ここ2,3年、ANAのSFC(スーパーフライヤーズ・カード)の獲得のための旅行や、陸マイラーで貯めた特典マイル消化のための旅行では、効率の面からどうしても海外旅行が中心となってしまい、考えてみれば首都圏を離れる西日本への国内旅行は随分とご無沙汰です。
海外旅行は、勿論、未知の世界と出会う刺激がありそれはそれで面白いのですが、私たちのような熟年世代ともなると、時には日本の美しい風景に触れ、落ち着いた街や文化のなかで心安らぎ過ごすホッとする時間も、若い時以上に貴重なものと感じるようになってきています。
京都を中心とする関西エリアへは、考えてみれば3年ほど前に行ったっきり。あの時は、東京からクルマを転がしながら、伊那を経由して京都へ、そのあとは、郡上八幡、飛騨古川、富山をグルっと回る、風情ある古い町並みや鮎に代表される夏のグルメを探訪する旅でした。(下は、その時の私たちのブログです。よろしかったらご覧ください。)
[2016年に行った「 夏の京都酒文化と天然鮎&北陸! 」の旅]
久しぶりに、また関西に行ってみようと思い立ちました。
前回が夏の盛りだったので、今回は晩秋。エリアは、京都と大阪の街に絞って。現地までのアクセスは時間とコストの節約で飛行機利用(ブリティッシュ・エアラインズのAviosポイントを使ってJALの無料特典航空券で伊丹空港往復)。
京都2泊、大阪1泊、4日間の短い旅行です。旅のキーワードは「散り紅葉」と「居酒屋」。
題して、
『晩秋の京都・大阪 散り紅葉と居酒屋を巡る旅』
秋の紅葉のシーズンは内外の観光客が押し寄せる京都ですが、時期をちょっとずらした晩秋12月は、比較的人も少なく、散ったばかりの紅葉は苔むした庭の緑とのコントラストが美しく、知る人ぞ知る世界。
それに、この時期じゃないと食べられない「セコガニ」(ズワイガニのメスを指し、1年で食べられるのはわずか2か月ほど、美味でしかも安い)が出始める頃でもあります。「旬の食」を求めて、京都・大阪の創作和食や昔ながらのスタイルの居酒屋を訪れる、「居酒屋三昧」も楽しそうです!!
では、早速・・・
今回の行程
2019/12/3~12/6・3泊4日
■ スケジュール 『晩秋の京都・大阪 散り紅葉と居酒屋を巡る旅』
<2019年>
12月3日(火)金閣寺/龍安寺の紅葉とローム・イルミネーションを満喫、セコガニの居酒屋「井倉木材」
12月4日(水)嵐山・嵯峨野エリア、「厭離庵の散り紅葉」、夜は祇園の割烹居酒屋「河道」
12月5日(木)京都から大阪・天王寺、南田辺周辺散策と昭和の居酒屋「スタンドアサヒ」
12月6日(金)新世界&通天閣のディープな裏大阪、居酒屋「明治屋」の昼飲みハシゴ
● 12月3日(火)羽田☁☀/京都☀☁
羽田9:30<JAL0111>発 伊丹空港10:40着、リムジンバスで50分 京都駅~地下鉄で烏丸御池駅着 『ホテルモントレ京都』着 13:00昼食 きぬかけの路[金閣寺→龍安寺]、TAXI ホテルにチェックイン17:00『酒場 井倉木材』 TAXIでローム・イルミネーションをぐるり一周 20:00予約『福松』 京都泊
06:30
おはようございま~す。
自宅近くの公園の見事な紅葉に見送られながら、羽田に向かいます。
今回は久しぶりに「JAL」を使ったフライトで伊丹空港まで飛びます。
(SPGアメックスなどで貯まった「ブリティッシュ・エアラインズのAviosポイント」は、同じ「ワン・ワールド」グループに属している JALの特典航空券 に使用できます。私たちはANAのSFCメンバーなので普段はJALを使う機会が少ないのですが、Aviosポイントが失効しないよう時々はJAL特典航空券に交換しています。)
自宅からは京急線へと乗り継いで「羽田空港国内線ターミナル駅」に到着。いつもとは反対方向になるターミナル1の改札出口へ、慣れない感覚でJALカウンターに向かいます。
羽田国内線第一ターミナルでも吹き抜け空間に背の高い大きなクリスマスツリーが飾られています。あちらこちらにキレイなイルミネーションがディスプレイされて、今年もあっという間に過ぎましたネ。じゃー、2019年の最後となる旅を楽しみましょう~。
特典航空券利用なので、JALの有人のカウンターに向かい、そこでチェックイン手続きをして荷物を預けます。
いつもと違うのは、「この後すぐにセキュリティーを通過しラウンジへ」と行動しますが、JALでフライトの場合は、残念ながら私たちは上級会員でないのでラウンジが使用できません。
で、とりあえず軽く朝食を近くのお店でいただくことにします。
羽田第一ターミナル B1/「てんや」
軽くなにか食べようか?
