世界一周【リスボン編 ①】ビカ線近くのブティックホテルに投宿、近くの人気食堂で絶品地元料理

スターアライアンス・ビジネスクラス特典航空券を利用した、

＆の熟年夫婦による『１７日間世界一周の旅』

駆け足で、ニューヨーク、ポルト、リスボン、イスタンブール、バンコクの５都市をめぐりました。
このブログは、その中の『リスボン滞在編①』です。

・今回の世界一周の旅の企画や検討内容をまとめた【プランニング編】は、
次を御覧ください。

・また、ポルトからリスボンまでの航空便、空港アクセス、ラウンジ、機内サービスなどの様子については以下の【フライト編】を御覧ください。

 

2019/５/15（水）旅は８日目 ☀ リスボン

午後４時にリスボンでホテルにチェックイン、近くのポルトガル食堂で夕食して、カモンイス広場～展望台の夜景

アップ・ダウンの急な坂道とこれに交差するトラム・ビカ線

16：00
宿泊するホテルに空港からタクシーでやってきましたが、ここは急坂を上り下りすることで有名なあのトラム・ビカ線のすぐ近くだけあって、周辺の道路はみなきつい坂、坂、坂。ホテルの玄関前の道路も急傾斜過ぎて、タクシーが停まって荷物を出し入れするのはちょっと危険で無理。そこで、タクシーは、少し手前の比較的坂が緩やかなところに停車して、そこからドライバーさんが私達のスーツケースを運んでくれることになりました。サンキュー！

 

 

● Feels Like Home Bica Prime Suites Hotel

石畳の急な坂道を走るトラム・ビカ線の周辺地区には、良き時代を忍ばせる由緒ある住宅やお屋敷がところどころに残っています。
ホテル「フィールズ ライク ホーム ビカ プライム スイーツ （Feels Like Home Bica Prime Suites）」もそういった一つで、昔はお金持ちの邸宅だったところ。今は、こじんまりしたブティック・ホテルとして運営されています。リスボンには、このように邸宅を改装した趣味の良いブティック・ホテルが街のあちこちに見られます。

前回リスボンに泊まったときは大型５つ星ホテルばかりだったので、今回は雰囲気を変え、部屋数１０室ほどのこの小さなホテルをチョイスしてみました。

 

＜デラックス・スイートルーム＞

部屋はフロントからさらに１階上がったフロアの奥にある13号室「デラックス・スイートルーム」です。
壁が白く床は落ち着いた木製フローリング、カラーコーディネートはグレー・白・赤と王道の組み合わせで、とても高級感ありますね。
ホテルの部屋というよりも、旅の途中、縁あってお邪魔した私邸の１室にゲストとして泊まらせてもらう、という感覚でしょうか。

真っ赤なチェストがアクセントとなって、この部屋を豊かに仕上げています。
壁に沿った小ぶりな木製テーブルと椅子、大きなホテルに見られるような機能的なビジネスデスクとはだいぶ趣が違います。可愛いことは可愛いのですが、あえていうなら、実用面からはちょっと小さすぎ、旅行者にとってはもう少し大きいほうが使いやすい。

部屋の設備は、姿見、チェスト（中にセキュリティーボックス）、壁のTV、グラス（ミネラルウォーター１本）。ミニバーや冷蔵庫はありません。まあ、外見的にはあまりホテルの１室ぽっくなく、やはり普通の邸宅の１室という感じ。

この扉の向こうにバスルームとトイレ、洗面台に続きます。
バスルームの印象は、正統派の清潔感が溢れるバスルームって感じです。

タオルも厚みがあって高級感があり、アメニティも揃っています。
アメニティのタオルにはホテルの刺繍で名入。

 

 

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16：40
朝も昼も軽い食事だったので、今宵の食事はホテル近くにある話題のポルトガル食堂で美味しいものをしっかりいただくことにしましょう。
ネット情報によれば、目指すお店は今は人気のあまり連日常に満席で、長時間の行列を覚悟しなければならないとか。これは難敵ですね、でもホテルから歩いて２、３分ですぐそばでもあるし、話題の料理とやらを味わってみたい気持ちになるのが人情というもの！！

店の方針として、予約は一切出来ないらしい。そこで、食事にありつくためには、午後５時開店ジャストの時間を狙うことにしました。この時間帯ならば、ポルトガルでは夕食時間にはまだ早いので、可能性がありそう。万が一、既に行列になっているのであれば諦めてほかを探そう、という２面作戦です。

では・・

ホテルから歩いてカモンイス広場へ向かいます。
そのお店は、広場から一本入った通りに面していました。

 

 

