上海② 旧フランス租界を散策し優雅なランチ、夕食は庶民派の羊肉名物火鍋を味わいます

■ スケジュール(上海3泊 / 3泊4日の旅 )
<2018年>
3月25日(日)BA特典JALプレエコで上海へ、マリオットにステイ
3月26日(月)旧フランス租界散策&優雅なランチ、夕食は地元火鍋 このブログ
3月27日(火)田子坊エリア散策、雑技ショー『時空の旅』、夜飲茶
3月28日(水)朝は小龍包、花の静安雕塑公園、お土産を買込み帰国

2018/3/26(月) 「中華人民共和国 国旗」の画像検索結果 旅は2日目 上海

今日のメインのミッションは、旧フランス租界の歴史地区をのんびり街散歩すること。丁香公園をスタート地点に歩きはじめ、雰囲気が良いと評判のレストラン「夏朵花园」で昼食、その後は租界エリアの復興西路→巴金故居→武康大楼のルートで建築散策を楽しみます。新天地エリアもちょこっと立ち寄りビール休憩、夕食には地元で人気の庶民派火鍋屋を訪れます。

09:30
今日の上海は、曇のち☀の天気予報。昨晩のベッドメーキングで、サイドテーブルの上にこんなうれしいサービスカードが置かれていました。

次の日の気温や天気をさり気なく知らせてくれるのは、とっても良いアイデア。
「明日はなに着ていこうかな?」というときに、役立ちますよね。

朝食は37階のエグゼクティブ・ラウンジでいただきます。9時に食べ始めるので、昼食のときのお腹に余裕をもたせるよう、軽めにしました。

朝遅めの時間帯のせいかブッフェ・コーナーにはあまり人がいませんよ。気兼ねなく、しっかりPhoto撮らせて頂きました。
さて肝心のビュッフェ内容ですが、客席数の割にはそれほど種類は多くないような気がします。「コレッ!!」といったキラリっと光るモノもないような・・・ちょっとテンションが下がります。

ラウンジの窓からはこんな景観(人民公園側)がみられます。

・・
本日のミッションである旧フランス租界地区のお散歩の前に、この人民公園にもちょこっと立ち寄ってみることにしましょう。

37Fのラウンジからホテルの1Fにあるロビーラウンジに下りてきました。ロビーは天井ガラス張り・吹き抜けのアトリウムになっていて、明るく開放感な空間。都会のオアシスを演出しています。ここを通りぬけ、メインストリート側のホテルエントランスから街に出ます。

マリオット上海の外観をみながら

人民公園

上海市民や観光客が集まる都会のオアシス。人民公園は、ホテルから南方向に歩いて5分ほどの距離、人民広場の北に位置しています。租界時代、かつては競馬場だったそうで、その一部を公園として再整備し1952年に開園しました。公園の一角には、国内外の現代アートを扱う「上や海当代芸術館(MOCA)」やレストランも併設されています。
広い公園内では、花見を兼ねて散歩する人、趣味のカードゲームを楽しむ人達、太極拳やジョギングなど運動する人、グループで踊りを練習する人達などがあちこちで見られ、お年寄り、若者、親子連れ、アートファン、幅広い層の市民みなさんに愛される憩いの場となっています。

春には梅や桜、夏には池のハスなど、季節季節の花や緑が楽しめます。夜間でも安心して散歩できる上海では数少ない公園の一つです。

公園の中の出店で「お習字練習用マット&筆」の実演販売がありました。筆にお水をつけて練習マットに文字を書くと黒墨で書くように字が浮かびます。ところが1分後位には書いた文字がきれいに消える、というような不思議なマットの販売です。
見ていたら、外国人が筆を執って数字とアルファベットを試し書きしていました。よほど気に入ったらしく、彼らはそれを3セット購入しました。つられて、私たちも思わずGET!そしたら、その外国人から話しかけられてしばし談笑、仲良くなりました。なんでも、彼らはブラジルから観光に来ていて、お友達にお土産にするとのこと!

