Siracusa⑤ 後期バロック建築を訪ねる1泊2日の旅、まずはラグーサの絶景と面白装飾の建物探訪から

■ スケジュール 『シラクーサ編』
<2018年>
5月12日~5月15日 ナポリ滞在
5月15日(火)ナポリからシラクーサに到着
5月16日(水)シラクーサ・オルティージャ島の旧市街観光
5月17日(木)シラクーサ考古学地区の遺跡観光・考古学博物館
5月18日(金)ラグーサへ、後期バロック建築探訪の1泊旅 このブログ
5月19日(土)ラグーサ⇒モディカ⇒ノート花祭り⇒シラクーサ
5月20日(日)シラクーサ最終日、市場散策やマニアーチェ城
5月21日(月)シラクーサからパレルモへ、高速バスで移動
5月21日~5月26日 パレルモ滞在
5月27日(日)パレルモ⇒ナポリの戻りは夜行フェリーで
5月28日~5月30日 ナポリ滞在

2018/5/18(金)旅は7日目 シラクーサ ⇨ ラグーサ

今日からラグーサ・モディカ・ノートの後期バロックの街を巡る1泊2日の旅に出ます。
初日の今日は、シラクーサのホテルをチェックアウトしたあと、鉄道を利用してラグーサへ移動。イブラ地区高台にある眺めの良いホテルのスイートルームにチェックインします。途中、起伏あるラグーサの街並みの眺めを楽しんだり、面白装飾が施された建築物を訪ねたりしてみましょう。

09:15
おはよーございます。
朝はあまり時間がないので、朝食は果物とお茶だけ、簡単に済ませました。
朝食後、ラグーサに向かう鉄道の車中でのランチ用に、今日もまたサンドイッチを買いに市場へ出かけます。

いいですね、このおじさん達の後ろ姿!朝から集って楽しい一日のはじまり・・でしょうか。

さあ、いつものように朝の市場に向かいます。

今朝で3日連続の市場めぐりです。私達は大の市場好き、なので毎日来ても飽きることがありませんね。市場には面白いこといっぱい、日々発見があります。

さあ、今日も例のサンドイッチ屋へ。

毎日、具材の組み合わせが違いますが、今日のサンドイッチはコレっ!
2層式ボリュームたっぷりの「ミックス・スペシャル」にしてみました。
電車内で食べるのが楽しみぃ。

Caseificio Borderi < 8 € x 2 >

サンドを持ってホテルに戻り荷物のパッキング済ませ、一旦チェックアウトします。
明日の夜にはまたシラクーサに戻ってきて、この同じアパートに2泊するので、スーツケースなど大きな荷物はホテルで預かってもらいます。必要最小限の身の回りの品を詰めた軽いデイパックだけの軽装で出発です。

フロントで精算し荷物を預けたあとは、発車時刻にはまだ少し時間の余裕があるので、散歩がてら、シラクーサ駅まで歩いていくことにしましょう。歩いても多分20分くらいかな。

いつもホテル前の路地に繋がれているワンコもお見送りしてくれてるぅ?

新市街に通じる橋を渡って・・


レンタサイクルもカラフルね


きっとゴミの日のゴミ箱?


ガラスドアのアートが面白い!

・・

はい、シラクーサのかわいい駅舎に到着、時刻は10時30分少し前。
チケットは事前に購入済み、11;05発。ちょっと早すぎましたね。

では、駅舎内へ。

乗車する列車を駅の電光掲示板で再確認します。
シラクーサ中央駅11:05⇒13:03ラグーサ駅着>、プラットホームはB2W??
そのホームって、どこよ?

