。
さぁ、そろそろで米沢に向かう時間となりました。
「奥会津の“神の隠れ湯”西山温泉」の旅は、ここまででおしまい。
昨日今日と2日間でしたが、大修理後の素晴らしく甦った日光東照宮に感嘆し、春真っ盛りの会津各地の桜の花々を愛で、是非訪れたかったお蕎麦屋さんで美味しい蕎麦を味わい、そして、鄙びた昔ながらの温泉宿でたっぷりとかけ流し温泉を堪能するなど、本当に楽しいドライブ旅でした。じゃんじゃん!
おつかれ様でした。
もう一度最初から