Napoli③ カラヴァッジョ・ファン必見の美術館&見どころ満載の考古学博物館、ナポリの芸術に浸る

■ スケジュール 『ナポリ編』
<2018年>
5月12日(土)ANA特典ビジネスで2回乗継ぎナポリへ
5月13日(日)再訪ナポリ!今日は母の日で街は大賑わい このブログ後半
5月14日(月)スパッカ・ナポリ散策、カラヴァッジョ
5月15日(火)シチリア・シラクーサへ 列車で海を渡る
5月16日~5月20日 シラクーサ滞在
5月21日~5月26日 パレルモ滞在
5月27日(日)パレルモ⇒ナポリの戻りは夜行フェリーで
5月28日(月)サンタルチア~ヴェメロ地区散策、卵城
5月29日(火)帰国便、飛行機遅れで乗継ピンチ!
5月30日(水)どうにか無事成田到着 お疲れさま

2018/5/13(日)旅は2日目後半 ナポリ

日曜日の後半です。夕方からカラヴァッジョ~国立考古学博物館を鑑賞した後、夕食にシーフード食堂へ。今日は一日フルに楽しみました。

16:20
まだまだ明るい夕方、この季節のヨーロッパは日が長~いんです。おやつ食べた後ちょっとだけお昼寝して、活動再開です。

Galleria diPalazzo Zevallos stigliano(カラヴァッジョ)

トレド通りにある貴族の邸宅として17世紀に建てられた美しい館です。現在は館の一部は美術館として一般開放され、建物内部の見学も可能です。異色の芸術家カラヴァッジョの最晩年の作品「聖ウルスラの殉教」が収蔵されていることでも有名です。実は、私達はカラヴァッジョの大ファン、ここを訪れるのを前々から楽しみにしていました。
入口を入ると小さなショップ&チケット売り場があります。

まっすぐ入った大きな吹き抜けホールは、コンサートなどを行う空間で、左奥にはコインロッカーがありました。上を見上げると、

天井の優美なステンドグラスでしょうか?
優しい光を取り込んで優雅さが漂っていました。

大階段を登って行くと途中から先程の吹き抜けホールが見えます。
さらにあがると美術館になっています。

18~19世紀のナポリ派を中心にした絵画が展示されています。

展示する部屋の天井も淡い色彩で華麗な装飾が素晴らしいです。
ところで、「カラヴァッジョ」はどこだろう・・?

カラヴァッジョの「聖ウルスラの殉教」1点だけを展示している奥にある一室でした。
この美術館の「目玉」だけあって特別扱いです。
照明が全体的に暗い状態で、絵画と天井だけが光を受けていました。

死刑宣告を受けたカラヴァッジョは、シチリアから逃亡してナポリに着き、失意のどん底にあった最晩年の作品です。右のすこし上向きに口を開けている人物がカラヴァッジョ自身の自画像だとされています。
やはり光と影の使い方がカラヴァッジョは上手ですね。この特別室の設えや照明も、この特徴が100%生かされるよう工夫されていました。
他に見学客はいなくて、私達だけ独占で長い時間、思わず見入っていました。満足!!

Galleria diPalazzo Zevallos stigliano @11€ < 33 € >

次にタクシーで向かった先は、

国立考古学博物館

世界的に重要なナポリの博物館で、ギリシア・ローマ時代のコレクションやポンペイ遺跡からの出土品など数多く展示されています。

最初に迎えてくれた球体を持つ彫刻や1階の通路にもさり気なく置かれている彫刻の数々、みんな手が届きます。すごい数の展示物、早速鑑賞はじめます。

<1階>

博物館の一番の見どころはファルネーゼ・コレクションです。
ファルネーゼのヘラクレス(カラカラ浴場から出土)

ファルネーゼの雄牛(カラカラ浴場から出土)

何故か一番感動した彫刻で、素材が大理石ですが、素足とくに膝部分が透けて見えて、まとった極薄の布が、まるで本物の布かのように感じました。

暴君誅殺者(暴君ヒッパルコスを殺害した若者像)、紀元前6世紀にアテネ市民が注文して作成した「開放のシンボル」

この彫刻は、マーブルの大理石と黒い部分ってどうなっているのでしょうか?