ホームに出たら左方向へ、バールがあって、その先を左に曲がると行き止まりの線路が見えます。そこがB2Wでした。
駅の一番外れにあるプラットホームで、しかも駅舎の裏手に隠れているので場所が分かりにくい。ふぅ~、見つかってよかった!
ラグーサに向かう列車は、電車でなくディゼルカーみたいです。B2Wホームは、シラクーサが起終点のローカル線ディーゼル車専用のホームだったんですね。

まだ時間あるので、先ほど見えた駅のバールに戻ってコーヒーでも買いますか。

バールは、テイクアウトもできるサンドイッチや飲み物、ガムや飴、クッキーなどなど、キヨスクですね。カプチーノを持ち帰ります。

シラクーサ駅バール、カプチーノ3、水 < 5.9 € >

あっ、車掌さんが来てドアが開きました。
2両編成の列車で、乗車率は5割くらい。ゆっくり座っていけそうです。

11:05
列車は、シラクーサ駅を定刻に動き出しました。
乗車時間約2時間、一路、ラグーサへ。

早速ですが、朝食は果物だけだったし、カプチーノが冷めないうちにランチにしましょう。
列車の中でサンドイッチ食べるのって、いいネ。

今日のサンドはいつもよりさらにボリュームたっぷりの「スペシャル」、焼きナスが美味しかった!
毎日食べても飽きないサンドイッチ!

駅のバールで購入したカプチーノは「持ち帰り」と言うと、親切にクッキングホイルでカバーしてくれました。そして市場で購入のオレンジがデザート。持ってくる時に事前に包丁で切れ目を入れてきたのでビニール袋に入れながら簡単に皮がむけます。
思いのほか充実のランチになりました。ごちそうさまでした。

11:55
気がついたら「NOTE駅」に停車していました。
ノートには明日の午後来る予定です。

車窓はレモンの木々畑。
そしてネットで事前に予約したシラクーサ ⇨ ラグーサのチケット。

・・
もうすぐモディカ?

11:55
おっ、ここは「MODICA駅」、明日午前中に来る予定です。
モディカはあんまり情報無いので、バスで来ることになるんでしょうか?

・・

車窓から、見える橋の光景?
もしかしてもうラグーサじゃない?

Ragusa / ラグーサ

時間どおり「ラグーサ駅」に到着しました。
小さな駅で、線路に雑草がボウボウ・・野性的ですね。

ラグーサは、イタリアのシチリア島の東南部にあるユネスコの世界遺産に「ヴァル・ディ・ノートの後期バロック様式の町々」の名称で登録された街のひとつです。

登録された町々の8つは、
カルタジローネ、ミリテッロ・イン・ヴァル・ディ・カターニア、カターニア、モディカ、ノート、パラッツォーロ・アクレイデ、ラグーザ、シクリの街並みです。
明日は、モディカ、ノートに向かいます。まず今日は、ラグーサの世界遺産の街を見学です!

ここが「RAGUSA駅」駅舎、シラクーサ駅にも感じが似ていますね。
白とサーモンピンクのツートンカラーでキュートな外観。
ラグーサ駅に降り立って、外に出てみるとちょっと蒸し暑く感じます。

駅から丘の上のラグーザ・スーぺリオーレ地区のサン・ジョヴァンニ・バッティスタ大聖堂を目指します。緩やかな大通りの坂道を登っていくと・・

おー、素晴らしい眺め!お隣に見える橋が「カプッチーニの橋」で、今渡っている橋が「Ponte Nuove」。
かなり高低差のある谷を結んでいるんですね。

橋の上は、車道以外に中央部分は車用のP駐車場になっています。
橋の上は傾斜していないし、坂ばかりの街にあって貴重なスペースだからでしょうか?

右も左の先もどこも坂道、それもかなりの傾斜であるくのもキツイ通り。
ふうふう~、ちょっとビールが飲みたぁ~い!
どうやら近くに目指すカフェがあるようで・・

もうすぐ・・、お店の前にたどり着いて、
なんと、今日はお休みでした。
仕方ない、今通って来た所に確かカフェがあったような記憶が?
大聖堂の下の所まで戻ります。

この聖堂の階段下にさり気なくあるカフェ、ここでビールで喉を潤しましょう。
かなり乾燥してい直射日光、キツイ。さぁ、休憩!

