今回の行程
2016/11/28~12/01・3泊4日
G太とA豆は、JR東日本の「大人の休日倶楽部」の会員です。
昨年の6月ころだったか、毎月送られてくる会報誌を何気なく見ていたら、
【「大人の休日倶楽部パス」私のおすすめコース コンテスト】
というコンテストが公募されているのを見つけました。
もともと旅好きで、いつも事前に旅の計画を十分すぎるほど練りに練る我々夫婦なので、
「これは面白そう、一つ試しに応募してみるか」
と気軽な気持ちでコンテストに参加したところ、なんとなんと、ラッキーなことに、
!!!最優秀作品賞!!!
に選ばれてしまいました。
最優秀作品には、「大人の休日倶楽部パス」4日間フリー乗車券と金5万円が授与されます。受賞者は、自分が提案・計画したコースを実際に旅し、モニターとして、その旅の様子をレポートすることが義務付けられています。
そんなことで、昨年11月、有り難くパスと金5万円を手に、実際に旅行してきました。
題して、
『下北のさいはて温泉と東北の居酒屋巡りの旅』
知る人ぞ知る、旅の玄人好みの隠れた名湯と、東北各地に残る古き良き雰囲気を残す居酒屋を再発見、再評価する旅。下北半島の最果ての下風呂温泉から始まり、盛岡、会津若松、長岡などの町々を訪れ、温泉や居酒屋、町の散策を楽しみます。(下の地図「大人の休日倶楽部」会報誌から)
なお、この旅の内容は、1ページほどの記事として、『大人の休日倶楽部』の会報誌2017年4月号に紹介されました。
以下は、この記事とは別に、その時の様子をより詳しくブログとしてまとめたものです。
併せてご覧いただければ幸いです。
【旅の行程】
<11/28・月>池袋駅 6:266:48大宮はやぶさ1号6:589:22八戸/快速しもきた直通9:3511:08下北/下北交通バス11:1513:08大間/大間崎16:1816:47 下風呂温泉泊
<11/29・火>下風呂温泉10:1711:30下北交通バス/下北11:5613:34八戸タクシーで八食センター15:3515:46八戸駅16:1616:44盛岡駅はやぶさ26号 盛岡泊
<11/30・水>盛岡駅やまびこ44号11:0713:04郡山駅13:3515:00会津若松駅 会津若松泊
<12/01・木>会津若松駅11:0013:16新津駅16:3817:14長岡駅MAXとき348号20:4222:02大宮駅22:2522:51池袋駅
東日本「大人の休日倶楽部パス」の4日間新幹線乗り放題チケットを利用。
東京から青森下北半島、八戸、盛岡、会津若松、新津などを駆け巡る乗り鉄の旅。
11月28日(月)☁☀
今日から「大人の休日倶楽部パス」を利用した旅のはじまりです。早起きして5時には家を出発します。まだまだ日の出には時間ありそうで真っ暗で寒い朝です。
東京八戸下北大間下風呂温泉と移動します。
下北半島のお天気はどうでしょうか?みぞれ?雪?雨じゃなければいいのですが、スタートします。
まずは大宮駅から新幹線に。
大宮駅に着いてすぐに新幹線の中で食べる朝食用に駅弁を購入します。
大宮駅の美味しい駅弁て何?ホームに行くのはまだ早いので、新幹線待合室で待機。
うんっ!凄いベストポジションにあるんですね!!大宮駅新幹線待合室気に入りました。何故かと言うと・・
待合室に入るときから気になっていたのですが、右手にあるのは?BECK’S COFFEE SHOP??(大宮新幹線店ベックスコーヒーショップ)
ちょうど着いた時間が6時25分位だったでしょうか。まもなく6時半、そしたらカフェオープンしたのです、いい香りが漂ってきて・・・
すかさずホットコーヒーをGet ❢❢
06:50
そろそろはやぶさ1号が到着するようですよ。この電車は青森まで行く始発列車なので早い時間は人気のようです。お~っ、きたきた!!
では、早速乗車します。「大人の休日倶楽部パス」では、新幹線乗り放題ですが、指定席も6回まで可能です。この八戸までの長距離は指定席8号車18番へ。
本当にこの一番列車混んでいますよ!8割方の混み具合かなぁ?
「大人の休日倶楽部パス」対象期間中なので、我々同様、熟年世代のお客さんをあちこちに見かけます。
さっそくチケット確認して、朝食食べますか?
