下関・門司・小倉・福岡のグルメと日田温泉の旅、2日目です。今日は小倉の街の小倉城や松本清張記念館などを観光そして旦過市場巡りと居酒屋へ。
2021/3/15(月)2日目 ☀ 北九州・小倉
おはようございます!
小倉の朝は爽やかに晴れ渡っています。
今日は一日、「小倉」のアーケード街を歩いたり、「旦過市場」「松本清張記念館」「小倉城」などを楽しみたいと思います。
それにしても博多、下関、門司港、大分、別府方面へのアクセスも良好な小倉の街は、おもいのほか魅力的かも!
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これは余談ですけれど、実は、G太は今から数十年前の大学生の頃(工学部の学生でした)、「工場実習」という制度があり、G太はこれに応募して大学2年の夏休みの1ヶ月間、小倉にある某・大手製鉄会社の独身寮に滞在し生活したことがあります。
「工場実習」という名目はあるものの、実のところは、企業側が優秀な学生の就職勧誘(青田刈り)をするために大学側に持ちかけた制度で、大学側もこれに学生が応募しレポートを提出しさえすれば単位を与えるということで、両者の思惑が一致する仕組みでした。当時は今と違って、需給関係では完全な学生側の売り手市場であり、それなりに名の知れた一流大学の学生にとっては、企業は選び放題、就職してあげる、といった風潮の良き時代でした。
工場実習では、現地までの往復の交通費、滞在中の宿泊費、食費などの生活費は勿論、日当まで企業側が負担してくれるという丸抱えなので、応募する学生としては、就職する意思などなくても、どこか遠くへタダで遊びに行くにはどこがいいかなといった安易な考えで実習先を選ぶ学生が多かったといいます。
G太もそのような安直な考えの一人で、この小倉に本社を置く大手製鉄会社を選んだようです。それまで九州に行ったことがなかったし、昔から小倉はやくざモンが闊歩し、競輪競馬も盛んで、キャバレーも数多くある労働者にフィットした歓楽の街なので、刺激的で面白そう、というのも大きな理由だったそうです。
案の定、工場実習で小倉で過ごした1ヶ月間、工場実習に来た学生(東京及び関西の大学から計4人)は、皆お客様扱いで、企業側の世話役となる方がいろいろ面倒を見てくれたそうです。工場実習とは名ばかりで、一通り作業工程の現場説明をしていただいたほかにはこれといった実習作業はなく、時折、現場の職員が観光に連れて行ってくれるといった気楽な毎日だったそうです。大学から来た実習生は、皆暇にしていたし日当でお金もある、また、ちょうど4人でもあったので、ほとんど毎日のように、夕方は街に出て麻雀三昧、夜はキャバレー通いだったと聞いています。
G太は、その時以来数十年ぶりの小倉です。
いやー、あの時は本当に楽しかった~~。当時通ったキャバレーの女の子は、東京の学生はんには優しかったし~~。工場実習が終わって東京に戻る時には、小倉駅まで見送りに来てくれて涙を流していたっけな~~・・・などと、ふざけた感慨に浸っています。
さて、さて、その小倉は、その後どうなったでしょうか???
G太の反応も、楽しみです。影でこっそり観察しましょう。
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さて朝は、小倉駅前のCafeで、ふわふわのパンケーキでパワー付けることに。
『ハミングバード バイ ベリーファンシー小倉』
ここは小さなホテルの1階にあるCafeです。よく見ると外の窓口から購入し持ち帰りも可能のシステムのようです。中に入ると食べるエリアがないと思ったら、ホテルのフロント過ぎた奥のエリアに椅子とテーブル席がありました。
あまりお腹が空いていないので、モーニング一人分とコーヒーを頼んで、シェアすることにしました。その噂のパンケーキは、凄くフワッフワで溶けそうなイメージで美味しかった!
残念ながら、2021年4月末に閉店しました。
『ハミングバード バイ ベリーファンシー小倉』 < 1,550円 >
パンケーキモーニング、コーヒー
● 小倉駅前
小倉駅は周辺の繁華街もあり、観光名所も近くて便利な場所に位置しています。そして昨日行った下関・門司港も近く、博多・大分・別府方面へのアクセスも良好です。
● 北九州モノレール
「北九州モノレール」は、北九州市の玄関口である「小倉駅」から、小倉南区の「企救丘駅」までを結ぶ全長8.8㎞です。
街の全体像を掴むため、終点まで往復して、街の景色を見ることにしましょう。
「北九州モノレール」の車窓を見ていたらあっっ、
ここは JRA小倉競馬場ですネ!駅からすぐで便利なところです。
G太は、昔来たはずなんだが、全く記憶に残っていないとか・・・
終点の「企救丘駅」で一旦降りて、周辺をチェック。
この辺は住宅地が広がっています。
よく見ると、小高い山裾の傾斜に沿って、マンションが驚くほどびっしりと立ち並んでいました。土地が少ないのかなぁ?