サン・ジョヴァンニ・バッティスタ大聖堂の傾斜地を利用したような位置にあります。
広場に張り出したテラスに席を確保できるかな。

Caffe’ Italia

カフェの中に入って、カウンターでビールをオーダーします。
ハイッ、のどカラカラ、カンパ~イ!
一息つきましたっ、ホッ

Caffe’ Italia < 7.5 € >
Birra Dreher 3

このあと、丘の上のラグーザ・スーぺリオーレ地区を少し見て回ります。
最初は、Palazzo Zaccoへ。

Palazzo Zacco /ザッコ邸

バロック様式の建物で世界遺産。
窓下のベランダを支える彫刻が面白いですね。見方によっては、ユーモラスあるような、怖いような、独特感があります。昔の人は、ユーモアのセンスと遊び心、いっぱい有してたんですね。

・・次はすぐ近くへ。

Palazzo Bertini /ベルティーニ邸

18世紀頃建設されたバロック様式で現在はベルティーニ一族の所有の建物。
2階部分の窓飾りには、ユニークな男性の3人の顔のレリーフが面白い。

左から、物乞い・貴族・アジア人、だそうです。
それぞれの特徴をうまく捉えた当時の男性像のようです。

14:30
そろそろ今宵のホテルがあるイブラ地区(IBLA)の方向へ向かいましょう。
坂道をドンドン降りていくだけなので楽そうですが、思ったよりも急傾斜だらけでビックリ。

振り返ると、こんなキツイ坂道や石畳の階段。
もうすぐ丘の上地区の端っこかな?

ジャ~~ん、見えてきました。
イブラ地区・ラグーサ・インフェルオーレと呼ばれる下の町が一望&絶景!
黄色やピンクなどに塗られた家がとってもキュートな景観ですね。

家々がビッシリと丘の上に並んでいて、階段と狭い道で繋がっているとか?
では、石畳の急階段を降りていきましょう。


この階段上の駐車の仕方が怖い!普通はありえない!


怖いぐらいの急傾斜に駐車。タイヤに注目!

ところでラグーサで見かけた 車の駐車が凄いので、思わずパチリッ。
縁石もない階段の上に車を止めている姿が一番恐ろしかっ!と思います。

ドンドンと降りてきています。
階段も手すりが付いているので助かります。

先程から階段で降りてきていますが、車の通る道路と交差。キツイ角度の階段にも住宅が張り付いています。さらに街が近づいてきて・・

そろそろイブラ地区にたどり着いたようです。

今来た階段を振り返ったところと、そして角のお家のテラスが気持ちよさそう!
この階段を降りてきましたが、この辺の住民は毎日この階段を登っていくこと考えると気が遠くなります。お買い物、どうしているんだろうか??

さて、ホテルはこのずっと先なので、このエリアで1ヵ所、見学してします。
何しろこの街は坂道だらけ、もう一度戻って来るのが大変ですから。

Palazzo Della Cancelleria

ラグーサ・イブラ地区にあるCancelleria邸も上のエリアと同じくバロック様式。
窓下のレリーフも独特で、よ~く見ると・・面白い表情しています。

では、これからホテルを目指して歩いていきますが、地図を見てもわかリにくいようなので目の前にあるインフォメーションセンターへ。

ラグーサの地図で説明されたけど?イマイチわかりにくい感じです。
ついでにホテルに行く間にスーパーなどがあるかも確認しました。イザっ!

教えてもらったミニスーパーにどうにかたどり着きました。
でもなんと、お休み!嘘でしょ~。

お休みのミニスーパーから少し歩いたらイブラ地区のセンター、ドゥオモ広場に出てきました。見廻してウロウロしていると、ミッケ!

工事中建物の間にある「TABACCHI」を発見!
お店の中がよくわからないけど、ビールとミネラルウォーターくらい売っているよね。
・・・
おおぉ、良かった。ビールGETに成功!

