<10/19・水>
旅行人山荘10:00発10:05霧島温泉市場10:2011:00(車を駅に置く)吉松駅肥薩線で発11:49(しんぺい2号)13:05着人吉13:22発(いさぶろう3号)14:48着吉松14:5516:30湯川内温泉かじか荘泊
本日のミッションは、日本三大車窓のひとつ肥薩線の吉松から人吉を往復して、湯川内温泉に泊まります。
● 10月19日(水)☀☁
旅の醍醐味!!朝風呂です。
今日は朝からやや曇りなんです。折角の景観が売りの旅館に来ているのに・・ざ・残念!!
大隅の湯・大浴場/露天も気持ちよく感じるロケーションにありますね。晴れていれば、ですが。まぁ目を閉じて心の中で桜島描いてみますか?
お風呂からの帰りに館内を見回すと、夜にライトアップされていたテラスが、とっても素敵な空間なんです。ここも「いつか家を!」の時の参考メモ。
スキップフロアにして、家の中からはガラス張りで一体化してますね。
のんびりしていたら、もう朝食の時間になりました。
夕食の時の御食事処に向います。
朝食が並んでいますが、中央のテーブルに黒酢ジュースや卵焼き、ごはんの友、デザートなどが自由に選べます。
このブルーベリーの黒酢ジュース◎はとっても爽やかな気分になります。
鯵の干物は自分で焼いて!
温泉豆腐はタレがかなり甘いんです。
鹿児島のお醤油って独特ですね。
お腹もいっぱいになりました。今日は空模様が気になりますね。
ロビーの奥にあるラウンジで休んでいたら、皆さん珈琲を飲んでらっしゃいました。様子見ていたら、「珈琲チケット」を持っていて、それを引き換えていました。気になって珈琲のこと聞いてみたら、リピーターにはこの「珈琲チケット」を次回宿泊時のチェックイン時にいただけるようです。珈琲は周辺の湧き水で丁寧に煎れた珈琲だそうです!!
9:45 チェックアウトしましょう。
帰り際記念撮影も・・・もう小雨が降り出しましたよっ。
● 霧島温泉市場
霧島温泉市場は、霧島温泉街の中にあって、お土産や蒸したおまんじゅうやゆで卵、とうもろこしなど熱々を蒸して提供していました。
このあと乗鉄の旅があるのでゆで卵、とうもろこし串、おまんじゅうをゲット!
● JR九州 肥薩線 吉松駅
11:00 吉松駅に予定通り到着。車は駅前駐車場に止めておきます。
まだ時間あるので、石倉や蒸気機関車を見学して待ちましょう。
近代化産業遺産「石倉」
吉松駅は明治36年鹿児島~吉松間が開通し、42年人吉間が開通、大正元年小林間が開通、大正5年宮崎間が開通して、鹿児島本線、日豊本線の2大幹線の分岐点でもあり、乗客や農林産物の集約地として鉄道の要衝を担った歴史があり、栄えました。現在は面影は少なくなりましたが、平成21年近代化産業遺産に「石倉」が認定されました。(看板から)
この「石倉」はひっそりと佇んでいました。この駅は、路線図で見ると鹿児島エリアの要衝ですね。この右手の方に、蒸気機関車が展示されています。
中に入って見ることもできるので、子供じゃなくても心くすぐられる展示です。
蒸気機関車の運転席に登れるように、階段が設置されているので中に入りますね。おぉ~間近に石炭を入れる燃料口や運転席を見学です。
この黒光りの運転席を御覧ください!!
かなり複雑なバルブなど圧力とか・・・たくさんあり、難しそうです。
そろそろ駅に戻って乗車を待ちましょう。
駅の待合室が昭和レトロですよ。
改札口の側にこの4畳半の小上がりにちゃぶ台がひとつ!
とても使い勝手いいんじゃないでしょうか。
思わず休憩しながら、おまんじゅうとお茶でおやつしちゃいました。
ウェルカムボードは、しんぺい&いさぶろう号とはやとの風号です。
この駅で接続するのかなぁ?
乗車するしんぺい2号の前に着いた、はやとの風が停車中でした。この電車は鹿児島行のようです。記念に撮っておきましょう。
11:30そろそろ、しんぺい2号が到着するようです。
まだ出発まで時間ありますが、乗り込んで指定席に荷物置いておきます。
いさぶろう・しんぺい号の先頭の顔です。
重厚なレッドな車体がインパクト大ですね。
このネーミングとロゴもレトロで可愛いし、好きです。
のちほど電車のネーミング、この区間の詳細の解説が楽しみです。
さて、吉松駅~人吉駅に向けて、
11:49 しんぺい2号! 出発!!