習字練習用マット&筆 45 CNY>

規模は小さいのですが、子供用の遊園地のような遊具で遊べるエリアもありました。
今のこの時期、上海はお花が一斉に咲き始めた一番の見頃で、とても華やかです。

お買い物品を持ち歩くのは面倒なので、一旦ホテルの部屋に戻ります。


12:20
ホテルを出て、これから昼食のためフランス租界エリアの「夏朵花园」にタクシーで向かいます。いきなりレストランに行く前に、すぐ近くの「上海丁香公園」に立ち寄ります。

ここ上海丁香公園は、元は19世紀後半に活躍した外交官が愛人の為に作った住まい(別宅)と庭園で、現在は公園として公開されています。昔の人はスケールが違いますね、面白そうなのでちょっと覗いてみます。

今日はあいにく展示お休み日なので邸宅内部見学はかないませんでしたが、敷地内にある広東料理レストラン「申粤軒」はお店の前まで行って覗くことは出来ました。こちらは、美味しい飲茶が楽しめると評判のお店で、また、良い雰囲気の庭園を利用して、結婚式等のパーティなどにも利用されているようです。
こちらのレストランにもちょっと気が傾きましたが、今日のお昼ご飯にはすぐ近くのイタリアン・レストランを予定しているので、今回はパス。次回の楽しみに残しておくことにしましょう。

ホテル~Taxi 25 HKD>

夏朵花园 / Xia Due Hua Yuan

先の上海丁香公園からブラブラ歩いて5分、目指す「夏朵花园」レストランに着きました。さすがにこの周辺は、フランス租界!、素敵な通りに面し、外観からしておしゃれな雰囲気です。この建物も、フランス租界時代の政治家の邸宅をリノベーションしたものだとか。
欧米のレストランと同じくここでも屋外の通り沿いのテラス席が人気なようで、どのテーブルもお客さんで埋まっていました。私達は、屋外ではなく建物内のつくりやインテリアの方に興味があったので、迷わず店内に
予約はしていなかったものの、運良く席につくことが出来ました。

入り口を入るとすぐにウェイティングルームがあり、ここでスタッフがお迎えしてくれます。食事の席はこの空間の先、バトラーに導かれて向かいます。
案内されたのは窓際の素敵な2人席。ここからは店内の様子が見渡せます。
漆喰風の白壁市松模様のモノクロタイル高い天井とシャンデリアなどでとっても落ち着いたレトロモダンのインテリアとなっています。テーブルや椅子、置かれている家具類も趣味がよく、高級感を醸し出しています。

お昼なので、ア・ラ・カルトではなく『セットメニュー』にすることにしました。ここは、基本、イタリアンなので、プリモ、セコンド、デザートを、それぞれ5種類ほどのリストから好きなものをチョイスします。飲み物については、ワインにするかビールにするか迷いましたが、のどが渇いていたので「ビール!!ください」
程なくパンと一緒にビールが運ばれてきました。ハイネケンとコロナの小瓶、コロナにはお定まりのライムが添えられています。ここは中国、心配していたビール温度はキリッと冷えていて、まずは合格。

では今日のランチに、カンパ~イ!

えっ!見るからに美味しそうなパンですね。実際、わぁ~!美味しくて手が止まりません。緑の大理石プレート上のペースト状のものは、特製バター。これも絶品です。この自家製のパンとバターを味わっただけで、このレストランのレベルの高さを確信しました。
今から出てくるお皿!楽しみです。ワクワク待ちます。

プリモのお皿は『マンゴーとエビのサラダ』。レタスとポテトと細かくカットしたマンゴーがいい感じに絡み合っています。マンゴーとエビは絶妙な組み合わせ!発見の一皿です。

こちらは『グリーン・サラダ』。イタリアのプンタレッラを中心に、生ハム、チーズ、ゆで卵などが極上のオリーブオイルとともに添えられています。目にも美味しい、シンプルな一品に仕上がっています。

本日のパスタは、生トマトが美味しい『ボロネーゼ』にしました。トッピングの白いのはホワイト・トリュフです。Pastaの茹で加減が絶妙で、とても美味しく驚きの一品です。

この一皿は『ステーキと季節の野菜』。ランチ通常価格に+20元が上乗せされますが、これが大正解!!ステーキの焼き具合といい、運んでくるタイミングといい、絶妙です。お肉の質も良さげで、一口食べて「うまいっ!」の声が思わず出てしまいました。

デザートは『シフォン・チョコレート』と、もう一つは『チーズケーキ』?だったかな。
品のよい甘さ控えめの生クリームとの組合わせが◎でした。

最後に、美しいバリスタの『カプチーノ』が運ばれてきました。

全てにおいて満足、満足。まるで本場イタリアの高級店に来ているような雰囲気のなか、極上のイタリアンを満喫することが出来ました。ごちそうさまでした。

お食事後トイレに入ったら、ここでも淡いピンクのタイル壁でロマンチックなしつらえ。可愛いインテリアなので、思わずパチリッ!

それにしてもこのお店は、当初想像していた以上に食のレベルは高く、しかも素敵な設えの割にはリーズナブルなお値段。中国でこんな素敵なイタリアンレストランに出会えるとは思ってもいませんでした。
すっかり気に入りました。次に上海に来たときはディナーにも挑戦してみようかな。
リピ決まりです!