ホテルに向かう道を見失って、階段登って降りて、行き止まりになって
・・あちこちウロウロ。階段を登ったり降りたり。
もう一度さっきと同じ所に出たりと、よくわかんない。完全に道に迷っています。
とても眺めの良い高台に出て、付近を見渡します。「ドゥオモ広場が前方だから、ホテルは右後ろ方向かなぁ?」・・・あれこれ考えます。

あちこち道にさんざん迷った末に、ついに、ホテルの入口までたどり着くことができました。4つ星の大きなホテルの割には、出入り口はドアが一つあるだけです。
このホテルは高低差のある場所に建っているので、たどり着いたエントランスは、丘の上の街部分にあるサブの出入口、つまり裏口でした。(ホテルの正規のエントランスは、遥か下に通る車道に面しているのを後で知りました。)
ドア横のインターフォンで予約名を伝えると、ドアを開けてくれました。

San Giorgio Palace Hotel, Ragusa

ホテルに入り、エレベーターでフロント・フロアーに降りていきます。
カウンターでチェックインを済ませ、今夜のレストランの予約を依頼。
そして、明日の「ラグーサ~モディカ~ノート」の街の移動手段などを確認します。
するとスタッフから、バスよりもタクシーで移動するのはどうか?との提案。
友人がいるので安く手配できるとのこと。
こちらの明日の行動スケジュールを話すと、どうせならついでにノートまでタクシーチャーターを勧められました。
ノートまでとなると、かなり距離があります。一日タクシーをチャーターするんだったら結構高い金額を提示してくるんどろうなと身構えていたら、なんと、一日貸し切り70€ではどうか、と思わぬ提案。
こちらとしても、公共交通機関での不便で面倒な街間の移動をどうしようか、と頭を悩ませていただけに、これは渡りに舟です。「70€は安いよ、こっちは3人旅だし」、と頭の中で損得勘定。
でもって、明日は一日チャーターのタクシー移動で決まり、と相成りました!
これで明日の足の問題は一挙解決。今夜はゆっくり眠れます。メデタシ、メデタシ。

16:15
では、今日のお部屋に行ってみましょう。
「ロイヤル・スイートルーム」、このホテルでは最上級のお部屋です。
中は、こんな感じです。

主寝室です。焦げ茶を基調にシンプルモダンなインテリアで統一。
このお部屋はお値段もそれなりなのに、スリッパは常備されていません。
ベッドの奥が細長いトイレと洗面台とシャワールーム。

お部屋の入口を入ったすぐのところに、エクストラベッドを入れたベッドルーム。
多分、普段はリビングルームなのでしょう。

奥の扉を入ると、バスタブ付きのバスルームがあり、洗面台とトイレ。

このお部屋には、主寝室から出入りできる広い専用テラスついています。
ここからの景観は・・

ジャァ~ん イブラ地区の端にある公園や下の道路が見渡せる景観。手すりから身体を乗り出すと、1フロアー下にあるレストランのテラス席が見えます。

この車が止まっている道路は、ホテルのメイン出入口に繋がり、お庭も見えています。
明日は、下の道路にお迎えの車が来ることになっています。

そして、この眺めの良いテラス席で、先程買ったビールで、
まずは「カンパ~イ!!」

【このホテルの予約】
○ホテル名;サン ジョルジョ パレス(San Giorgio Palace)
○選んだ決め手;イブラ地区の高台にあり、眺めが素晴らしい専用の広いテラス付き。3人利用でもゆったりとした室内空間。このホテルで一番ランクが高く特別扱いの部屋「ロイヤルスイート」にもかかわらず室料はリーズナブル。ホテルの口コミ評価が9.8/10と飛び抜けていたことも後押し。
○予約サイトbooking.comのこのページから予約
○予約内容
・利用日;2018/5/18-19(1泊)
・人数;3人
・部屋;ロイヤル・スイート 45 m² 朝食付き
・料金;約23,000円込

 旅は7日目後半へ

Siracusa⑥ ラグーサ・イブラ地区の夕刻は買い物と庭園散歩、隠れ家レストランのあとはワインバーへ
■ スケジュール 『シラクーサ編』 <2018年> 5月12日~5月15日 ナポリ滞在 5月15日(火)ナポリからシラ...