11月は太の誕生月。10月に脊椎間狭窄症の手術を終えリハビリの最中でもあったので、本人の希望で、誕生祝いと温泉治療を兼ねた草津行きをすることになりました。
湯治と言ってもわずか2泊3日の滞在なので、当人の本当の狙いは、どうも別のところにある模様。
誕生日祝いも兼ねていることだし『どういった草津湯治を希望するの、何でもお望み通りにしていいヨ?』と言ったら、果たして、旅館はココとココ、食事はあそことあそこ、ココに立ち寄りあそこで買い物、というようにスラスラと返事。な~んだ、リハビリは二の次で、遊びの計画を以前から練っていたんだ!
・・・ということで、今回は、一から十まで「太の好みの温泉ステイ」と相成りました。
今回の行程
2018/11/18~11/20・2泊3日
<11/18>池袋09:00関越自動車道12:15 東吾妻/蕎麦『もみぢ茶屋』で昼食、食後『道の駅 八ッ場ふるさと館』で買い物14:30草津の宿『新潟屋』チェックイン、湯畑散策⇒新潟屋に戻り宿の温泉&夕食
<11/19>新潟屋チェックアウト 10:00「湯もみと踊り」鑑賞10:30、湯畑散策、11:10茶房『ぐーてらいぜ』12:30レストラン『どんぐり』でランチ14:30『草津ホテル』チェックイン18:00ライトアップの湯畑散策18:30中華『龍燕』でお酒と夕食
<11/20>『草津ホテル』チェックアウト 10:00『鶴太郎美術館』見学(無料券利用)10:30『松むら饅頭』で買い物 帰路『道の駅 八ッ場ふるさと館』で新鮮野菜購入、夕方に東京に戻り、自宅近くの寿司屋で夕食
2018/11/18(日)旅は1日目 ☀ 東京~草津
09:15
朝から晴れ渡った晩秋の旅行日和。おはようございま~す。
では、一日目、クルマで自宅を出発。
関越自動車道に乗って渋川伊香保ICで降り、県道35号線と日本ロマンチック街道(国道145号線)を進みます。
途中にある『道の駅 八ッ場ふるさと館』に立ち寄ってこの季節の野菜などをチェック。
温泉宿滞在中のビールのおつまみ?など、いくつか買い物。
蕎麦『もみぢ茶屋』
全国の美味しい蕎麦屋開拓の一つとして、『もみぢ茶屋』は今回初めて伺うお蕎麦屋さんです。何やら辺鄙なところに、ポツンとお店はあるとのこと。
『道の駅 八ッ場ふるさと館』の近くらしいのですが、カーナビでもお店の場所が特定できない、かなりわかりにくい道です。
一度は通り過ぎて、戻ってきて、やっとさりげない小さな看板見つけました。
駐車場から樹木が生い茂る大きな庭の緩やかな坂を行くと、年代物の大きな民家風一軒家。
板戸を開けると、そこが蕎麦『もみぢ茶屋』でした。
入口を入ると直ぐのところに下駄箱があり、奥に調理室がちらっと見えます。玄関ホール右手にはカウンター席が4席、その奥には板張りの和室が3つほど、それぞれ4-6人用の座卓が設えてありました。田舎の古い住宅を改修・利用した作りのようです。
私達が来店した気配を感じて、奥から蕎麦屋の女将さんが出てきました。
「今、混んでいますので少し時間がかかりますが、大丈夫ですか?」
と声をかけてくれました。
こちらは、新規の蕎麦屋開拓が目的なので、勿論OKです。
唯一空いていたカウンター席に案内されました。カウンターは大きな窓を向いているので、そこからこのお店の庭が見渡せます。
座ってじっくりメニューを見たあと、つけ汁のそば2種をオーダー。
店内を見ると、元は古い農家のようで、畳を板の間に変えたり、カウンターを付け足したりと少しだけリフォームした感じです。どういうわけか、店内のあちこちに大きな油絵がいくつも立て掛けてありました。以前は、アトリエとして利用されていたのかも?
