2021小倉・日田・福岡④ 九州の小京都・日田の街を散策、「ゆふいんの森」で博多に戻り居酒屋で一杯、Avios/JALで帰京

下関・門司・小倉・福岡のグルメと日田温泉の旅、4日目・最終日です。
今日は、日田の奥座敷・琴平温泉をチェックアウトしたあと、九州の小京都と呼ばれている日田・豆田町の古い街並みを散策・観光。午後からは、日田駅から再度観光列車「ゆふいんの森」に乗車して博多駅に戻り、昼飲みで休憩。帰路は、ブリティッシュ・エアウェイズのAvios特典航空券を利用してJAL便で福岡空港から羽田へ。夜には東京に戻ります。

2021/3/17(水)4日目 日田~羽田

おはようございます!
日田の琴平温泉で迎える爽やかな朝です。
部屋の窓を開けると、空は晴れ渡って、空気が美味しくってとても気持ちがいい!!

お部屋の窓からの景観です。
この後もちろん、温泉宿泊の醍醐味、朝風呂に入ってのんびりと優雅な朝を満喫しました。

<朝食>

昨日の夕飯と同じ1階のお部屋、窓から見えるのは玄関からの通路になります。
この部屋の擦りガラスもよく見るとみんな独特な文様で、当時の技法を凝らしたもののようです。今ではもはや再現し得ない、貴重なモノですネ。

朝食には、小鉢に様々なご飯お供や煮ものお浸しなど凛と整って並んでいました。
特に藁に乗った卵は採りたてと聞きました。
干物は自分でテーブルに置かれた炭火で炙っていただきます。うれし!


できたて豆腐


石窯に入ったご飯


卵の黄身


地野菜サラダ


小鹿田焼の小皿で卵焼き

ここでは、昔ながらの朝食をできるだけ再現しようって考えたようなシチュエーションを感じます。出来たての豆腐が熱々で提供されたり、石窯で炊かれた日田米のご飯、卵を割ると黄身が真っ黄色!!
サラダも卵焼きも美味しいくって、ご飯がモリモリ進みました。
思わず卵かけご飯もお代わりして、もうお腹が一杯で満足しました。


食後の珈琲


器の底が♡

最後に飲んだコーヒーは、ちょっと風変わりなカップだなぁ?と思いながら飲み進んで、わぉ~、飲み終わる頃に気がつくと、底がキュートな ♡ 型に!
最後まで楽しませていただきました。
ごちそうさまでした。

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チェックアウト前にもう一度「旅籠かやうさぎ」の館内やお庭を歩いてみます。
庭の美しく色鮮やかな苔もきれいに整っています。


母屋のゆらぎの湯へ


お風呂のサイン


岩魚の湯へ

素敵なしつらえです。こんなアンティークも珍しいそう!
元はろうそく立てでしょうか?

ここは入口のエントランスの敷石部分です。右手には灯り用の提灯や傘が並んでいます。
大瓶に活けた春らしいお花も粋な計らいです。

そして母屋の対面にある蔵造りの「ギャラリー&ショップ」に入ってみます。


お手軽な工芸品の雑貨


ショップの商品

ショップエリアには、小鹿田焼や竹の箸、日田下駄などの工芸品的な雑貨や可愛い小物が揃っています。真ん中でギャラリーエリアにも繋がっていて、椅子やTVなど大正~昭和な雰囲気のインテリアで統一されていました。


地域の工芸品


大正ロマンのサロン


作家の美しい籠

ギャラリーの棚に陳列されている竹細工などは、匠の作品として紹介され、高級品も揃っていました。とても素敵なギャラリーを見せていただきました。

この「旅籠かやうさぎ」は、館内外のいたるところにいろんな小物がさり気なく飾ってあり、探してみるのも楽しいですネ。

明るい時間の囲炉裏の間です。
炭にも火が入り自在鉤と鉄瓶、背景の蒔絵の屏風が絵になります。
この奥に進んだら、お食事どころの個室が並んでいました。


フロント


フロント横のショップコーナー

フロント周りは土間になっていて、背後に少し休める椅子とテーブルが備えてあります。
白壁と藍色?のツートンの壁、部屋のトイレもこんな組み合わせで、面白く感じました。

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チエックアウトの時間になりフロントで精算しました。朝食の時に頼んでおいた栗まんじゅうもちょうど出来たてが届いて、良いお土産も出来ました。


