そう、実は島根の温泉は、温泉マニアが憧れヨダレを流すほどの良質の温泉の宝庫なのです。それら温泉は人里離れた辺鄙な地域に点在しているので、レンタカーは必須。あちこち移動の途中で、石見銀山、菅谷たたらの里、足立美術館など観光スポットにも立ちます。
10月17日(月)温泉津温泉☀ ~ 三瓶温泉
09:45旅館出発 10:30石見銀山世界遺産センター 10:35大森代官所前駐車場 11:45昼食『おおもり』 12:40大森銀山伝建地区散策 15:00国民宿舎・さんべ荘泊
● 石見銀山世界遺産センター
温泉津温泉から石見銀山世界遺産センターのエリアに入ると、紅葉しつつある街路樹が迎えてくれました。広い駐車場には真っ赤な美しい樹木が印象的です。
『島根県大田市ある石見銀山に良質で大量の銀は世界経済を動かし、欧州の人たちは「銀鉱山の王国」と地図に記した。2007年世界遺産に登録。栄えある遺産を形作った主人公は名もなき鉱夫たちである・・』(HP参照)
石見銀山世界遺産センターのジオラマを見ながら。
石見銀山は、国内では「紀伊山地の霊場と参詣道(熊野古道)」と並んで2例しかない「文化的景観」として世界遺産に登録されています。鉱山活動の及んだ土地利用が今も人の暮らしとともに続く状態が評価されました。
石見銀山の坑道も世界遺産で、合計900か所以上ある坑道と鉱山の居住地の跡を始め、町並み、街道とその付近の山城、そして港、港町まで含んだ529ヘクタールの範囲が「石見銀山」です。(HP参照)
昨日宿泊した「温泉津温泉街」もこの石見銀山の世界遺産一部として登録されています。
この後石見銀山の街並みに向かいますが、石見銀山遺跡までは歩いていくのが大変なのでここで拝見していきます。
石見銀山最盛期の内部の動線がわかりやすく表現されていて過酷で複雑な構造が垣間見えました。人々の鉱山に従事した坑夫たちなどの仕事や暮らしがわかる展示です。
昼食『おおもり』
ちょうど12時になるところなので先に昼食を食べていきます。
このエリアは平日の食事処が少なく歩いて回ることもあって、駐車場の前にあるおそば屋にします。
代官そば
とろろそば
観光地のおそば屋さんですが、麺が思ったよりも太めでしっかりした歯ごたえでした。曇りもあって一つは温かいそば、代官そばは2種類の薬味が楽しめます。
店内は思ったよりっも広く混雑もしていませんでした。オーダーするとパッと早めにサーブされるので待つころもなく気に入りました。入口の一角にはお菓子やおそばなどお土産も購入できるようです。
『おおもり』 < 1,950円 >
代官そば、とろろそば
● 石見銀山まちあるき(大森銀山重要伝統的建造物群保存地区)
石見銀山まちあるきするため、代官所前ひろばの駐車場に車を置いて歩きます。
ここはトイレやバス停などが集まるひろばになっていて何かと便利な所です。
では下記マップ参照しながら歩きます。
大森町並みエリア・代官所ゾーン(石見銀山遺跡ガイドマップ参照)
◆ いも代官ミュージアム
大森代官所跡(国史跡)にある民営の資料館です。築120年の旧邇摩郡役所の建物を1976年に町内の有志で集めた資産を使って修理し、設立されました。代官所跡の表門と門長屋は、全国的にも珍しく、1815年に再建されたものが現存しています。
「いも代官」井戸平左衛門をメインに、歴史資料、鉱山道具、鉱物標本などを多数展示し、遺跡とその価値を裏付ける資料とを繋ぐ施設です。(HPの参照)
『いも代官ミュージアム』 < 1,000円 >
一人@500
◆ 城上神社
城上神社は、石見銀山まちあるきの一番ははじめに位置していました。なんとなく惹かれて最初に訪ねました。びっくりしたのはかなり立派な造りの外観で、自由に中まで入ることができました。
拝殿の中には驚くべき天井の色鮮やか大きな「龍」、見上げると睨みつけられます。
そしてこの板の間に立ち柏手を打つとなんと「鳴龍」だったんですヨ。
龍の周りには「花天井画」も色鮮やかで見事に描かれています。
県指定有形文化財の城上神社は、拝殿の中を惜しげもなく無料で開放されています。
こちらは江戸時代後期に建てられたようで、鳴龍といい当時の石見銀山この一体がどんなにか繁栄を誇ったかがわかるようですネ。
◆ 熊谷家住宅
熊谷家は郷宿、代官所の御用達を務め、石見銀山御料でした。
古文書などから先祖は毛利家の家臣であったと伝えられ、江戸時代初めから旧銀山町(銀を産出した仙ノ山一帯)に住み銀山附役人(ぎんざんつきやくにん)を務めたとされています。
家業である鉱山業や酒造業とともに代官所に納める年貢銀を秤量・検査する掛屋(かけや)、幕府直轄領である石見銀山御料の支配を担う郷宿(ごうやど・ごうしゅく)、代官所の御用達(ごようたし)を務め、当主は代々大森町町年寄に就くなど石見銀山御料内で最も有力な商家でした。ここは有力商人の身分や生活の変遷を最もよく示す民家建築として展示公開されています。(HP参照)
熊谷家住宅で最も重要な応接空間です。 中庭に面して八畳の奥の間、六畳、六畳の 三間続きの座敷があり、大名家の役人の接 待や町年寄の寄合など公的な場として使われました。
ここで解説をされたボランティアの方からその座布団に座ってもいいですよ!と言われたので大名気分でフォト!