カウンター席の窓から見える紅葉を愛でながら・・
待つこと30分過ぎたころ。
温かいつけ汁そば・鴨とネギ
温かいつけ汁そば・きのことなす
朱色のお盆に乗せたつお新香とネギとつけ汁が運ばれてきました。
真っ赤な紅葉もうれしい演出です。
そしてすぐに、竹を半分にした器に入った茹でたての蕎麦。
食べやすいように、3つの山に盛られています。
それぞれのつけ汁で、いただきます。
うん、つけ汁は懐かしい感じの少し濃いめの味付けで、いくらでもツルツル食べられそう。
待った甲斐があって、美味しくいただきました。
蕎麦『もみぢ茶屋』 <2人分計 ¥ 2,100 >
・・
絶好のドライブ日和で、その上、紅葉もまだ少し残っていて、ところどころで楽しめます。
・・・・
草津の街に入ってきました。今日のお宿は、密集した住宅地の中にある小さな旅館で、見逃しそうな路地に面しているんですが・・
● 草津温泉 新潟屋
『草津温泉・新潟屋』は、こじんまりとした昔ながらの小旅館です。そこでの家庭的なおもてなし、盛りだくさんの美味しい家庭料理、小さいながらも貸し切りで利用できる家族風呂など、「田舎の実家に帰ったような寛げる宿」として、リピーターが多く、知る人ぞ知る宿です。この宿泊代なのに素晴らしいサービス、と口コミなどでも非常に高い評価を得ています。私達も、このような噂を聞きつけ、前々から一度泊まってみたいと考えていました。
部屋数も数室のようで、ご夫婦二人で切り盛りされています。私達が玄関前にクルマで着いた時、人の良さそうな女将さんが直ぐに気づいて、宿の斜め前にある専用の駐車場まで親切に誘導してくれました。
玄関を上がってカウンターで宿帳に記入しチェックイン。廊下の奥の階段を上がります。
女将さんが、足が痛いのでお客さんの荷物を持って階段を上がれなくて申し訳ないと、しきりに悪がっていました。
では二階の奥のお部屋へ。
<13号室>
10畳の部屋に心地いい広縁が付いた角部屋です。
嬉しいことに、こたつが予め用意されていました。二人ならちょうどいいサイズです。
お部屋は、きちんと整理されていて、こざっぱり、気持ちよく清潔です。
そして、グッド・アイディアの仕掛けを発見!それは、ほとんどの旅館にはない、壁にセットされた風呂上がりの「バスタオル」掛け。
普通、温泉旅館では基本一人一枚のバスタオルですが、数回お風呂に入るとタオルが湿ってしまい、これを干そうとすると適当な場所がないのでその辺の椅子などに掛けたり置いたりしてしまいます。
こんな簡単なやり方があったんだって、感心です。まあ、美観の面から高級旅館ではこんなバスタオル掛けは作らないでしょうが、こういった気取らない湯治旅館では実質重視でアリですね。
落ち着いたところで、1階にある温泉へ。
こちらは男湯女湯の暖簾はありますが、空いている所に入り貸切で使用できます。
では、
男女湯とも空いていました。
貸切り札を下げて中から鍵をかけます。
<HPから参照>
草津温泉でも貴重な歴史ある湯畑源泉から引湯するありがたや、100%掛流しで滔々と温泉が溢れている内湯。体の芯からポカポカっと温まってきます。
近頃は小さな旅館でもお風呂の貸し切りが増えていますね。このようなシステムは、カップルやファミリー客にとっては、ゆっくりと気兼ねなく入ることが出来て助かります。
太が『なんとなく風邪を引いたかなって感じ』と言うので、外は風邪が冷たそうだし明日もあるから、今日は大事を取って夕方まではどこにも出かけず宿で大人しくしていようということになりました。部屋でおこたに潜り込んで、ゴロン。本を読んだり、テレビを見たり。
18:00
宿の夕食の時間です。
1階の個室にお料理が用意されていました。
1階の個室、六畳和室に和の低めのテーブルと椅子席。
壁にはTVも付いていますよ。
うわー、なんて盛り沢山な夕食なんでしょう!大きなテーブルいっぱいに溢れんばかりの料理が並んでいますよ。
お刺身、煮物、焼き魚、かに甲羅グラタン、刺身こんにゃく、いんげん胡麻和え、あん肝、とろろ、お新香、果物。そして、豚肉、野菜、きのこなどの石鍋焼きが、別途2人分付いています。一度に全部の料理が並べられているので、圧巻というか、圧倒されます。
新潟屋の夕飯の名物「カニ甲羅グラタン」もしっかりと存在感だしています。
料理は一品一品は少しづつですが、全体的には凄いボリューム。果たして食べきれるかしら?
さっそく温かいモノ、グラタンからいただきま~す。
・・
ビール片手に、一つ一つ、ゆっくり時間をかけ、心いくまで料理を楽しみました。
最後は、ごはんと団子入りのお澄ましまでいただいて・・
もう、お腹いっぱい、満足の極みです。
大変、ごちそうさまでした。
夕食後、寝る前にもう一度温泉に入って温まります。
風呂上がりに、反省会しながらまたまたビールでカンパイ!!
そして本日草津のミッションは無事終了!
おやすみなさい。
2018/11/19(月)旅は2日目 ☀ 草津
おはようございま~す、では、ニ日目スタート。
08:00
朝はゆっくりと寝たので元気出てきました!