1泊でしたが、日田の奥座敷にこんなに粋で静かな隠れ家があるんですね!
また機会があれば訪れたい宿となりました。

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送迎車で宿から日田の駅へ、向かっている途中スタッフと話をしていたら、この後駅に荷物を預けその後は市内の「豆田町」まで送っていただけることになりました。
宿のスタッフは始めから最後まで、みなさんさりげなく親切でした。

日田 豆田町

九州の小京都「日田」の豆田町に来ています。
ちょうど車を降りたところが、相澤漆芸工房の店先でした。周辺のMAPが置いてあったので覗いてみたら、女将さんが声をかけられお話くださいました。
店前の雁木造(がんぎづくり)はこの地方には珍しく、普通は雪国のある仕様です。そのことが不思議でしたが・・

お店の前の「豪商 草野家」の先代おばあ様が好奇心旺盛&頭脳明晰で、新聞で読んだ「東北地方特有の雁木造をこの商店街にも設置したら人が賑わう」、と思いついて実行に移し実現させたそうです。なんてパワフルな方だったんですネ。

この大分県日田市の中心地である豆田町(まめだまち)は、江戸時代には幕府直轄の城下町として栄えた「天領」でした。そのため多くの人々が集まり、経済も盛んに行われ豪商も現れて素晴らしい繁栄を誇っていたそうです。今でも古い街並みや建物などが現存しており、タイムスリップしたような風景に出会えます。

上のMAPは、『豆田町伝統的建造物群保存地区』に指定されたエリアです。この地区にはメインの御幸通りと上町通りがありその間に細い路地で繋がっています。

豆田御幸通りを川に向かって歩いています。左手の二階が白壁の建物は明治15年の蕎麦「草八」さんです。

この金物屋さんは江戸後期の建物です。
よく見ると二階の白と黒ずみの漆喰の壁にある波の文様が凄い!


漆喰の壁


御幸通り

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ここで一旦「ひな人形ミュージアム」を見学します!

天領日田おひなまつり

日田市では、毎年2月中旬から3月下旬にかけて「天領日田おひなまつり」が開催されます。昔から日田では豪商が集まり町人文化が繁栄していたこともあり、競って京や大阪から豪華なひな人形や道具などを購入されていました。
この祭りは、国指定重要文化財の豪商の「草野本家」に保管されてきたひな人形を一般公開したことからスタートしたそうです。残念ながらこの日は草野本家は見学できませんでした。

現在では地域の旧家などから集められたひな人形を一同に集めて、街中の約20カ所などで展示公開しています。

今回訪れたのは、「ひな人形ミュージアム」です。
入口のお店は「日田醤油屋」で奥に進むとその先にミュージアムがあります。

このミュージアムには、江戸時代から現代までのあらゆる「ひな人形」関係が約3800点も集められて、美しく陳列されています。

今昔のひな人形が圧巻の勢揃いしている様子は、大迫力で見応えたっぷりです。
それぞれが保存状態もいいし、普通のひな人形を始め変わり雛やキャラクターびなや掛け軸などや素材の違うひな人形などなど、素晴らしいコレクションが楽しめました。
ひな人形まつりは、酒田市や真岡市などで
いろんな地域の雛人形をこれまで見てきましたが、ここ日田・豆田町のミュージアムはスケールが大きく見応えがあって一番かも。
とても素晴らしいです。

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再び豆田御幸通りを川方向へ

石丸金物店は明治28年の建物です。
昔の金物店らしい品揃えで思わず覗きたくなりました。

店先に並んだ長い筒状の竹を見ていたら、お店のおばあさんが「うなぎの仕掛け」だよ!
と教えていただきました。誘われて店内を覗くと手作りのかごやざるなど竹製品がズラリとならんでいます。手にとって見るとしっかり編んであるし値段も安いので、記念に小さなざるを購入しました。今どきは伝統的な竹製品は貴重な手作り商品ですネ。


花月川


薫長酒蔵資料館

ここは「岩尾薬舗 日本丸館」、安政2年の開業で明治後期に改築された建物です。「国登録の有形文化財」に指定されていて、今でも観光展示しながら薬や雑貨が売られていました。