と、その時ワゴンカーが近づいてきました?うんっ!大好きなあれ買っておこう!・・
そしたらなんだかセットな雰囲気が脳裏に浮かんで、思わず「プレミアム缶も」って言ってしまったわっ。朝からすいません!
じゃァ、この「下北のさいはて温泉と東北の居酒屋巡りの旅」の無事を祈ってカンパ~イ!そしてこのおつまみはほやの味がする「ほや燻製」。いつも新幹線の中ではちびちびビール飲みながら、一切れ一切れ小さなほやをつまみに、がマイブーム
朝ごはんもしっかりと戴きましょう。大宮駅では、これっ!て魅力的なお弁当なかったので、メンチカツサンドがはいったサンドイッチと、鯵鯖よくばり寿司です。
合わない感じもしますが、それなりに美味しいし、ビールを挟むとちょうどいい感じになりました。ビールは正解でしたね。
この後は、今朝は早起きしたので、しばし休憩です。
09:30
定刻通り八戸駅に到着、ここで乗り換えです。
青い森鉄道線のホームへ移動しますが、駅構内は東京よりもやはり風が冷たく感じます。どこからともなく冷た~い空気がヒュ~っと。
ネーミングがいいですね。「青い森鉄道線」のホームがありました。
こんな目を引くユニークな電車もかわいい。
八戸から、快速しもきた直通で野辺地⇒下北へ向かいます。
考えてみれば地図ではもうすっかり日本列島の本州の端っこまで来ていますね。
こんなローカル線は貸切状態かなぁと思いきや、ここでもそれなりの乗車率?ですね。もちろんワンマンカーのようなので自分でドアは開け閉めしますよ。
車窓からは、あっと、息を呑むような晩秋の冷たい風が吹きすさぶ、波の高い海の様子が目に飛び込んできました。うわ~!!
この沿線は海の間際を列車が走っているので、列車が海に浮かんでいるような錯覚すら覚えました。
同じ海でもカメラのモード変えて、荒涼な海の様子を際立たせたシーン!!いかがでしょうか?
ところでこの見えている海は「陸奥湾」です。
そろそろ下北に到着するようです。
下北半島の付け根「下北」に到着しました。おもったよりも小さな駅と駅前。
天気は、雲もありますが風もなくてそれほど寒くはありません。
駅前のバスのりば。そろそろ下北交通バスが来る予定。乗り換え時間がさほどなかったんだけど、少し待っていたらまもなくバスが来て、乗り込みました。
これからさらに北上して本州の最北端の大間崎を目指します。風景もほどなくして北海道が対岸の津軽海峡の海側の車窓に変わります。
バスの車内は、7割位の人が乗っています。
そして大きなバスの停車場です。
下北でバスに乗り込んだ時には、雲があったものの晴れていましたが、途中どんよりしてきてザッ~と雨が降って・・・みぞれっぽい粒にもなって・・・
またまたゾットするような空模様になって・・・そしたら急に強い日差しが差し込んで。
この辺の天候は予想がつきませんね?あまりにも目まぐるしくって、ビックリです。先程見ていた陸奥湾よりも、はるかに風は強烈のような気がします。
ここも少し前には、猛烈な雨が降ったようです。そして10分もしない内にこんな感じで晴れ渡った青空になってしまうんですね。
津軽海峡って荒れ狂う海で雨もみぞれも晴れも雪も、何でもありな一日の天気なんでしょうね。そしてますます風がピュ~ぅ。
バスに乗ってから1時間20分位経ちました。相変わらずの空模様です。
もうすぐ本日の宿のあるバス停を通過するのでは?どの旅館かわかるでしょうか。
下風呂温泉のバス停は、大通りから一本入った温泉街にありました。バスの車窓からは今日の旅館がわかりませんでした。帰ってくるときは真っ暗じゃないといいのですが。
うわぁ~~~!!
見えてきました、もしかしてここが本州の最北端???
念のため車窓からパチリっ!ここではバスから降りないで、大間の町まで向かいます。その後大間崎までまた戻ってくる予定。
こちらが大間崎のバス停です。
やはり観光地、数人のデイバックの人が下りていきました。
バス停は、観光案内所と大間崎レストハウスもあるので安心です。
反対側には2,3軒のお土産屋も並んでいますね。あとでゆっくり見ることにして・・・
次は「おおま~ぁ!」ですね。
いよいよ大間のま・ぐ・ろを喰らおう!!