『Taberna da Rua das Flores』

開店５分前にお店に着くと、・・・お客は他に１組だけ。我々は２番めです、やったね！
開店時刻・午後５時ちょうどに、無事、席に案内されました、ホッ！
小さなお店で、細長い店内には壁に沿って各サイドに２人用のテーブルが３つと、４人用テーブルが２つの５テーブルだけ。なるほど、これでは客は多くは捌けない！

そしてにあっという間、開店５分もしないで全部の席が埋まりました。
その後も次から次へとお客さんが来るけど、スタッフから
「１時間半後にまた来るように」
とみなさん言われていました。

こちらは、お店の前にも掛けてあった黒板の手書きの日替わりメニュー。紙のメニューはありません、この黒板だけがその日のすべてのメニューです。
お客がテーブルに付くと、各テーブルごとに順番に、スタッフが黒板を持ってきて、料理の説明が始まります。その日の仕入れとシェフの感覚でその日のメニューが決まるのだそうです。

地元客はポルトガル語メニューで何ら問題はありませんが、外国人に対しては、メニューの上から下まで全部で１５ほどの料理を一つ一つ詳しく、しかし早口の英語で説明してくれます。メニューの数が多く、しかも早口でわかりにくいところがあるのですが、どの料理にしようかと、悩んだりじっくり考えている暇はありません。
各テーブルごとに順番にオーダーを聞いていきますので、のんびりしていると他のお客の注文を待たせることになるし、迷惑がかかります。その場で選ぶ料理を即決し、スタッフに伝えなければならないのです。

これは外国人には結構ハードルが高いかも知れません。私達は、説明のなかのキーワード（料理素材や調理方法など）を頼りに、あまり具体的なイメージが無いままいくつかの皿を注文しました。
まあ、それも一興。実際に何が来るかの楽しみもあります。何せ、美味しい料理で評判のお店なので、まず「ハズレ」を引くことは無いでしょう。

まずはおすすめの地元の赤ワイン/Nana2015です。美味！！
テーブルには黒オリーブ一皿と、薄切りブレッドにオリーブ油。

最初の一皿は、生牡蠣。
食べやすいように貝殻からはずされています。
小粒ながら一つひとつが凝縮された濃い味！とってもおいしかった◎

次のお皿は、生鱈グリル・ペッパーソース。
目にも鮮やかなソースとワカメ添えが印象的です。
単調なタラには、刺激的なペッパーソースが良い相性。味は○

次もおすすめの一皿、ホタテのベーコン巻。
肉厚の生っぽいホタテにベーコン油がいい感じ。

メインは、鴨のロースト。
ソースに粗塩をプラスした、肉を楽しむ味付け。
付け合せの野菜は、プンタレッラかしら？味は○

黒板メニューから２人で４皿選びましたが、思っていた通りいずれもハズレ無し、皆美味しくいただきました。また、おすすめの赤ワインNanaがお料理にもぴったりで、とてもおいしかったです。

食事しながら入口がよく見えるので、並ぶお客さんとスタッフを観察していました。
やはり帰る客とタイミングよく居合わせている人が有利だと思いました。

ポルトガル食堂『Taberna da Rua das Flores』は、素材の引き出し方が上手くて何を食べても美味しく、また、一皿ごとにセンスの良い盛り付けで心を引きつけるお店です。
そのため、小さな店内はいつも満席なのが玉にキズですが、それでもリスボンに来る機会があったなら、わざわざ時間をつくっても、少々待つことがあっても、訪れる価値ありのお店と思います。また、注文の際はちょっと戸惑うところがあるかも知れませんが、それも良い思い出になることでしょう。

では、私達は、待つ人の身になって、そろそろお暇することにしましょう。
ごちそうさまでした！

Taberna da Rua das Flores 　＜ 75 € ＞
生牡蠣、生タラグリル・ペッパーソース、ホタテベーコン巻、鴨のロースト

 

 

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お店を出た後は、もう一度カモンイス広場に戻ってちょっと休憩。
と、あっミッケ！！広場の斜め前に、・・・・・

 

Manteigaria / パステル・デ・ナタ

ここManteigariaは、パステル・デ・ナタで有名な老舗のパステイス・デ・ベレンの味と似ていて、リスボン市内では一番美味しいお店と言われています。街の中心地にあるので、観光・買物の途中に立ち寄って食べたり、持ち帰りだけもありです。

私達は、とりあえず食後のデザートとして、コーヒーとパステル・デ・ナタをいただくことにします。
うわぉ～、焼き立てでパイ地がサックサク、カスタードも絶品、おいしい！！
ここいいですネ、これまたお気にいり◎

このお店は、潔いことに「パステル・デ・ナタ」だけで勝負しています。
お店は、カウンター席のみで、テーブルや座席はありません。パステル・デ・ナタとコーヒーを店内で立ち食い・立ち飲みするか、あるいは持ち帰るか、のどちらか二択です。

