① 源泉掛け流しの小粋な宿 ひげの家

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2015年10月2日 ~10月3日(高湯温泉ひげの家1泊2日)

米沢から東京への帰り道、ちょっと寄り道して福島県の高湯温泉に一泊です。
国道13号線で栗子トンネルを越え、福島市街地の少し手前で広域農道を右折、ショートカットの近道ルートを走って約1時間弱で高湯温泉に着きます。高湯温泉は、吾妻連峰を挟んで山形県米沢市のちょうど反対側、真裏に位置します。
今回の宿泊は『ひげの家』、料理の美味しさとお湯の良さが評判の人気宿。2ヶ月位前に予約し、当初から旅程に組み込んでいました。
高湯温泉からの帰りは、遠回りして奥会津エリアをのんびりドライブして新潟県側に抜け、そこから関越道を経由して東京に戻ります。
そうだ、今度の旅で今まで3年間乗っていた愛車ともお別れとなるので、最後のドライブを楽しみ、しっかりと記憶にとどめることにしましょうね。
ではスタート!

10月2日(金)☀☁

ちょっと関係ないんですが、米沢で食した幸せな初秋の贅沢をご紹介!

あけび

あけびと栗の渋皮煮。あけびはさっと素揚げして、あけび味噌を入れ巻いて馴染ませます。
それをお好みのサイズにカットしていただきます。

ナスの酢煮

秋なすの酢煮は、大きめに切ったなすを甘辛く煮て最後に酢を入れて出来上がり。田舎料理ですが珍しかったので・・・

では米沢から栗子を越えて、高湯温泉を目指します。

高湯温泉 ひげの家

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福島県の高湯温泉は、温泉地各宿すべてが源泉掛け流し宣言しています。
こうした取り組みは温泉マニアにはたまりませんね。
今ドンドン他の温泉街にも広がっているようです。
そして「ひげの家」も当然のこと源泉かけ流し、「日本秘湯を守る会」にも入っています。

ひげの湯の玄関回りは、和風旅館の入口というよりも、隠れ家料亭を思わせる風情です。
門構えといい、石畳、整った庭木といい隙のないエントランスで期待感全開になります!

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いいでしょう、この雰囲気!
「ひげの家」の玄関です。

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玄関を入ったらすぐ右手にフロントがあります。そしてパッ目に入るのが、このロビーです。
アジアなエッセンスを和風とミックスしたインテリアは、長居したくなる空間になっています。
また可憐な野の花をメインに生けているお花が癒やされますね。
このお花は館内のそこここに配置されています。さり気ないお花でこころがホコっとします。
気持よく清潔で落ち着いた館内は、小粋なセンスの良さを感じました。

今回のお部屋は2階の「ひめゆり」です。

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お部屋は、少し前の時代の建物かなぁ?清潔で落ち着いた雰囲気ですが、パブリック部分ほどのセンスの良さは感じません。
窓側は全面ガラスなので渓谷が見下ろせ、山々が近くに迫って、居ながらにして森林浴を楽しめます。二人なら丁度良いサイスのお部屋でした。

続いてお風呂のご紹介です。
高湯温泉のお湯は、湯量豊富で加水加温なしの正真正銘の源泉かけ流し
青みがかった乳白色のお湯は、高血圧、糖尿病、リュウマチ、皮膚、神経痛などなど、広範囲の治癒に効用があるとされています。

内湯「仙気の湯」の男女入口です。男性は中から、女性は一旦外に出て男性露天の先に半露天風呂「月見風呂」があります。

仙気の湯仙気の湯

月見の湯

男性用の月見の湯、湯船の上には透明の屋根が架かっています。
女性用もほぼ同じ半露天ですが、内湯から一度出て着替えるのが面倒ですが、ログハウスのような木で出来た広めの脱衣所になっています。
(男性用、女性用の各お風呂は時間帯で入れ替え制です)