昨日、風邪ぎみだった太は、今はすっかり良くなって問題無さそうです。
昨晩と同じ個室で朝🍚ごはんです。
今日も朝から天気が良さそうー。
これが一人分の朝ごはんです。昨日の夕食と同じく盛りだくさんの食事。
おひたし、納豆、焼き魚、玉子焼き、切り干し、煮豆、シラスなどなど。
ヤクルトってゆうのもこの頃飲まなくなったけど、懐かしいぃー。
・・またもやお腹いっぱい、ごちそうさまでした。
部屋に戻ってチェックアウトの時間まで、こたつに入ってTV鑑賞。
今日は草津で宿を移るだけなので、のんびりと行動します。
10:00
10時にチェックアウトして、クルマは新潟屋さんの駐車場に置かせていただきます。
身軽になって湯畑あたりにブラブラと温泉街を散策です。
● 草津温泉 熱乃湯/湯もみと踊り
<画像はHPより>
何度か草津に来ていますが、なかなか見るチャンスがなかった「湯もみと踊り」。
今回は時間がたっぷりとあるので、初めて鑑賞することにします。
と思ったら、それなりにお客さんの長蛇の列が出来ていますよ。
チケットを購入、次の公演は10時半からのようです。開始でまだ時間の余裕がありますが、列に並びます。
10:30
草津温泉の熱乃湯「湯もみショー」の館内に入ります。
1階と2階から見学可能です。
ここ熱乃湯では、「湯もみと踊り」ショーを毎日(一日6回公演)行っています。
湯もみの体験コーナーもあり、お客さんが実際に湯もみ体験でき、草津温泉の伝統を肌で感じることができるとのこと。
それなりに楽しめました。
熱乃湯「湯もみと踊り」@600 < ¥ 1,200 >
茶房ぐーてらいぜ
湯畑からすぐ近くにあるカフェ『ぐーてらいぜ』、以前からすごく気になっていた民芸風な外観がいいネ。
ここでコーヒー飲んで、一休みします。
こちらはほっこりとしたいろんなコーヒーカップを楽しめる昭和風のカフェ、お店の雰囲気がとても落ち着きます。
本を読みながら一杯のコーヒーをゆっくりと楽しみました。
● 草津湯畑
湯畑は、相変わらずのお湯が漲っている様子は圧巻、変わらない風景。観光客もいつも賑わっています。
湯畑の廻りのひょうたん型の遊歩道などをデザインしたのは岡本太郎なんだって、ふぅ~ん、知らなかった。遊歩道回りの瓦を埋めた石畳などもよく見ておこう!
さらに周辺の施設も、年々リニューアルされて、湯畑は以前にもまして賑やかに、活気もあるような気がします。
草津温泉は日本三名泉の1つ。
自然湧出量は日本一を誇り毎分32,300リットル以上、1日にドラム缶約23万本分もの温泉が湧き出していて、その泉質!日本有数の酸性度(pH値は2.1、湯畑源泉)で殺菌作用は抜群だそうです。
そろそろ新潟屋に戻り、クルマを移動させます。
今回の二泊目は、湯畑からすぐ近くのホテルです。
11:50
草津の温泉周辺はナビ無しでは移動が難しい~、新潟屋から細い路地が続きます。
とりあえず今日宿泊する『草津ホテル』に行って、フロントに断って駐車場に車を停めさせていただきました。ホテルの前庭は、最後の紅葉でキレイに輝いていました。
では、散歩がてらランチへ。
ところどころ紅葉している木々を見ながら公園やのどかな林道、さらに狭い路地を歩いていくと、住宅地の中の赤いポストの先にちょっとおしゃれな建物がレストランでした。
草津 どんぐり
実は、旅行に出る前までは、新潟屋旅館の近くのとんかつ屋さんで今日のお昼をいただく予定にしていたんですが、朝に、このお店が今日はお休みということを知り、急遽こちらに変更しました。
ここは人気店で、いつ行っても常に混んでいると聞いていましたが、お店に入ると、ちょうどうまい具合にテーブル席が空いていました。着いたのが12:25分、すぐ座れてラッキーでした。
頼んだお料理は、おすすめの
「どんぐり風ハンバーグ、パン」と「仔牛のカツレツ、ライス」
そして忘れずに生ビール!
ウォ~、キンキンに冷えたグラスにサッポロの生!
草津にカンパーイ!!
「どんぐり風ハンバーグ、パン」
イチオシのハンバーグには、チーズと野菜、ソースもたっぷりの盛り付けで美味しそう。
やっぱりおすすめどおりパンにして、ソースもたっぷり絡めていただきました。
「仔牛のカツレツ、ライス」
うわぉっ、カツレツぅ、久しぶりにお目にかかりました。街の洋食屋さんって感じです。
肉は柔らかくって香ばしくって、ごはんにもよく合う一品です。
店内は、天井が高く、木をふんだんに使ったナチュラルな雰囲気のインテリア。
ガラス窓からは、いっぱいに入る日差しがちょうどよく、心地良い。
気がつけばドアの外でみなさん並んで待っているようでした。
ではそろそろ、お暇しましょう。美味しかった、ごちそうさまでした。
草津 どんぐり < ¥ 4,400 >
どんぐり風ハンバーグ、仔牛のカツレツ、生ビール2など
帰りもまた歩いて湯畑を目指して散策します。
天気も良くて日差しもポカポカと気持ちいい。
湯畑に戻ってきました。レストランから歩いて12~3分の楽しい散歩でした。
湯畑にはさらに人がいっぱいいます。
さらに時間があるので草津温泉お土産街を歩いていきます。
途中は温泉まんじゅう攻撃が凄いよぉ~!
更に進んでガラスのお店を覗いたりしながら、緩やかな坂道を進んでいきまっすぐは「西の河原公園」でその右手を上がると草津ホテルです。
ここから続きは