細い店内奥では職人が、パステル・デ・ナタを次から次へと焼き上げていました。
焼きあがるとスタッフが通りに出てチリンチリン！と鐘を鳴らして教えてくれるそう。
いいアイディアね。

 

 

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20：15
Manteigariaの前のロレト通り、トラム（28系統）が走っています。
この先左に曲がるとビカ線なので歩道階段を歩きます。
まだまだ辺りは明るくて夜景を見るには早すぎ・・
一旦ホテルに戻ります。

 

 

● Santa Catarina展望台の夜景

20：55
改めてホテルを出発。Santa Catarina展望台からの夜景を見るために、急な坂道を登ってきました。テージョ川へ沈んでいく夕日で、赤く染まった街並みがロマンチックだと、特に若者には人気のスポットだとか。
確かに、展望台には多くのカップルが集まってきています。

そろそろいい頃合いだろうと思って時間を見計らって展望台に着きましたが、ちょっとだけ早いようですね。まわりはまだ薄明るい。
・・・・待つこと５分、つまり午後９時。いよいよ暮れ始めてきて・・

もちろんおすすめはトワイライト・タイム、初夏の今は午後９時頃がベストタイムです！

さらに５分後・・

そして午後９時10分、端っこがまだ少し明るいかなぁ。

とうとう完全に紺色の夜空に。
夕暮れを楽しむ人も次第に少なくなってきました。

Santa Catarina展望台の山手側（反対側）には、1996年6月開館の「薬局博物館（Museu da Farmácia）」がありました。こんなかわいい建物の前庭芝生は、カフェレストランになっていて、賑わっています。

そして、こちらSanta Catarina展望台の横には、18世紀の大邸宅をリノベーションした美しい佇まいのブティック・ホテルがありました。
ライトアップされて上品に佇んでいました。このホテルも良さそうですね。

うわぉ～、
細い路地の階段に明かりが差して、下に見える家々と空の紺色が美し～すぎ！
ここはホテル（Verride Palacio Santa Catarina）、すぐ横の急な階段の上から。

階段を下りて行き、もう一度カモエンス広場へ向かいます。
ベンチからも素敵な一枚が撮れました。

広場には「ARCO」って文字、なんだろう？
ちなみに(5月に開催された国際コンテンポラリーアートフェア)のようです。
「カモンエス広場（Praça Luís de Camões）」は、ポルトガルを代表する詩人「ルイス・ヴァス・デ・カモンイス（Luís Vaz de Camões）」に因んだ広場です。
広場の周りには、トラムやバスのりばもある便利な広場で、いつも彫刻塔の階段に座って休憩している人々がいます。

ロレト通りを２台続けて走るトラム。
それぞれの車体にはレトロなコマーシャル・ペイントが楽しい。

ロレト通りを歩いていたら、昼には気がつかなかったミニスーパーを見つけて、ミネラルウォーターとビール、オレンジを購入。
店内は野菜や果物が豊富に揃っていました。

mini preco express　＜ 8 € ＞

 

スーパーで買物を済ませ通りに出ると、なんだか騒がしいし？？
通りには数台のパトカーが停車しているし・・・

なに、何、ナニ？？
ビカ線の角のお店でナニかあったのか？？

密かに撮したのでブレブレ！！
お店の壁には、５人の捕まった若者たちが足を開いて、壁ドンしているところ？？
手前の黒ポロシャツの背には「ポリス」とロゴがあり、
「動くなっ」
って感じの言葉を、強い口調で・・

＜左の画像はgoogleから＞
左のピンク色の壁はミニスーパー、
角の緑の壁のお店が上の現場、
さらに右手がビカ線のトラム停留所。
この先を左に曲がると
私達が泊まっているホテルがあります。

 

 

わぁぁ～～、凄い場面に出くわしたみたいです。
だけど観光客などチラッと見ながら、捕まった若者は平気な顔をしていました。
ポリスも道路封鎖などせず、淡々と逮捕劇が繰り広げられていました。
もしかしてドラマや映画の撮影かもと思いましたが、撮影クルーはいないし・・
リスボンはこんなの日常茶飯事なの？

この時間は、ビカ線はもう営業していません。
ビカ線の線路や左右の歩道や階段には、凄い人数の若者が座り込んで、話したりビール飲んだり、スマホしたりと・・

さっ、もう午後10時過ぎ、私たちはもうホテルに戻ります。
今日は、朝ポルトを経ってリスボンへ移動、慌ただしい一日でした。

お疲れさまでした。
明日は、また一日、リスボンを楽しみます！

 

 

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