車内はダークブラウンの座席と天井にクラッシックな照明、レトロ和風のインテリアです。4人掛けで真ん中にテーブルが固定されています。
車両の真ん中に、窓を大きく取った展望スペースがあります。
停車する駅のアップダウンの地図と記念乗車スタンプです。
吉松~人吉間の路線ポンチ絵。一番わかり易いですね。
何故か車内でスタンプ押していたら、乗客のおばさんが、ここでお弁当買っといたほうが良いよ!と教えてくださったので、「栗めし」1コ購入。
早速遠足気分???
栗めし、ゆで卵・茹でとうもろこし&ビール!!昨日の夜に余ったビールですがクーラーバッグに入れて乗り込みました。正解でした、えらい!!
車窓を見ながら、ビールで乾杯!です。
車内アナウンスでは、この列車のネーミングのお話をしていますよ。
肥薩線の人吉~吉松間は険しい山間地にあり、急勾配の難所に鉄道を敷いて開通させることは明治初期、国家の威信をかけ鉄道技術の粋を集めた工事が行われ、本州から九州鹿児島までつながりました。
当時の責任者だった逓信大臣の山縣伊三郎から「いさぶろう」、鉄道院総裁であった後藤新平から「しんぺい」と、二人の名からこのネーミングになったようです。もうすぐ一つ目の駅に到着。
真幸駅(まさきえき)で5分停車
真幸駅は、真実に幸せと書くので縁起がいいとされています。
ここの切符も人気のようですが、無人駅なので吉松・人吉駅で入場券が購入できるようです。そしてなんとここは「宮崎県えびの市」ではないですか?
ここで軽くスイッチバックのはじまりはじまり・・・になります。
違う線路に切り替えです。
先程停車した駅ホーム、知らぬ間にかなり登ってきましたね。
ここからは、なんと日本三大車窓!きれいに見られますように!!お願い!!
どう目を凝らしても下図のように見えませんよね!!
残念、帰りに期待しましょう。
矢岳駅(やたけえき)で5分停車
ここ矢岳駅は、「熊本県人吉市」に入りました。
駅横には「SL展示館」がありD51が見られます。
そしてこの駅はなんと標高536.9m。
人吉と矢岳駅の間には、東京タワーがすっぽり入るほどの高低差があります。
大畑駅(おこばえき)で5分停車
ここ大畑駅は、「ループ線」と「スイッチバック」を併せ持つ全国で唯一の駅です。「ループ線」は急勾配を緩和するらせん状の線路です。
電車が走る広範囲なループ線は広すぎて確認がなかなかできないけど、
この線路の曲がりRのかかり具合で、わかりますか?
矢岳駅から大畑駅に向かうループ線てっ凄いですよね。
そしてこの駅、ビックリさせられたのは、この貼られた名刺の数、見事です。
どうやらこの駅に名刺を貼って帰ると出世するとジンクスがあって、噂が噂を呼んで、たくさんの名刺が貼られるようになりました。
もうすぐ終点の人吉駅ですが、少し手前の鉄橋からの山田川です。このすぐ先で日本三大急流の球磨川に合流します。美しい鮎が育つことで有名。
人吉駅(ひとよしえき)で折り返しで乗車
人吉駅に到着です。乗車所要時間1時間13分、一日2往復しているようです。
折り返す吉松駅行きに乗車して帰ります。
一応15分位あるので、改札出て軽く人吉駅チェックしていきます。
熊本県人吉駅の駅舎はお城や蔵づくりのような佇まいです。
駅前広場には、お城がありますよ。
とおもったら、観光用のカラクリ時計ですって。
構内には人吉市観光案内所がありました。
熊本の焼酎蔵の銘柄が陳列されていて、一目で分かって焼酎好きにはうれしい観光案内所ですね。そろそろ折り返しの時間かなぁ?
13:22 いさぶろう3号! 復路出発!!
乗務員も交代、先程までアテンドしてくれた女性が、こちらに向かって手を振ってお見送りしてくれました。
復路なので、確かに新鮮味ないですね。
帰りはお茶飲みながらゆっくりしますか。
大畑駅(復路)です。
先程来たばかり、また違った面があるかしら?