アルテミーデ(古代ギリシャの一大聖地エフソス聖堂の女神像)

中庭の回廊にも無造作に彫刻などが展示されていました。いまからライオン像の後ろの階段から二階に上がります。

<中2階の部屋・モザイクの部屋>

ポンペイ・エルコラーノなどの街の灰に埋まった場所からの発掘物です。いまでも色鮮やかなモザイク画などもたくさん展示されていました。

踊る牧神像(ポンペイの貴族の豪邸から発掘)

ポンペイのファウヌスの家から出土したアレキサンダー大王とペルシャのダレイオス3世の戦い。ポンペイ、エルコラーノ古代遺跡の最も有力な一族だったファウヌスの家で発掘、緻密で巨大なモザイク画です。

なぜかこの奥には・・

<秘密の小部屋>

「秘密の小部屋」には、風俗とか娼婦関係で出土したものを展示されていました。はじめは目を疑ったのですが、入口には堂々とオブジェのように展示されたり、風俗店の入口を再現したドア風景などもあり思わず笑みもこぼれ、楽しませる展示となっています。

この淡い色彩は、ボッティチェリのヴィーナスの誕生?とどこか似ている気がします。
ちょっと怪しくって面白いコーナーでした。

<2階>

メガログラフィーア(ポンペイ絵画)

サッフォの肖像画/左(アクセサリーから洗練された雰囲気の女性)
花の女神フローラ/右(小さな作品ながら優雅さが漂った作品)

休息するエルメス/左(旅人の守護神かつ体育技能の神)
走者/右(エルコラーノ・パピルス荘から)

ダナオスの娘(ギリシア神話に登場、「ダンサー達」とも言われている)

この辺でざっと一周してきましたが、歴史がギュッと詰まった博物館でした。

国立考古学博物館@12€ < 36 € >
国立考古学博物館~ホテル/Taxi往復 < 20 € >

ではタクシーでホテルに戻ります!

ルネッサンス・ナポリ・ホテル・メディティラネオのエントランスとロビー&フロントです。

・・・・

夕刻になりました。お楽しみ、ディナータイムです。

Osteria da Antonio/オステリア デ アントニオ

ホテルから歩いて5分ほどの近くのシーフード食堂で、ヌオーヴォ城もすぐそこ。
店内は天井が高く真っ白な壁には船の模型や舵輪などマリン・グッズが飾られています。
目線には3方がガラス張り、テーブル席は8卓で、間隔もキューキューに並んでいます。
真っ白なテーブルクロスにワイングラスが置かれていて、イタリアの上品な食堂って感じで落ち着きます。私達好みのインテリア、雰囲気です。

まずは白ワインでナポリの夜にカンパイ!!
19時にお店に入った時は3組目でしたが、30分経ったらもう満席になっていました。
一応ホテルから予約を入れておいてよかった!

スタートには、ムール貝(コッセッ)のスチーム
身はふっくら新鮮で、レモンをギュッと絞って頬張ります
ただし、量はやや少なめかしら?

次は、海の幸ミックスグリル!
海老、イカ、カジギマグロ、タラ、タチウオ?などをグリルした一皿。どれも鮮度がよく焼き加減がちょうどよかった。

海の幸のペスカトーレ(リゾット)
海の幸のだしがよく出ているスープをお米がうまい具合に吸い込んでいます。

アサリや貝類のボンゴレ
期待を裏切らない一皿で、貝が4種類ぐらい入った贅沢な旨味を出して、スパゲティによく絡んで美味しくいただきました。

はじめの白ワインがなくなったので、途中赤ワインをハーフボトルを追加し、ゆっくりと美味しくいただきました。お店の感じも気に入ったので、デザートも頼んでみること!

イタリアなので、定番ドルチェの「ティラミス」
思ったよりもかなり大きくって、3人で食べて程よく美味しかった!!

後で気がついたのですが、お店の前のテラス席もあったんですね。
お店の外観も海のイメージの紺色に白地で清潔感があるお店です。
帰りにお店の写真撮っていたら陽気なオーナーが出てきて、自分も撮って!

こんないい感じの笑顔のオーナーだとみんなお店のファンになるでしょう!
やっぱりここは、一押し!おススメです。

Osteria da Antonio < 84 € >
ムール貝、海の幸ミックスグリル、海の幸のペスカトーレ、アサリや貝類のボンゴレ、白ワイン1本、赤ワインハーフ

はいっ!ナポリ2日目は、美味しい夕食たべてホテルに戻り、寝る前にみんなでビールで反省会して・・おやすみなさい!!

Napoli④ スパッカ・ナポリを一日ぶらぶら散策、お昼ご飯には恋い焦がれたあのピザ店にGO!!
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