ここで折り返してモノレールに乗り、旦過市場で下車します。
● 魚町銀天街
知らなくてびっくりしたのは、小倉は昭和38年に政令指定都市・100万人都市になって北九州市となっていたことです。この商店街でちょうど「小倉今昔写真展」が空き物件の壁を利用して展示されていました。当時の「魚町銀天街」などの写真を見ると、すごい活気あふれる商店街だったことが伺えます。すごい人・ヒト・ひと!
G太は、「そうそう、こんな感じの街だった、懐かしいなあ~~」と、学生時代に小倉で1ヶ月暮らした頃を思い出しているようです。タイミングよく、同時期の写真に出会えるなんて・・・、なんて偶然でしょう!!喜んで一つ一つの写真に見入っていました。
うどん『やのや』
商店街のアーケードにあるうどんのお店『やのや』でランチにします。
名物の肉ごぼう天とはるなうどんを頼みました。
朱塗の器のはるなうどんは、優しいスープの春らしいうどん。
肉ごぼう天のごぼうが物凄く柔らかくて太いごぼうがサクサクで美味しかった。
とっても印象的な肉ごぼう天でした。
うどん『やのや』 < 1,540円 >
肉ごぼう天860円、はるなうどん680円
● 旦過市場
ここからが北九州市民の台所「旦過市場」です。
一見どこにでもありそうなアーケードのようですが・・
「旦過市場」の通りを進むと、もう超絶貴重なお店がズラリと並び、なかなかの活気あふれる昭和レトロな商店街なんです。素敵ぃ~!
風情たっぷりの「旦過市場」は全長180メートルの通りですが、横道が所々に現れて探検するように足を踏み入れると、さらに路地が続いていったり・・迷路のように広がってまるで昭和そのままがそっくりと続いているようでした。
旦過市場は大正時代のはじめから、おおよそ100年ほどの歴史を重ねているようです。
隣接する神獄川を昇る船が荷をあげ商売を始めたことから始まったとされ、近所には古くからの住宅街もあり、また、近郊や田川方面からの荷も寄るようになり、自然と市場的な機能を持ち賑わうようになったそうです。
どうやらこの市場内はかなりの年季が入って年代モノ。確かにこの雰囲気は造って出来るモノではなく、長い年月をかけて形成された雰囲気。
市場には、八百屋さんや鮮魚店、かまぼこ屋、惣菜店、おでん屋さんや肉屋さんなど小さな間口のお店がズラリと軒を並べています。
よくお店を覗いてみると、羨ましくなるような各店の品揃え、鮮度のいいマテ貝類のお刺身や地魚やお惣菜の焼き魚だったり、朝取りの旬の筍や山菜だったり、手作りのかまぼこ屋、鮮度のいいホルモンなどなどが並んでいます。どのお店も買いたくなるものばかりで、この市場が近くにあったら毎日が楽しいだろうなぁと思いました。
この市場で一番良いなと思ったのは、本当に小倉の人たちの毎日の台所な点です。買い物に来ているほとんどのお客さん達は、お店の人とみなさん顔見知りのようで、対面で会話しながら夕飯のおかずを決めていました。いいネ。
京都や大阪にある観光客や外人客目当てで本来の市場としての魅力を失い、地元客から見放されてしまった有名市場などと比べると、ここはまさに市民のための市場。
いつまでもこのままで残って欲しいものですね。
でも現在再整備計画が進行しているとのことでした。その前にもう一度行きたい!!
旦過市場内『旦過うどん』
旦過市場の中にある渋いうどん屋さんでビール休憩にします。
店先では大鍋で魅力的なおでんが美味しそうに並んでいるので、ついつい誘われてお店に入りました。ちょうどのどが渇いたし、市場を見て回って少々疲れました。
おでんの鍋には、茶巾・玉子・大根・ちくわ・こんにゃく・スジなどなど、どれも程よく出汁に絡まって、選ぶの迷います。
ビールのおつまみに玉子・大根・スジ・厚揚げなどを頼みました。
では、旦過おでんにカンパイ!です。
おでんの出汁は、透明でカツオや昆布などの上品な味わいで、ビールにピッタリです。
店頭を見ていると、おでんを持ち帰るお客さんが何人か来ていました。
店内に来ているお客さんたちは、みなさん美味しそうにうどん食べていました。
次来ることがあったら、ぜひうどんも食べたい!!