地下蔵:居間の床下に設けられた石組の地下蔵で す。
火災に備え、耐火金庫のような用途で あったと考えられています。
幕末から明治初年の姿に復原された、十 畳、九畳、八畳、八畳、六畳、六畳からなる広い座敷です。郷宿などに使われたと考えられています。
台所:幕末から明治初年の姿に復原された台所。
主屋から土間続きの台所で、太い梁組の 大空間、大小10基の竈(かまど)、はしり(流し)やはんど(水瓶)、蒸籠やまな板など、 熊谷家の人々の日常の暮らしを身近に感じ られる空間です。
熊谷酒造元:酒を瓶詰めする機械が目を引きます。
歴代の酒瓶や徳利などが展示されています。
熊谷家住宅には「くらしを伝える展示品」も数多く展示されています。
飲食の展示(銀山祭り、法事、花見弁当の料理)、蔵人のくらしの様子(蔵人用の布団、括り枕、漬け物)裁縫道具、鏡台掛け、箱枕、信玄袋なども暮らしの道具や様子も見られます。
『熊谷家住宅』 < 820円 >
一人@410
大森町並みエリア/武家・町家ゾーン(石見銀山遺跡ガイドマップ参照)
ここからは上記マップを見ながらスタート。
◆ 河島家住宅
河島家は、石見銀山の鉱夫の監督を担当する役人でした。
建物は通りに面して門塀を設けられ門をくぐると式台付玄関を備える主屋が正面に見えます。主屋背後にはかつて土蔵、離れ、物置や風呂場などの付属屋もありました。(HP参照)
河島家も当時の暮らしがわかるような道具や生活用品も一緒に展示されているのでとてもわかりやすいです。主屋は平屋建てのように見えますが、土間と納戸の上に二階が設けられていて、接客用の座敷は庭に面しています。
河島家で一番のお気に入りは、土間から直接階段で上がったところにある小さな納戸部屋が凄いんです。狭い屋根裏を利用し所狭しといろんな工夫の宝庫で、立体的に空間利用して、歳時記の食器や陶器や掛け軸・お布団などをきれいに収納されていました。とっても感動!
『河島家住宅』 < 600円 >
一人@300
◆ 大森銀山重要伝統的建造物群保存地区
『有馬光栄堂』 < 1,450円 >
あめとクッキー
大森銀山の保存地区の街並みは、今でも住んでいる住民の方がしっかりとこの雰囲気を受け継いでいます。自販機もちゃんと街並みに溶け込むような工夫されていたり、この保存地区で生活するにはかなりの不便も感じるでしょうが、いまでも美しく保存されていました。
街の中には、「全国理容遺産第一号」のお店がありました。また江戸時代の終わりに創業した有馬光栄堂が、石見銀山の鉱夫さんが食べていたシンプルなお菓子「げたのは」を昔と変わらぬ味で現在でも販売しています。お土産に購入。
石見銀山 群言堂本店 カフェ
大森銀山の保存地区の街並みを見学しながら歩いているとカフェ発見!
なんだか街並みに溶け込んだお洒落なお店があったので、しばし休憩します。
カフェは、靴を脱いで奥に進むと広い庭に面して、天井ガラス張りのテラス席に座ります。
ホラっ!いいでしょう!!
アイスコーヒーとホットをゆっくりと楽しみました。
向かい側に見えている建物は、ブティックになっていてコットンなど素材を吟味したオリジナルの洋服などが陳列されていました。カフェの中にもタオルやランチョンマットなどの生活用品も販売していました。(後で調べたらこの群言堂は全国に店舗がありました)
『石見銀山 群言堂本店』 < 8,700円 >
コーヒー、アイスコーヒー、スカーフ
● 国民宿舎・さんべ荘
ここ「さんべ荘」は、世界遺産石見銀山から車で35分の三瓶山麓にある宿、三瓶山から湧き出る温泉を利用した源泉掛け流しの露天風呂は、男女合わせて16種類もあり人気です。
そして過去には王将戦の対局でも使用されました。
今回は G太が無類の将棋ファンなので、この「さんべ荘」はよく知っていて、宿泊するなら王将戦の対局の部屋を指定しました。わぉ~~、本当だぁ!