ちょうど「てんや」の看板が目に入り、メニューを見たら、今は天ぷらそばが一番ぴったり来ました。
入り口にある自販機で「朝そば」を2枚購入して、好きな席につきます。
わずか数分で、天ぷらがのった温かいそばが出来上がりです。
身体も暖かくなって、丁度いい量と出来たて熱々が食べられるのは助かります!
あっという間に食べ終わって、ごちそうさまでした。
てんや < ¥1,000 > @500×2 朝そば
羽田国内線第一ターミナル RF / 展望デッキ
ここは羽田国内線第一ターミナル6Fの展望デッキです。
出発まで時間あるので、あまり来ない第一ターミナルを探検してみます。エレベーターで上がったら、気持ちよさそうな展望デッキを見つけました。
以前、羽田国際線ターミナルでは展望デッキを覗いたことがありましたが、国内線では初めてです。
えっ、人がいっぱい!
こんなにも多くの人が、デッキ際に陣取って高級そうなデカイ望遠カメラを覗いています。
もしかしてこの方達は、撮り鉄ならぬ「撮り空」マニア?
朝早くから凄いですね。確かに、澄み切って晴れ渡った青空にJALの機体が綺麗に浮かび上がり、写真映えする時間と場所です。その上、ここまでは無料で誰でも入れるエリア。
なるほどこんな楽しみがあったんですネ。
▶ JAL0111
ゲートに移動して、機内に搭乗する時間です。
[JAL0111]羽田発9:30⇒ 伊丹着10:40
機体は、2列3列2列のボーイング 767-300です。
わぁ~、ミッキーマウスのキャラクターのヘッドレストカバーと紙コップです。
定刻通りにTAKEOFF!
窓からまもなく見えてきたのは、雲の下に広がる海岸線!!
あれっ、この辺は江ノ島周辺の海岸線?、江ノ島がはっきりと見えてます!
次は・・
あっ、凄い、ブラボぉー!
今日は雪の富士山が美しい~くそびえ立っています!
素晴らしい景観が見られて、なんだか幸先いいネ。
そして・・
富士山からはあっという間、気がつくともう着陸態勢、大阪の街並みが近づいて・・
● 伊丹空港
伊丹空港に無事到着しました。
荷物も受け取り、急いで京都に向かうリムジン乗り場へ移動します。
京都行リムジンバスの時間が毎時 10 30 50分発、11:10分発にギリギリか?
空港リムジンバス乗り場に急ぎ、列に並びます。
周りの乗客は、えっ、みんなバスのチケットを手に持っている?
よく見回すと乗り場の横に自販機があり、慌ててチケットを購入。
無事、10分発に乗車出来ました。間に合って良かった。
● JR京都駅
12:10
リムジンは、京都駅烏丸八条通りに到着しました。
伊丹空港から所要時間約50分くらいでした。
ここから地下鉄でホテルに向かいます。
京都駅で烏丸線に乗車して烏丸御池駅で下車します。
京都でも「PASMO」が使えて便利。
● 京都・烏丸『ホテル・モントレ京都』
12:40
思いのほかスイスイとホテルまでたどり着きました。京都駅からTAXIに乗るつもりでしたが地下鉄で移動して正解でした。
時間的にまだチェックインは出来ないと思っていましたが、もう部屋をアサインできると聞いて、ラッキーでした。
<キング・ダブルルーム>
なんと、部屋に一歩入ってびっくり!