「日本丸館」とは、15代岩尾昭太郎が特効薬「日本丸(にほんがん)」の製造販売を開始し、東京や大阪、名古屋、ソウルなど販売を拡大して成功を収めたようです。その効能は熱病・風邪・腹痛・下痢症・霍乱・赤痢・コレラ・疱瘡・呼吸器病・腎臓炎・心臓炎・神経痛などと何にでも効く万能薬のようでした。戦後材料が入手困難となり製造中止となりました。
当時の貴重な製法や文献、パッケージ、薬瓶、秤やビーカーなどレトロな薬関係の資料館となっています。


面白い看板


飛び鉋の小鉢、ベースの色がお気に入り

ここは日田の工芸の「おんた焼SAKO」のお店です。実は現地の小鹿田焼の窯元にも行ってみたかったのですが、足確保の問題と少々遠い(ここからバスで数十分)こともあって今回は断念。その代わり、こちらのショップで気に入ったモノを探します。
小さな片口小鉢を購入しました。もちろん飛び鉋模様のものをGET!

魚町の路地に来ています。こちらの通りもかなり古い建物が連なった通りで、とても趣ある一角です。天保年間建物の長屋や蔵も残っています。

いた屋本家 うなぎ・川魚料理

歴史的街並みの豆田町を一通りざっくりと歩いてきました。歩き始めた地点に戻ると、物凄くのどが渇いたので、カフェを物色・・
すると目に入ってきたのが「あります!」の文字でした。
さすがぁ~、こういうのは目ざとい私たち。
ちょうどお店の角からいい匂いが漂ってきて、
お店の脇路地の奥にある軒沿いにオープンテラスがあったんです。
今の私たちにピッタリ!!
今日は日差しもあって暑くなって来たので最高の場所に出会えました。


レール上に雨戸が格納


雨戸を閉じた状態

そして実はテラス席に座って感動したのがもう一つあって、座った後方に雨戸が格納されていました。そこは雨戸全体の超ど真ん中あたり、よく見ると上と下にレールが敷いてあって、左右に雨戸が動くように出来ているんです!!
なんか昔のローテクだけどアイディアが凄いと思い感動していました。

あ!ビール頼まなきゃ!!


このポスター


日田のサッポロ工場より


うなぎ入焼きおにぎり

こちらは、なんとサッポロビールの日田工場がこの近くにあって、生ビールが産直だと聞いて、うれしい!思わす生の中ジョッキー2杯頼んでいました。
カンパ~イ!
さらに、やっぱりいい匂いの「焼きおにぎり」一個だけ購入!!
食べらたうなぎのタレが香ばしくって美味しかった!

実はこのお店は江戸創業の老舗の鰻屋さんでした。
残念ながら今日のスケジュールもあるので、ほんの15分ほど休憩でしたが、次に日田来たら是非ちゃんとしたうなぎをたべよう!

『いた屋本家』 < 1,400円 >
生ビール、うなぎ入りおにぎり

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12:30
そろそろ豆田町からタクシーで日田駅に向かいます。
駅前のコインロッカーで荷物をピックアップして後、待合室で時間まで待機です。

JR日田駅

JR日田駅での今人気のベストスポットです。
このHITAの I の位置で直立不動でパチリッ!
凄いアイディアですネ!

それに加えて、JR日田駅では、大ヒット漫画『進撃の巨人』の作者のふるさとでもあるので駅前や駅ナカには漫画に関連するモノがたくさん展示されてありました。

JR日田駅の駅舎も待合室も、木をふんだんに使用した和風なセンスの良いインテリアで、心が和み、気持ちに良かった。

待合室から駅前のHITAのオブジェを見ています。
東屋のようなところはオープンテラスで休憩する事ができます。
日田駅をあちこち見て楽しみましたが、そろそろ列車の時間です。

昨日と同じ折返しの列車で博多に向かいます。
日田13:06発⇒博多14:20着(74分)ゆふいんの森2号 4号車 5番CD
来る時は先頭1号車1番の展望席でしたが、今日の復路では、インテリアが特別仕様の4号車を予約していました。座席のファブリックが森林模様で、ウッディ感あふれる車両です。


乗車記念のパネルと一緒に!


きっぷホルダーといろんな柄のファブリック

今日の「ゆふいんの森2号」の乗客も数組のみ、アテンドスタッフも手持ちぶたさのようでした。誘われて乗車記念の写真を撮っていただきました。

「ゆふいんの森2号」の車窓からの風景です。
昨日と同じところを走っているとは思えないくらい雰囲気違って見えました。
雨は雨でいい雰囲気もあるけど、青い空と一面の菜の花畑が見れて、最高!