この画像は、ループ線とスイッチバックの両方が見られますね。
車窓はしんぺい号と一緒側(全く同じ席)です。どうもしんぺい・いさぶろうに乗るときは、人吉から見て左側がベストポジションですよ!あとでまたここ通りますよね。
これを見るとこのエリアの全体像がよく分かり、山々が連なりどれだけ急勾配かも伝わってきます。
矢岳駅(復路)です。
スイッチバックで見える駅と線路です。
もうすぐ日本三大車窓にまた差しかかりますが・・・
桜島!やっぱり全然見えませんね。雲だらけです。
車内では、車窓の景色のモニターをずっと流していまして、この三大車窓のときは、天気の良い時の景色を流していました。
こんな感じで、見えるようですね。またいつか見ることあるかしら?
この辺から真幸駅に着く前のスイッチバックモードですね。
カーブの感じがわかるでしょうか。それにしても駅舎がジオラマのようなミニチュアに見えますね。真幸駅には後ろからホームに入るんでしょうか?
真幸駅(復路)です。
行きは駅舎に行けなかったのですが、復路は違うホームに到着。
駅前や駅舎も見学。
早いものでもう次は吉松駅に着いちゃうようです。
車窓では、田園風景がきれいです。
吉松駅に無事に14:48着しました。
思ったよりもあたりが暗くなってきていまして、今夜のお宿は、吉松駅から1時間半弱かかる予定。まずは、急ぎましょう。
・・・急いでいるのに、くねくねした山の田舎道で、全然急げない。こんな道しかないんでしょうか???と思うほどでした。国道なんですけど。
温泉のある出水市に入るとそれなりに大きな町です。天気も悪いのでかなり薄暗くなってきました。かじか荘は行き止まりの一軒家と聞いているので、明るい内に着きたいですね。
● 湯川内温泉 かじか荘
出水市に入って、幹線道路から20分ぐらいですが、この旅館に来る道路は思いのほか細い山道で、すれ違うのも大変な幅でした。それと山間なので薄暗くて、日が落ちたら、ちょっと怖いですよ。
・・・でも旅館についたら、ビックリ!!駐車する場所がありませんよ。
何故かって駐車場いっぱいの車で埋まっていました???
建物自体山間にへばりついている感じの傾斜地です。
どうにか宿泊客とわかると建物の屋根あり駐車場を開けてくださいました、ふぅ~!!
お部屋は離れって感じの一軒ごとに玄関がある造りです。8畳+縁側+トイレとお風呂があり、山側に通路と玄関があります。この建物が3軒つながっていました。この他、受付や御食事処の建物が中心にあって、さらに湯治棟が奥に建っています。
お部屋は、吐き出しベランダ?があって、洗面台と椅子があります。かなりくたびれた様子。さらに山肌にそっているせいか、かなり湿った感じの匂いがしました。
雨の日は怖いかも?
取りあえず、かじか荘で有名なお湯の洗礼を受けてきましょうか?!
お風呂は、上の湯と下の湯、それぞれ男女別です。
まずは上の湯に行ってみます。
上の湯に入ったら、4,5人が湯船に入っていました。
小さな湯船はいっぱいでしたが、帰る方が早めに上がってくれました。
湯船に入ったら常連の方がいろいろとお湯の入り方をご教授頂きました。
こちらのお湯は39℃、夏なら45分~1時間、冬なら2時間コースで皆さん日帰り湯に来るそうです。今では自宅風呂には入れなくなったほど、こちらに通っているとのこと。とゆうので、殆どの方がリピーターだった。
30分で出る予定でしたが、皆さんとお話しながら、知らぬ間に小一時間入っていました。
こちらは日帰り温泉の時間が朝7時から夜9時までなので、先程のたくさんの車は、日帰りのお客でした。
夕食は受付の横、正面玄関から入ったところです。
夕食は2組だけのようです。
湯治棟には何組かの宿泊客が居るようでした。
夕飯の後は、9時になったら下の湯に入ります。日帰りの方居なくなったら、貸し切り状態ですね。ちょっと遊びでおもしろモードでパチリッ!!
下の湯
ここの温泉は、39℃でこの石の下から滔々と湧き出てくるそうです。完全かけ流しだし、温泉自体が石の間から直接出て来る昔ながらの状態です。
ゆっくりと時間かけて温まるタイプ。無力透明ですが少し青味がかっているようです。こちら男性用の湯船です。
建物の屋根は共通、女性は男性の湯船は同じ大きさ、深さが違います。
男性の湯船はかなり深めになっています。
脱衣所は男女違いますね。男性用は下に川が流れているので階段で底上げしているんですって。
ここは小さい湯船があって、ここは温度の違う湯船で、冬は42℃位に温泉を温めているようです。自然の温泉の温度が低いので、上がり湯的に温まって帰るようにするためのようです。
またまた知らぬ間に1時間以上入っちゃいました。
じわじわ温まって、ビール飲んで・・・
明日の朝も早起きして独り占めしよう!!