ベッドの幅が見たこともない大きさで、 サイズは幅240×203奥行cm。
どうも、元々はツインルームであったものをシングルベッド2台をくっつけて、キングサイズのダブルベッドルームに作り変えたお部屋のようです。
ベッド両脇のスペースが中途半端な広さで、使いにくい感じ。サイドテーブルがあると何かと便利なんですが、そのようなスペースがありません。これならベッドをキングサイズ化するのでなく普通のクイーンサイズベッドに置き換えたほうが効率が良いのでは?
その他はコンパクトながら、TV、着心地良いパジャマ、加湿機能付空気清浄機、ミニバー、ポット、ミネラルウォーターなど揃っていました。インテリアも赤と白のツートンカラー、私たちにはちょっと可愛すぎですが・・・
前回京都に来たときもこの「ホテルモントレ」に滞在しましたが、もっとシックなインテリア(紺色が基調)で、部屋のレイアウトも違っていました。
ふーん、色んなタイプがあるんだ~。
バスルームは、壁のストライプがお洒落、バスタブもある割にはかなりコンパクトな空間です。アメニティーやタオルなどはホテル仕様。
客室には普通お茶や紅茶のティーバッグですが、さすが京都のホテルです。ティーバッグと思った中から、祇園の老舗・祇園辻利の上質の本格煎茶が入っています。よく見ると煎茶の美味しい入れ方が書いてありその通りにお茶を入れたら、最高に美味しいお茶一杯を頂けました。こんなこだわりのお茶って、旅先のホテルで飲めるって感動!しました。
金閣寺前『権太呂 金閣寺店 (ごんたろ) 』
今日はランチの後に京都の観光名所、金閣寺周辺に行くので、ちょうどよいところにこの権太呂 金閣寺店がありました。京都らしいこじんまりした規模で、お座敷からは庭が見渡せます。
ホテルからTAXIで13時ごろに伺いましたが、うまい具合に一つだけ座卓テーブル席が空いていました。
周りには、平日ランチタイムの女子会ばかりでした。混んでます。
京都に来て最初の食事、とりあえずビールでカンパイ!!
その間に色々とメニューを見て次のお料理を選びました。
多分みなさん最初はこのセレクトになるのでは?
親子丼
基本親子丼は大好きですが、さらに生卵が中央に乗って光っています。
出汁が効いて柔らかい鶏との卵とじは絶妙なバランス。まず一口、続いて卵も混ぜてトロぉ~り一口、やっぱり評判どおり美味しいです。
鶏なんばんうどん
九条ネギがいっぱいのった「鶏なんばんうどん」は、熱々で見た目もおいしそう。
京風だしは伝統の味に鶏の旨味が乗ってコクがあり、シンプルながらツルツルっと箸が進んであっという間に食べてしまいました。
近頃なかなか少なくなった、昔ながらの昭和な落ち着きのあるお座敷は、足も伸ばしてゆっくりと過ごせました。
権太呂 金閣寺店 (ごんたろ)< ¥3,700 >
親子丼、鶏なんばうどん、生ビール
ホテル~権太呂 金閣寺店 TAXI< ¥980 >
この後は、金閣寺周辺の晩秋を探しに・・
それではそろそろ京都散策をスタートしますか!
● 鹿苑寺(ろくおんじ)/ 通称 金閣寺
鹿苑寺にあるお釈迦様の舎利(お骨)を祀った舎利殿「金閣」が印象的で知られ、
通称「金閣寺」、臨済宗の禅寺です。
そして1994年、世界文化遺産に登録されました。
金閣を中心とした庭園・建築は極楽浄土をこの世に現したと言われています。
池に「逆さ金閣」がきれいに映っています。
金閣の周りをくるっと一周回れるように、遊歩道の道案内。誘導に沿って進みます。
そこをワンサカ国内外の観光客。カメラは、なるべく人が映らないように撮るのが大変です。
うわぁ~、軒裏までが金箔ではりめぐされているの見えてます。この時期ならではの紅葉も入れて、パチリッ!意外ときれいに撮れているような・・
そして金閣を背景にふたりで記念撮影。
広い境内はまさに紅葉真っ盛り!!