そのためにやって来ました、はるばるここまで、大宮から約6時間かけて、ふぅ~。
大間『浜寿司』
これです!!正真正銘の大間のま・ぐ・ろ
美しいマグロのトロ色ではありませんか?!
口に入れて閉じた瞬間、すぅ~と上品なトロがとろっと噛みしめる前に喉を通っている感じ。
鮪の赤身もしっかりと味と甘みを感じて、あっという間に喉を通過している感じ。
要するに一生に一度位、下北半島最北端まで来て、大間のマグロ食べてよかった!!ってことです。
<本まぐろ盛り合わせ¥5,800円也>
そして地元の握りも頂きました。北寄やカニ、ウニ、いくら、数の子などなども美味しくいただきました。
<おまかせにぎり12貫¥3,900円也>
そして、本日の大将からのおすすめも頂きました。
この『浜寿司』は、前々日まで予約しませんと「大間のマグロ」は食べれませんよ、要予約。
本日は平日のお昼なので、私たちだけの貸切状態でした。
ここ大間まで来ても、大間のマグロを出すお店は2,3軒のようです。大間のまぐろでも大きめ(200Kg)のマグロじゃないと美味しくないそうです。予約すると事前に用意していただけるそうです。
このお店は、バス停大間で下車します。下りた所から2,3分先に歩いて、漁港のある海側に曲った所にありました。そのまま行くと漁港に出るようです。外観があまりお寿司屋風ではないので、実は入口で少しためらいました、笑。入口は2重扉になっています。
帰る時に「納得っ」しました。お会計が済んでタクシーを呼んでいただきました。
外に出たら、猛烈な風に襲われて、ブルッと震えたくらいです。
タクシーに乗り込んで、すぐが大間港になります。これから「大間崎」まで移動します。近いのですが、歩いたら30~40分かかるようです。
タクシーの運ちゃんから話しかけられました。
寿司屋から出てきた私たちに、「大間のマグロ」食べてきたんですか??
「私は50数年この周辺に住んでいますが「大間のマグロ」高いし、売っていないから一度も食べたことないっ」と話してくださいました。
えっ~ほんとうかしら??
浜寿司から出るとすぐの大きな湾の大間港です。
大きな漁港ですね。みんなマグロ船??
● 大間崎(本州最北端)
この地が日本本州最北端の地、下北半島国定公園「大間崎」です。
それにしても季節柄すんごい風が吹き荒れています。漁港周辺もすごかったですが、こんなのはじめてぐらいの猛烈な風が渦巻く感じです。
ここで誤算だったのはレストハウスはこの季節はクローズだってことです。
まずい ❢❢ 風から身を守るところがな~いっ!!ひとまず向かいのお土産屋さんを訪ねます。一時も佇んでいられないくらいの風がさらに吹いてきて・・・
本当は、お寿司食べ終わった頃に、帰りのバスがこの周辺通ったのですが、余裕を持って次の4時半頃のバスに決めました。大間崎では、ゆっくり岬を楽しんでお土産屋さんとレストハウスで時間待てばいいかなぁ?と考えていました。他に時間潰すカフェとかないのかしら???
向こうに見えるぽつんと一軒食堂のようなお店発見!!行ってみます。
● 大間んぞく
うんっ!外の生簀に「イカ」ですね。どうやらマグロを食べさせる食堂のようですが、寒すぎて寒すぎて、風よけにこちらで暖を取りましょうよ。
そしたら看板に「活イカの刺身 ¥950円」ヤス~~いっ、と思いません?
ただし、お寿司でお腹いっぱいなんですけど・・・
こんなところで活きイカが泳いでるんです。小さな水族館ですよね。
[実はこのお店の方から後で聞いて分かったんですが、ここはマグロ漁師が経営するマグロ食堂で、活きイカが水槽にあるのは、マグロの餌として用意する活きイカの一部をお店用に持ってきたからなんですって・・・なるほど納得]
では店内へ。
本当はお腹が空いていませんが、ここで休むしかないです。
店内には、マグロを釣り上げた時の写真が壁一面にズラリ。築地の初競りで『億』の値がついたマグロの写真もありました。どうもこのお店の関係の漁師さんが釣ったようです。
活きの良いイカ刺しとビールで時間まで過ごすことにしました。
冷たい風のせいで、さっそくはトイレお借りします。
その間に
おおっと、透明なイカ刺しが見事っ!そして横に添えられているイカの肝も鮮度いいことが伝わりますね。
で、がトイレから戻って・・・
「どうしてお腹いっぱいなのに唐揚げ!頼んだのぉ~!??」
「????なにっ??」・・・
答えは、このゲソの唐揚げって、イカ刺しのゲソを唐揚げにしてくれたモノらしいのですが、この周辺では当然のサービスで付き物らしいんです。
また、このイカがお大きくって、すなわちゲソも大盛りで、普通なら「やったぁっ~」と喜ぶところですが、今日に限っては、もうだめっ!食べきれないわ。
とかなんとか、言いながら1時間半過ごさせてもらいました。イカ刺し
16:00
そろそろ乗り遅れたら大変ですから、バス停に向かいましょう。
バスは18分に来るからだから、少しだけ大間崎を。
夕暮れになりました。ますます寒くってどこでもいいから隠れたいぐらいの風!でも最後に頑張って端っこまで行ってみますか?