そして「ゆふいんの森2号」は、あっという間に博多駅に到着しました。
先程の車両スタッフが出口に立って、お見送りしてくれています。

「ゆふいんの森2号」に乗った記念にまたパチリッ!
博多のホームより。

「ゆふいんの森2号」日田~博多 < 5,920円 >
特急指定券 :\2,960/人

博多三昧 まるとく食堂/博多のごはん処B1F

博多駅では、フライトまで少し時間があるので、駅構内のカフェかどこかで簡単にビールをと考えていましたが、地下に行ってみると、呑助の気をそそる居酒屋風のお店を偶然見つけ、急遽、駅チカのこちらで腰を据えることにしました。

『まるとく食堂』のハッピーアワーは生ビール¥190!!

いいじゃないですか、いいじゃないですか、そそられますね。何と言っても安いし、メニューも酒の肴としてちょこちょこ少しづつ頼むことが出来るシステムのようです。

生きたエビの唐揚げ 1匹。
出来たてにレモンをかけて、美味しい!

次は、アワビの刺身を2個、1個がなんと390円。
小さいけどプリップリで、アワビだぁ~美味しい!

そして、白子の天ぷら
ちょっとづつでも次から次に運ばれてくるので、ここのおつまみ!いい感じです。

もう一度ビールとエビを追加して、博多昼飲み終了!
ここのおねーさんがまた愛想が良くってテキパキしていて感じが良かったので、すっかりファンになりました!また次も来るよっ!
ごちそうさまでした。

『まるとく食堂』 < 3,300円 >
あわび刺し、エビ唐揚げ、白子の天ぷら、生ビール

『因幡うどん 博多デイトス店』

先ほど飲んでいたお店を出ると、「うどん」が目に入り、なんとなく物足りなさを感じてうどんで〆ることにしました。

天ぷらうどんときつねうどん
うどんの出汁は、透き通る感じで少し甘め、昆布の風味が効いて上品な味わいです。うどんはもっちりするやや太めで、思ったよりも柔らかめで自家製麺のようです。
天ぷらもちょうどよい量でした。きつねうどんもつるつるっと食べられて美味しかった。
あとでチェックしたら、昭和26年創業で評判もよいうどん屋さんでした。
博多もラーメンだけじゃなく、うどんも美味しいところあるんですネ。

『因幡うどん 博多デイトス店』 < 1,180円 >
天ぷらうどんときつねうどん

博多デイトス B1FのMAP

この後は博多駅から地下鉄で空港へ

博多・地下鉄駅を午後4時頃出て、数分で空港に到着しました。

来る時は羽田から北九州空港にINしましたが、帰りは福岡空港から羽田の便しました。
復路もブリティッシュ・エアウェイズの Avios 特典航空券でJALに乗ります。
カウンターでチケット交換し荷物も預けて身軽になって、空港のお土産をチェックします。

色々見ましたが、空港で購入するなら定番過ぎますが、明太子が間違いないかなぁと2箱購入しました。ふぅ~

17:00にはゲートに移動して搭乗を待ちます。
思ったよりも待っている人が多いなぁと思いました。

本日のフライトは
[JAL324]福岡空港FUK 17:35 ⇒ 19:15 羽田着
17:20になるとアナウンスが有り機内へ搭乗開始です。

17:35になると機体が動き出しまもなくTAKEOFF!
無事に上空へ舞い上がって・・

西日が眩しく、向こう方面は九州の西の外れになりますネ。
博多湾に別れを告げて・・・

»»»»» 

19:15
博多~羽田、すっかり真っ暗になって無事到着しました。
いつものように荷物をピックアップして自宅へ。

<旅の終わりに>

令和3年3月の「JAL&特急で行く 下関・小倉・福岡グルメと日田温泉」の旅はここで全てのミッション終了です。今回もコロナ禍の中、ちょうど感染が収まりつつあると思われた時に、この旅を予定していました。日本中が冬から春へ移り変わる時で木々も芽吹いて美しい季節です。下関・門司港のレトロな街並みや小倉の居酒屋巡りや博多の昼飲みそして九州の小京都「日田」の歴史的街並みと奥座敷にある大正ロマンの温泉宿と、今回も素敵な街に出会いました。まだまだ知らない素敵な街があるんだなぁと・・・

この後3月末にはまたまた感染者が増えてきて、びっくりしました。
本当になにも気にしないで、思いっきり旅に行きたい~~
いつになることでしょうか??


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