今年は紅葉のピークが若干遅れ、この12月にずれこんでいるようです。
真っ赤な京紅葉が素晴らしく、こんなタイムリーに訪れられたことに感謝です。
<境内のMAP>
入り口で拝観料を払うと「お札」が渡され、それが入場券になります。なかなか賢いアイディアで持ち帰れて、「縁起がいいお札として家に貼る」のも良いかと思います。
高台にある夕佳亭から見下ろした金閣方向の景観です
入口から一歩通行になっているので気をつけないと、逆戻りできません。同じ方向にみなさん進んできます。
この辺はもう出口付近の長い階段を降りていきます。
金閣寺 拝観料 < ¥800 > @400×2
● きぬかけの路[金閣寺→龍安寺]
金閣寺から龍安寺へ向かう「きぬかけの路」を歩きます。
緩やかな下りの坂道で、約25分ほど続きます。
● 龍安寺
見てください!最初から圧巻の、この龍安寺の紅葉。
この画像こそ、今回の旅のミッションの一つとしていた「散り紅葉」!!
もっと近づいて、はぁ!美しすぎぃ~。
龍安寺はもちろん「石庭」ですが、それに加えて、こんな紅葉に出会えるなんてラッキーなことです。
しばし見とれて・・
石庭として有名な方丈庭園(史跡・特別名勝)は三方を築地塀に囲まれた枯山水の平庭で、「虎の児渡しの庭」とも呼ばれる。白砂に15個の石を配した名庭(HP)
石庭では、縁側に一列に観光客がずらりと並んで、静かにしみじみ庭園を眺めていました。
外国人や修学旅行の学生だらけです。でも、思ったほどには大混雑していなくて、私たちはすんなり縁側の縁に腰掛け、ゆっくりとお庭を鑑賞することができました。
世界遺産に登録された、日本庭園史に燦然と輝く枯山水の庭「石庭」のミニチェア版。謎の多い100坪の小宇宙なんですね。
最初は石庭しか目に入りませんでしたが、周りを見回すと石庭の塀向こうや奥にも紅葉真っ盛り、真っ赤な紅葉とのコントラストが際立っています。
紅葉した散策路を歩いていくと
うわぁ~
そこは・・
池には青い空が写り、ハスの葉が浮かび濃い緑の岡も見え、黄色や緑の木々と真っ赤な落ち紅葉に囲まれて・・
こんな構図は一年に何日しか見られない絶景!!
素晴らしい龍安寺「鏡容池」!!
紅葉の時期は、なんとも言えない絵のような世界が広がっていました。
鏡容池(きょうようち)は、広さが約10万平方メートルで周りには桜や楓、柳など多くの木々が池を囲むように植えられ、その木々が池に鏡のように映し出されている光景から「鏡容池」の名前がつけられたといわれています。正にその名の一番ふさわしい時期に訪れているんだと思います!!
怒涛のごとく紅葉真っ盛りの京都に来れて、ラッキー過ぎますね。
明日ももっと素晴らしい紅葉に出会えるかなぁ。
龍安寺 拝観料 < ¥1,000 > @500×2
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龍安寺からバスでホテルに戻りますが、バスで丁度いいのがあるんでしょうか?
16:00
JRバスに乗り「二条駅前」で下車しました。
駅前からタクシーに乗り換えて10分で一旦ホテルへ戻ります。
龍安寺~二条城駅 バス運賃 < ¥460 > @230×2
二条城駅~ホテル TAXI < ¥800 >
『酒場 井倉木材』
京都に行ったら絶対行きたいと思っていた居酒屋がここ、酒場「井倉木材」です。
なんていってもお昼は木材屋さんの仕事をこなし、夜には立呑の居酒屋になっちゃう、なかなか面白い、とにかくお料理が美味しいと評判です!
とても人気のお店なので、開店時間に合わせて丸太町へ。
白い暖簾に「酒」とシンプルな文字がなんだか潔いイメージです。
開店まで待ち遠しい~と思いながら、お店の前でもう少し待ちましょう。
今のうちに外観などを撮らせていただきます!
開店と同時に、順序よく店内へ入ります。
店内は10人ぐらいのカウンター立ち席、奥から詰めてあっという間に埋まりました。
嬉しことに3組目で店内へ入り、ほぼ真ん中に立っています。
メニューを見て、やっぱりこの時期しか食べられない、「あの料理」を頼みます。
そして、おすすめほか2~3品も一緒に。
お店の人気メニュー!ポテトサラダ
なんといっても、今どきお店に入って頼むメニューで ¥ 90ってないですよネ。
うれしい価格の手抜きなしの一品です。ポテチも気が利いてる。
大将おすすめ!とようけ屋さんのおあげ
あっという間に運ばれてきました。外にある炭火でサッと程よく炙ったおあげに九条ネギとゆらゆらおかか、お醤油をサッと掛けて・・うまいっ!