波も水しぶきをあげて、風もピュ~っと舞って、春や夏に来るのが良かったかしら?さぁ、戻ってバス待ちますか?
ようやくバスに乗り込んで、座ることできました。ホッ❢❢
ここから約30分くらいで本日のお宿に到着予定。
バスの中では、通学の学生が入れ代わり立ち代わり乗り降りしています。そのうち左側に海が見えていたのですが、暗闇で見えなくなってきて・・・
● 下風呂温泉泊・つる屋さつき荘
本日のお宿の無事到着。
バス停で下りたら、なんと「つる屋さつき荘」の女将が待っててくれました。まぁ感激!!どうも私たちが来るのが遅いなぁ?と思って迎えに来てくれたようです。温泉街も暗くなって解りにくいし、雨まじりの風も降ってきていました。日が落ちるとかなり寒さが身にしみてきます。
さっそくお部屋に通されて浴衣に着替えます。
そして嬉しいことに、本日なんと!!私たちだけ!!貸し切りお宿!!
お部屋は18畳ぐらいでしょうか?入口を入ると左手にこたつとTV、タンスなどがあり、右手の奥は寝室ゾーン?おふとんがセットされています。
やはりこの地は寒いんですよね、ストーブ2ヶ所においてあり、寒さ対策バッチリ!
さぁ、ご飯の前に風で冷たくなった体を下風呂温泉のお湯で温まってきましょう。さつき荘のお湯は昔ながらの評判の温泉、外に出た所にあります。旅館全体が貸し切りなのでいつでも好きな時に心置きなく入れるんですよ。イザっ!!
お部屋から出ますとまっすぐに廊下続いていまして、洗面台やトイレを越えてまっすぐ突き当たりまで。
廊下の突き当たりに、「ゆ」ののれんと板札が下がっています。ここからスリッパ履き替えて外に出て右に進み、ドアがあるの開けて入ります。
ドアを開けるとすぐに階段があり、その上が脱衣所になっています。ここで心置きなくお風呂三昧しましょう!!
浴室は全部木で出来ています。いい雰囲気ぃ~。
回りの壁には、昔ながらの衝立板を棒で支える窓がそそられますよ。
どこを切り取っても昔ながらの渋すぎる温泉ですね。こんなに二人だけで貸し切ってるなんて、ラッキーです。青味がかった白濁のお湯も大好きです。
ふぅ~~、温まりました。
お部屋に戻るとグッドタイミングで夕食時間です。
ビールで喉を潤しちゃいましょうね。
わぁ~っ!珍しいお膳でのお食事なんですね。ニの膳付きで今どきは「粋」なしつらえですね。
ちょうどお部屋の真ん中にセッティング、おこたつとお布団の間の空間に、夕食用のお膳です。本当言えばあまりお腹は空いていませんが、こちらはいろいろと小鉢が美味しそうなんです。
こーゆー家庭的な小鉢は心温まり、お酒も進みますね。
カレイの煮魚は味付けも程よく、ごぼうも柔らかくって美味!
きのこのアルミホイル焼き、お~ぉ、このぷりっぷりのブリのしゃぶしゃぶも体が温まりますね。
そして、夕飯の締めくくりにお寿司。お昼は大間のマグロを食べると伝えてありましたので、きっとそれを外したネタのようです。うれしいご配慮!
もうこれ以上食べれませ~ん。お腹いっぱいです。
今日は、朝早くから移動距離&時間が凄いです。そう考えるとフゥ~、お疲れ様です。このあともう一度、白濁湯で温まってお布団に入りましょう。
長~い一日目、ここでお休みなさい!!