夏朵花园/Xia Due Hua Yuan < 340 CNY>
ランチセットメニュー×2+20,瓶ビール小2

フランス租界周辺散策

淮海中路の通り周辺の景観です。ポプラ並木は、今は春なのでまだ葉は茂っていなくてちょっと寂しげですが、それにしても静かで雰囲気のある素晴らしい通りですね。
ここ一帯は、アヘン戦争に敗れた中国からフランスが土地を租借し独自の街づくりをしたエリアで、当時の西洋的な街の雰囲気が今でもよく残されているところです。最近では、古いものへの見直しの機運が高まるなか、老朽化した建物のリノベーションが盛んに行われ、おしゃれな高級住宅地として、外国人のみならず中国人にとっても人気のエリアとなっています。それに伴い、地価や建物価格も急上昇しているとか。

巴金故居

中国の作家である巴金の記念館です。生活していた当時と同じままに邸宅を公開しているとのことですが、残念ながらこの日は休館日でした、グスン!

 さらに歩いていくと、

個性的でレトロ&モダンの美しいビルですね。赤い窓枠と窓下の「鏝絵」がとっても素敵!!このビルのようなアールデコの魅力的な建物が街のあちこちに発見でき、本当に楽しい建築散歩です。

この先少し歩いてくと、このベージュ色の4階建と続くレンガ建物が見えました。どうやら小学校のようです。時刻はちょうど下校時間、学校前の道路にはずらっと道を塞ぐように車が停まっていました。多くはベンツやBMWなどの高級車で、親や運転手など、小学生を迎えのため多くの人が待機していました。私達の目にはちょっと異様な感じで、なかには駐車スペースを巡って近所の住人とトラブルになっている様子も見受けられました。何かで読んだのですが、上海で小学生は一人で外を歩かせません。何故かと言うと「誘拐」が多発しているんだそうです?なるほどね。
中国経済社会の現状と、高級住宅地での生活の一端を見たような気がしました。

さらに歩きます。

うわぁ~、絵になるお家ですね。窓枠の造りが西洋ですね。このちょっとだけ窓枠を凹ませて窓上下の飾りモルタル、グレーの壁に赤のアクセントがまた素敵な組み合わせです。

こちらの4階建てのアパートは、張り紙で何やら告知されています。「停水??」、水が停まるの??、よくわかりませんが、強制立ち退きの通告のようにも思えます。この古い建物をこれからリノベしようとでもするのかしら?
ちょっとだけ中に入って見せてもらったら、建築的にとってもこだわりのアパートでした。4階の両開きの窓やドーマーも魅力的!こんな古い洋館があちこちにみられますが、ここもいろんな思惑の中で目をつけられた物件なのかも、と勝手に想像してしまいました。

この風景は、まるでフランス・パリの一角そのもののようです。「上海で最も優雅な通り」と言われる武康路の三角地にある「武康大楼」です。旧フランス租界にある有名ビルで、あちこちの本でも紹介されています。

その昔のモダンなビルは、古い部分をちょっとづつ変化させながらも素敵な佇まいを今も保っています。現在では上海の歴史的建築物を代表するビルの一つとなっています。
上の写真の通りにいる10人ほどの塊は、大学のゼミっぽい人たちで、通りの向かいの味のある2階建て洋館の図面を見ながら教授のような方が講義していました。リノベーションの現地実践研究のようで、私達も興味があったのでその様子をそばで観察していました。(でも、彼らが話しているのは中国語なので話の内容までは分からず、残念!)

この周辺は、アチラコチラで工事中。私達も、たまたまではありましたが大学の建築ゼミの現場に出くわしたように、今上海で最もホットな話題は、古い建物を活かしながら、どうやって魅力的な街づくりを進めていくかということではないか、と思います。
この一帯は、現代の上海っ子や外国人には憧れの場所らしく、まさに注目の中心スポットです。外観はフランス租界時代を忠実に再現しつつ、室内は現代にマッチするよう、清潔で使いやすくリノベーションする。このような付加価値を付けた洋館やアパートが、これからますます人気が高まっていくことでしょう。この現場にいると、そのことを強く実感しました。
確かにいいもんね!