おあげが命だけど炭火で炙ると相乗効果でグンと旨みアップします。
この時期の最高の贅沢!コッペ蟹 本日のメイン・イベントが登場です。
念願の「コッペ蟹」~っ!、身をほぐしてきれいに盛り付けられて・・・・
京都では「コッペ蟹」と呼んでいますが、これは「セコガニ」、つまり「ズワイガニのメス」のこと。地域によっては、「香箱ガニ」とも呼ばれています。猟期の関係から、一年のうちでも冬の2ヶ月ほどの短い期間しか手に入らず食べることができません。
「松葉ガニ」や「越前ガニ」のブランド名で知られる「ズワイガニ」は、広げると70cmにもなる大きなオスのカニのことですが、これに対しセコガニは、こぶし大ほど重さも200グラム程度の小さなメスのカニです。オスとメスでこれほどの差があるので、まるで別の種類のカニのようです。
セコガニは、「外子(黒っぽい卵)」と「内子(赤い卵巣)」という2種の卵を味わえます。しかも、ピーク時には一匹うん万円もする高価なオスの「松葉ガニ」や「越前ガニ」と違って、メスの「コッペ蟹」の価格は、いたってリーズナブルでお安い!
カニの味もオスには負けていなくて、むしろ、こっちのほうのカニを選ぶ通人も多いとか。
では、早速いただきま~す!
うわぁ~、なんとも言えない味わいで味が濃くって美味。
思ったよりもボリュウームがあって、手が止まらない。
(一気に食べてしまったので、中の卵の写真がありません。ゴメン!)
実は、今回京都に来た最大の理由は、「散り紅葉」と、もう一つがこの「コッペ蟹」。
シーズンもうまい具合に重なるので、セットで両方を手に入れ楽しんじゃおうという魂胆!で来ました。
目の前にこうして「コッペ蟹」を実際に拝むことができ、感激ひとしお。
本日のドススメメニューから!くも子の焼き
京都で「くもこ、雲子」と呼んでいるのは、関東で言う「白子」(鱈の精巣)のこと。
これがまた、なんて美味しいんだろう!
そのうえ、下に敷いてある昆布がまた、ポリポリっと味わったことのない感覚、くも子も「ふぉあん」とクリーミーでとろけます。
あれっ、ビールや日本酒も飲んでいるのですが、すっかり撮すこと忘れていました。
外の酒ケースエリアにも、だんだんお客さんが増えてきました。
私たちはカウンターに陣取ることができたので、目の前でお料理を作っている大将の見事な手さばきを楽しめました。また、狭い店内の限られた厨房スペースなのに、注文受けてからの手際よくテキパキとした調理パフォーマンスにも感心することしきり。
大将は、お昼は材木屋のお仕事なのに、料理の腕もセンスもいいんですネ!
そんなこだわりの美味しさと安さを兼ね備えた良い居酒屋でした。
気軽にフラッと立呑してキュッと一杯のこんなお店、うちの近くにもあればいいのに・・
酒場 井倉木材 < ¥8,900 >
ポテトサラダ、とようけ屋さんのおあげ、コッペ蟹、くも子焼き、ビール、日本酒
ホテル~井倉木材 TAXI < ¥900 >
● ローム・イルミネーション
ローム本社周辺で1995年から社会貢献の一環として行われている恒例の冬のイルミネーション。
佐井通りの歩道沿いの並木道を中心とした、木々の枝の一本一本にまでイルミネーションが張り巡らされ、まばゆいばかりの幻想的な並木道!となっています。
私たちはローム本社の場所も感覚的にわからなかったので、それほど遠くはないだろうと、材木屋の居酒屋からTAXIに乗り、運ちゃんにお願いしました。
「ローム・イルミネーションをぐるっと一周して、ホテルモントレ京都に行ってください」
と。
ローム・イルミネーションのシンボルとして親しまれるメイン「ヤマモモの木」周辺では運ちゃんも並木道をゆっくりと走っていただいて・・というより他の車もみんなゆっくり進んでいました。
そしてよく考えたら、イルミネーション開催中のためこの周辺ってメチャ渋滞もあって、思いのほかタクシー代が高~くついてしまいました。ちょっと反省!