月見の湯

月見の湯は、透明の屋根がかかっているので雨・雪の日も大丈夫ですね。
屋根がかかっているのでもっと閉鎖的かと思いましたが、屋根のない露天と大差ないぐらい気持ち良いお風呂です。目の前は渓谷と濃い緑の森の景観、のんびりゆっくり湯を楽しめます。

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こちらは貸切湯の「星見風呂」。空いていれば何時でも入ることが出来ます。
夕食の後に露天のお風呂に入ったので暗闇でうまく写ってなくて・・・
湯船は二人で丁度良い大きさです。こじんまりサイズで、湯船の枠が木で出来ているので半身浴しながら腰掛けたりと寛げます。

18:00 夕食の時間になりました。
お食事処に移動します。
下に降りて行くと、お食事処入口にスタッフが待ち受けていて、一組ごとにテーブルに案内されました。
天井と床・壁、テーブルが統一された木材、大きな窓、座り心地のよい椅子、落ち着いたインテリアのお食事処です。

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この日の食事処には私達を含めて3組のお客。
一番奥の眺めの良い角席にアサインしていただきました。
さぁ、お待ちかね、旬の食材を活かした評判の創作料理のはじまりです。

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最初のセッティングもワクワクします。
では、食前酒の梅酒で乾杯しましょう。

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前菜の秋の色彩の目にも美味しい一皿です。
旬の魚盛り合わせは、ひげの家の女将が各テーブルにサーブしていました。
塩釜港で上がった海老だったかな?鮮度が良くって甘い海老、美味しかったぁ!

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活きているかのような焼き鮎、土瓶蒸しは、白舞茸でおいしい出汁が効いています。
焼茄子豆富も凄いアイディアの一品ですね。

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石焼きステーキの丁度良いボリュームといい、伝宝焼はもうっ!やみつきになる美味しさです。この伝宝焼のためにまた泊まりに行きたくなるお味です。

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美味しいものには、やっぱり日本酒も合いますね。
初めて頂く「緑川」も好きな端麗辛口でいい味です!
日本酒のセレクトも好みにぴったりです!その上、日本酒の陶器のグラスも小粋な器で手書きなのでしょうか?

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〆のご飯までおいしく食べてしまいました!
つみれ汁も優しい味でご飯も進みます。
デザートの無花果羹!こんなにも美味しいの❢❢

このお食事中同じ食事処で3組6人のサーブされたスタッフは、お一人でこなしていました。
気持ちのよいタイミングで、それそれのテーブルに出されていました。
すごい気配り感じました。ごちそうさまでした❢❢

夜の星見風呂から今晩は星見えるでしょうか?
もう少し露天風呂で温まって寝ましょう。

● 10月3日(土)☀

本日さわやかな秋晴れのようです。
朝日がキラキラ反射して眩しいくらい。
早起きしたので、月見風呂をゆっくり堪能、朝の露天も清々しい気分にさせてくれます。

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浴室を出ると廊下にキリッと冷えたレモン水のサービスがありました。
お風呂あがりに飲むと体に染みこんでいく感じです。
秘湯の宿スタンプのポスターは、40周年記念のようですが、これは売れるのでは❢❢
では、昨日の夕食で美味しくってノックアウトでしたから、朝食もお楽しみ!
8時、お食事処に!

一輪挿しのお花、ちゃんと昨日と違うんです、こーゆーことって大事なおもてなし!
朝食時には、東角から日差しが心地よいです。

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朝食は、肩の力が抜けたおふくろ朝ごはんのようなメニューですが、程よい塩梅のシャケとコクのある温泉卵、トロン湯豆腐、佃煮やお新香そしてヨーグルトも全部残さず食べました。

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ご飯もおかわりしたくなるおかず達でした。
また朝から食べ過ぎに・・・
ごちそうさまでした❢❢

この宿「ひげの家」の由来は、初代オーナーが“ ひげさん ”の愛称で親しまれていたことからだとお聞きしました。独特の雰囲気持ってらっしゃるんですね!
そろそろチェックアウトして、紅葉愛でながら奥会津に向いましょう。

② 紅葉愛でながら奥会津を訪ねて

② 紅葉愛でながら奥会津を訪ねて
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