確かにこのお部屋で対局した「平成26年3月12,13日、王将渡辺明と三冠羽生善治」の大きな額が掲げてありました。
← この画像は当時行われた対局の時の画像です。
確かにこの部屋ですネ。(HP参照)
さんべ荘の入口フロントは本館1Fで2階は客室、別館は自然に囲まれた癒しの空間で、全室、個室温泉付きの離れがあります。その中でも対局が行われた「松虫草」を指定して予約しました。
今日は、さんべ荘には大森石見銀山から午後3時過ぎに出発し、さんべ荘には午後4時過ぎに到着しました。今日も少し予定よりも遅くなった感じでした。
チェックインするとすぐに「松虫草」に通されてました。
別館「松虫草」は、対局した和室12畳+茶室4畳半と水屋+掘り炬燵(冬季)+室内温泉は桧風呂、トイレ・洗面所、玄関のある離れです。
茶室4畳半と続き間にある水屋です。にじり口はありませんが水屋も立派な造りです。
障子・ふすま、床の間なども設えてありました。
和室12畳に続いている掘り炬燵の部屋があり、左手の戸の向こうには、洗面所と室内温泉の桧風呂が続きます。
和室12畳に続いている掘り炬燵の部屋の右手には、手洗いとトイレになっています。
和室12畳の廊下向こうに茶室があって、右側に玄関になっています。
別館「松虫草」は、二人宿泊だとちょっと広すぎて使い切れないモノですね。残念ながら茶室は写真を撮っただけになりました。
では次は温泉へ。
<♨ 湧出量を誇る三瓶温泉>
三瓶山の噴火がもたらした1300年の名湯を体感でき、中国地方最大の湧出量を誇る三瓶温泉は、毎分2,500リットルというぬるめのドバドバ源泉の極上湯です。
(画像はHP参照)
いくつもの趣向を凝らした湯船が並び、至福と癒し空間です。
男女入れ替えで内風呂から他は露天風呂です。それぞれ循環していたり非加熱源泉かけ流し、加温とあるのでマップで確認してください。
身体の芯まで温まり、次は生ビールが待っています!
『さんべ荘』夕食
夕食は6時からスタートです。場所は本館との間にあるお食事処「レンゲつつじ」に移動します。さぁ、温泉で温まり喉が渇きました。
「さんべ荘」にカンパイ!
「さんべ荘」お品書きは、さひめ会席、令和四年十月十七日
八寸:エビ旨煮、清水レモン、穴子八幡巻き、そら豆、二色玉子、松前漬け
酢の物:水蛸酢味噌がけ
向付:鯛、鱸(スズキ)、ホタテ、天使の海老、カンパチ
鮮度のいいお刺身はプリップリの歯ごたえで甘みがあります。
焼物:鰈梅のり焼き
蓋物:アワビと穴子の炊合せ
大きなアワビと穴子の組合わせって新しい
お凌ぎ:さんべ荘手打ち 三瓶そば
手打ちは素晴らしいのですが、量が多すぎるかなぁ?
油物:海老、鱚、野菜の盛り合わせ
熱々の天ぷらは美味しい、でも全部食べるとこの先が心配です。
強肴:和牛溶岩焼き(かぼちゃ、ブロッコリー、パブリカ、しめじ、たまねぎ)
ご飯の時に火を付けて溶岩焼きスタートです。よく旅館でははじめからこの焼物に火をつけるところが多いのですが、「お好きな時に」でした。◎
ご飯:穴子釜飯
こちらも少し前に火を付けました。釜飯も炊けるんですね。
お肉焼きながら穴子釜飯も熱々にできて、お吸い物と美味しくいただきました。
かなり量が多かったので美味しいご飯は残念ですが残します。
焼肉なので白いご飯でも良かったかなぁ?
デザート:ブルーベリー・メロン・柿・生クリーム
デザートは後でゆっくりお部屋でいただくことに。
食事処「レンゲつつじ」はこんな感じです。
掘りごたつのようになったテーブル、同じ部屋に2組が一緒でした。
この後部屋に戻り休憩してから、温泉にもう一度入りました。
星空の露天風呂も最高の開放感で気持ち良い!
今日のお昼の大森石見銀山街道や三瓶温泉の話をしながら・・・
おやすみなさい&お疲れ様でした・・
< 10月18日(水)>
朝です!おはようございます。
もうすでに朝風呂を楽しんできました。
あっという間に朝ごはんの時間、昨日の食事処へ
『さんべ荘』朝食
朝ごはんは、8時スタートです。
ポテトサラダ、鮭、ウインナー、煮物、冷奴、温泉卵、三種和え物、納豆、焼海苔などご飯の友が満載のおかずです。
ご飯の後は休憩後、着替えて荷物を整理したり過ごします。
10:00
さんべ荘をチェッアウトする前に、売店でなにかスグレモノをチェックして、お土産ゲットしたい!!と思います。
地元で加工した海藻やまんじゅうを購入して、チェックアウトします。
外に出ると、昨日到着時あまり見ていなかった外観と駐車場にある温泉オブジェをチェック。
さんべ荘の「松虫草」でまたいつの日か対局することがあったら、その時は同じ部屋に宿泊したことがちょっとだけ誇らしいような気がするので、是非実現してほしい!!
この後は次へ続きます・・
ブログ村ランキングに参加しています!
<ブログの内容がお気に召せば、クリックをお願いします!ブログを続ける励みになります。>