でも、冬の夜に冴える明かりのイルミネーション、美しく幻想的で十分堪能しました。
- ライトアップ期間:2019年11月22日~12月25日 16:45~22:00
- 人気度:全国9位 京都府内で1位
- 場所:京都府京都市右京区西院溝崎町21 ローム本社周辺
丸太町~ロームイルミネーション~ホテル < ¥4,140 >
・・・・・
途中、イルミネーション見学を挟みましたが、これから京都居酒屋めぐりの続き、ハシゴします。
町家つくりの割烹居酒屋『福松』
ホテルの裏手の路地を歩いて3分、外観は京町屋をリノベーションした居酒屋の「福松」。
10数席のカウンター席の店内です。上質な京料理が楽しめると前評判がいいし、ホテルからすぐ近くだったので、居酒屋(京料理)ハシゴの2軒目としてチョイス。
玄関で靴を脱いで板張りの店内に入り、掘りごたつ風のカウンター席に座ります。カウンター席は全部で10席ほど、他にテーブル席や小上がり個室などはありません。すぐ目の前の細長いオープンな厨房で板さん一人が料理を作り、あわせて接客も行うといった本当にこじんまりした割烹居酒屋さんです。
私たちが伺った時は、他にお客さんは一組。それもすぐに帰られて、あとは板さん一人と我々だけ3人の世界で、いろいろ話をしながら美味しくお料理とお酒をいただきました。
福松は、席につくとまずはその日のお決まりの「一汁三菜」の前菜が出てくるシステム。その後は、お好みでお料理を追加します。
こちらは最初は、 飲み物だけオーダーして・・
では、ビールと日本酒で京都一日目にカンパイ!
今日の京都は12月なのに風もなく穏やかな一日で、良かった!
例年の今頃は底冷えの京都かと覚悟してきました。
では最初の料理は、
小さな小鉢!小松菜とお揚げ
つきだし的な一品目です
二品目は!ワカサギの南蛮漬け
南蛮漬けの小魚の脇に乗せらてたジューシーな大根おろしに感動!
「鬼おろし」の大根だとか(思わず次の日、嵐山で竹製の「鬼おろし」を購入)
一汁は!出汁の効いた白身の椀物
上品な塗りのお椀に香ばしい焼き目の付いた白身魚の潮汁のような汁物、出しが効いてこの時期は体が温まる一杯です。
三品目!高台器に笹が効いて彩り豊かな八寸
玉子焼きや真丈、壺に入った珍味3種など目でも楽しませてくれます。
お酒を飲みながら、ちょっとづつが楽しい八寸です。
今日のおすすめから ぶりのお造り
薄そぎ切りにした油の乗った冬のぶりは、ワサビ醤油につけると油がふわっと広がりました。
とろっと美味しい。
さらに今日のおすすめから 雲子の天ぷら
先程の材木屋の居酒屋でいただいたのは「焼き雲子」だったので、今度は「雲子の天ぷら」にしてみました。京都は白子が美味しいネ。
〆は 牡蠣 土鍋ごはん+赤だし+ぬか漬け
小さな土鍋から炊き上げるということで少々時間がかかり、炊きたてが出てきました。
熱々の炊き込みご飯は、具は少なかったけど美味しくいただきました。
2時間ほどゆっくりと滞在し、帰る時には午後10時を過ぎていました。
こういう場所柄と接客方式なので、お値段はお高め。一応、メニューにはお代は記されているものの、お店の人がお客の顔を見て決める京都風のお勘定方式。
それにしても、ちょっと高いような気が・・・・、でも野暮なことは言いません。
ここは京都、しっぽり、風情あるひとときを楽しみました。
ごちそうさまでした。
福松 < ¥15,215 >
一汁三菜×2,鰤のお造り、雲子の天ぷら、土鍋ごはん、ビール2、日本酒2合
京都一日目は無事終了。色々とあちこち回って見て飲んで、あっという間に過ぎました。
明日も元気に京都を楽しみましょう!!
おやすみなさい!
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