「武康大楼」ビルのすぐ近く、通りの斜め向かいには、「宋慶齢故居」がありました。中国で有名な宋三姉妹の次女で孫文の妻であった宋慶齢が住んでいた住居です。ここも訪ねる予定でしたが、残念ながらこちらもちょうどリノベーション中!今日は何故かついていませんね。

フランス租界エリアは、面白そうな建物を探しながら歩いていると時間を忘れてしまいます。本当に楽しい建築散歩でした。今回歩いていない通りももっともっと散策したい!と強く思いました。

新天地エリア散策

上海の観光では、一度は訪れる「新天地」にタクシーで移動してきました。以前にも訪れていますがタクシーの運ちゃんが車に都合の良い場所で降ろされたので少し迷ってしまいました。
相変わらず観光客がいっぱいです。

新天地のシンボルのこちらが「石庫門」です。租界時代にたくさん建築された、中洋折衷スタイル、黒塗りで両開きの門、高い壁とグレーとオレンジのレンガ使いなどの集合住宅の総称のようです。新天地は、この石庫門をリノベーションしてレストランスポットなどの商業エリアとしてオープンされました。
でも、ここまで観光地化が進んでしまうと、どうも今ひとつ、という感がしないではありません。ことに、先程まで散策してきた旧フランス租界地区の静かで雰囲気のあるエリアと比べてしまうと、一層その感を強くします。

PAULANER BRAUHAUS SHANGHAI

ここで、のどが渇いたし良さげなビア・レストランを見つけたので休憩します。
新天地のメインストリートには、左右にいくつもの大きなレストランが軒を並べています。その中の一つ、ドイツビアハウスのテラス席で、カンパ~イ!!

心地よい風が通り抜けるテラス席は、ヨーロッパの雰囲気が漂っていますね。
そして通行人を観察しながらビールをゴクン!
・・・でも、歩いている人たちは何故か西洋人や中国人のツアー団体客ばかり。みな、三角の旗を持った先頭のガイドにぞろぞろと足早に付いていきます。完全にお上りさんの観光地と化していました。なんだかなあ~

PAULANER BRAUHAUS SHANGHAI < 160 CNY>
350ml×2杯(先程のランチでのイタリアンと比較するとここのビールはお高いネ!!)

新天地では、観光客も上海っ子もお掃除のおじさんも、いい感じで目立っていました!
では、このへんでホテルに戻りましょう。

フランス租界~新天地~ホテル/Taxi 58 CNY>

・・
20:00
新天地からお部屋に戻ってしばし休憩。夕食に出かける前にちょっとだけクラブラウンジで食前酒をたしなみました。今から火鍋屋へGO!

月圓火鍋 2号店

このエリアには庶民的な地元の人が通う火鍋屋が集まっています。その中でも評判のお店に来ています。もちろん上海で火鍋と言うとラム肉(羊肉)のしゃぶしゃぶのこと

まずは、メニュー表にほしいモノをチェックしてオーダーします。これが全然わかんないので持参の料理の写真を見せて、お店のスタッフに確認しながら一緒に見てもらっているところ。

あっという間に、火鍋としゃぶしゃぶ肉がサーブされました。ではタレを自分好みに調合して他の食材を待つことに。このカップに入っているモノは、辛い味噌でした。

全部揃って、では羊しゃぶしゃぶスタート!!フゥフゥしながらいただきま~す!
鍋のスープには、棗やクコの実、トマトなども出しとして入っていました。しゃぶしゃぶも鮮度が良くってあっさりしたお肉でいくらでも食べられます。ただし、タレは自分で入れたのですが、辛すぎたぁ~~~。

時々スタッフがお鍋の出しの具合を見て、スープを継ぎ足してくれます。野菜や魚のボール、餃子などを入れるとますます出汁が出て、美味しくいただきました。席についたときから甲斐甲斐しくお店のスタッフが何かと気を配ってくれるんです。

写真のこの男性は持参した料理写真に写り込んでいた人です、笑。
そして後ろの女性がとってもフレンドリーなスタッフです。

お腹もいっぱいで、ごちそうまでした!

お店を出たら、火鍋を持って歩くスタッフがいたのでその行く先は??
向かいの1号店お店の前でした。お店の前の歩道を利用して、火鍋をガラス面にうず高く積んでいるところが絵になりますね、そしてその前で炭をおこしてセッティングしているんです??日本だとちょっと衛生的にダメですよね。

月圓火鍋 2号店 235 CNY>
ホテル~Taxi往復 < 37 CNY>

お店を出たら、タクシーが全く捕まらなくって周辺をウロウロすること15分。
周辺をよく見たら、見たことあるような無いような??どうやら以前上海に訪れた時に、泊まったサービスアパートメントがこの近くだったようです。

この後無事タクシーに乗りホテルの戻りました。

上海2日目も美味しいものに出会えて満足&盛りだくさんの一日でした!
お疲れ様!!

上海③ 上海博物館見学、田子坊エリア散策、雑技ショー『時空の旅』、夜食に絶品飲茶
■ スケジュール(上海3泊 / 3泊4日の旅 ) <2018年> 3月25日(日)BA特典JALプレエコで上海へ、マリオ...