しばし休憩で、ごちそうさまでした。
旦過うどん < 1,600円 >
おでん、ビール
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旦過市場の続きです。
おでん屋さんの前の通り、活気ありますね。
旦過市場は、まだまだ面白そうなところがありそーな感じですが、ひとまず今日のミッション・松本清張記念館の方へ移動します。
● 松本清張記念館
松本清張記念館の全景です(HPを参照)
記念館の向こうあるのは、次に訪れる「小倉城」、一緒に見えています。
入場料は、松本清張記念館・小倉城・小倉城庭園がセット券で \700です。
館内に入ると、シンプルな広い空間があり、その先に展示室が続きます。
ここから写真撮影は禁止。
展示室で最初に圧倒されるのは、高い壁一面に約700冊と言われる清張の著書を展示されています。そして年代に沿って当時の社会背景とともに松本清張の年表が展示されていました。
オリジナル映像[推理劇場 日本の黒い霧-遙かな照射]が上映されていて、ちょうど始まったばかりだったので少しだけ見ようと思っていたら、グイグイ引き込まれて最後まで、興味深く鑑賞しました。所要時間約1時間20分でした。
その内容は、「清張がその探究心と情熱を注いだ現代史の代表作「日本の黒い霧」を題材に、さらに占領下の小倉で発生した黒人兵集団脱走事件を扱った小説「黒地の絵」を加えたもので、貴重な資料フィルムや写真などを使ったドキュメンタリー映像」見応えたっぷりでした。
驚くことに、この記念館には東京杉並にある松本清張の住んでいた2階建て家の一部がそっくり再現されていました。吹き抜けになった空間に、書斎を外から覗くようなスタイルで、清張の仕事したままの状態が再現されているようです。さらに膨大な資料や書籍の書庫が続いていました。
この入口左横の楕円形の屋根あたりに、ちょうど松本清張の書斎や書庫が収まっているのじゃないでしょうか?
ここは必見です。小倉に行く機会がありましたら、時間をとって記念館を訪れることをオススメします。
では次へ急ぎます。
● 小倉城
1602年に細川忠興公が約7年の歳月を経て築城した小倉の象徴です。
外観構造の4階より5階が大きい天守閣の「唐造り」が特徴の名城として知られています。
現在は平成31年春リニューアルオープンし、高度な技術を駆使した展示などが楽しくて、人気があります。
最初はエレベーターで天守閣からの展望を楽しみます。
西側の景観です。
東西南北ぐるっと小倉の街を見渡せました。
もう少しで緑がキレイに輝く季節が来たらもっと明るい景観が楽しめるでしょう。
城内には小倉城の歴史を紹介する大迫力のシアターや、小倉藩主であった細川氏や小笠原氏の紹介、宮本武蔵と佐々木小次郎の紹介や小倉の街を360度見渡せる展望ゾーンなど見どころ満載。(HP参照)
これは最新技術の不思議な仕掛けで「小倉城なりきり瓦版」の前を通過すると、町娘や飛脚や殿様などのきせかえが出来るんです。そして馬に跨って流鏑馬体験も出来るんですヨ。
子供も大人も楽しめる仕掛けがいいですネ。
展示しているものを見るだけでなく、所々に体験型が用意されているので、子供から大人まで一緒にトライできます。きっと思い出にも残る仕掛けですネ。
松本清張記念館・小倉城・小倉城庭園 < 1,400円 >
セット券@\700
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小倉城を後に、鷗外橋を渡り「魚町2番街」アーケードを歩きます。
「魚町2番街」アーケードにも横道の路地がチラチラあって、路地裏ってどうしても通ってみたくなりますネ。
ホテルに一旦戻り、ちょっと休憩します。
買った荷物を置いて、身軽になって元気に、小倉の居酒屋へ。
蕎麦『しらいし』
小倉2日目の夜は、渋く粋に蕎麦屋で夕食にします。
ここ『しらいし』は、蕎麦と日本酒が楽しめると評判のお店のようです。
最初にビールでカンパイして、付き出しのそば味噌をチビチビと。
最初に運ばれた「そばがき」
土鍋に入った熱々のそばがきは、わさび醤油で食べます。ふわっとしてお腹が空いているので箸が進みます。味変できなこ?も試してみましたが、少し甘めなのでビールには??
「だし巻き卵」
普通よりも見た目の色が濃い感じですが、ふわふわで癖になるような卵焼き、切り方が一瞬厚揚げかと?、美味しかった。
「旬の天ぷら」
サクッと揚がった軽い天ぷらは、軽い味わいなのでついつい後を引きます。最初メニューに有るいくつかの素材の天ぷらを頼んだのですが、あいにく品切れのようでちょっと残念でした。
この辺で日本酒に変えていただきます。
今日通った旦過市場で見た旬のそら豆の天ぷらがを美味しそう。熱々のそら豆天ぷらはサクッとした衣で甘~い、美味しいです。
最後の〆は、ざると合わせて、もう一度野菜のてんぷらをお願いしました。
おそばは程よいコシでキリッとしまっていて、のどごしが良かったです。
やはり天ぷらが美味しくって、2回食べてもまだまだ食べ飽きない揚げ方が上手です。
美味しくいただきました。
ごちそうさまでした!
蕎麦『しらいし』 < 9,600円 >
玉子焼き、季節の天ぷら、そばがき、ざる、日本酒、ビール
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この後はまたアーケード歩いてホテルに戻りました。
お昼購入した「小倉かまぼこ」のかまぼこを試食したかったので、缶ビールで2次会します!
「小倉かまぼこ」は、思ったよりも歯ごたえのあるしっかりしたかまぼこでした。
昨日購入したイチゴもデザートに食べて、今日も一日モリモリ沢山でした。
明日は移動日なので、軽くパッキングして・・
おやすみなさい
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