2022 奥湯河原「加満田」 温泉旅 その 1

初春の伊豆・奥湯河原へ
コロナ禍の2022年早春、一息ついたタイミングで気分転換に温泉へ。今回は、近場の伊豆に1泊2日のお手軽ドライブ旅としてみました。
目指すは奥湯河原の旅館『加満田』小林秀雄や水上勉など文人墨客に愛されたあの有名旅館です。名前だけは前々から知っていましたが泊まるのは今回が初めて。
しばし作家気分に浸って優雅に温泉を楽しむことにします。
さて、どんな面白いこと待ち受けていることでしょうか、楽しみ!

3月15日(火)東京~奥湯河原

09:30 スタート 真鶴『福浦漁港 みなと食堂』 11:30着  『きび餅本舗かみむら』、『石澤商店』『小梅堂』 13:00 万葉公園・湯河原惣湯 Books and Retreat&不動滝 13:15 不動の滝 14:50 泊 奥湯河原・加満田 15:15 泊

09:30
今日も朝から雲があるけど晴れ渡って清々しく空気がきもちいい!
もうすぐ桜が開花しそうな時期、騒がしくなる前に出かけします。

あっっ!真正面に見えているのは雪の被った富士山!
空が青くてちょうど雲が切れているところに、ぽっかりと浮かんでいるようです。

伊豆の海岸線まで来ています。
海は穏やかで遠くまで見渡せて、平日なので車もパラパラと走っています。

真鶴『福浦漁港 みなと食堂』

今日のランチは、真鶴にある『福浦漁港 みなと食堂』です。
人気食堂と聞いて、12時前には訪れたいなぁと急ぎましたが、途中曲がるところを間違えて通り越して、もう一度戻ってきたので到着したのがジャスト12時でした。
わぉ~ちょっと出遅れたかな?
お店の前の駐車場がちょうど一台分だけ空いていてどうにか停めることができました。急いで店内に入るとスタッフから先に注文をするようにと急かされ、壁のメニューを見てとりあえず注文。そのあと店内の席を見渡すと、目の前の海の見えるテラス席がうまい具合に空いているではありませんか、すかさずゲット。今日は幸先よく、ラッキーな出だしです。

あまりにもテラス席が気持ちいいので、生ビール&ノンアルコールビールでカンパイ!!
それにしてもこの感じいいでしょう!!


こちらはノンアルコール


次々とお客さん、並んでいます!

うわぁ~どんどんお客さんが増えてきてきました。
地元の野菜などもテラスで販売しているので、待っている人達が楽しそうに品定めしながら買い物していました。

新鮮刺身定食、どぉ~ん。
アジ、かんぱち、ほうぼう、真鯛、イナダと一人分にしては大盛り過ぎです。
ボリュームたっぷりで鮮度良くてプリプリです。
いただきます!

カサゴ唐揚げ定食
唐揚げのカサゴにアジの塩焼きとアジフライと、こちらもどぉ~ンと盛りだくさんです。
カサゴは骨まで食べれるよう包丁が何か所にも入っているので花が開くように工夫されていて食べごたえたっぷり。アジフライも食べたかったぁ~、揚げたては美味しいよネ。
たっぷりといただきした。ごちそうさまでした!

漁港が目の前のみなと食堂、豪快なランチを食べて食後はお腹がいっぱい、ボッーと海見ながらしばし休憩です。それにしても本日は心地よい天気です。


気持ちの良いテラス席


店内の4人席

『福浦漁港 みなと食堂』 < 6,000円 >
刺身定食&カサゴ唐揚げ定食、生ビール、ノンアルコール

『きび餅本舗かみむら』

住宅地に静かにある会社の一角で販売しているお菓子屋さんです。
駐車場の暖簾の奥にある事務所で、鐘を鳴らすとどこからともなくスタッフが現れました。
美味しいと聞いていましたが、どんな感じかイマイチわからなかったので、とりあえずお土産用と自宅用にくるみ最中「姫のまごころ」 を10個入を2箱購入しました。

『石澤商店』

次も住宅地にある主に柑橘系を集めたお店です。店頭にはカゴに盛られた旬の柑橘系で少々キズ物などを激安で並んでいて、奥には普通の上物が陳列されていました。
店内には旬の柑橘系の試食があるので、味をチェックします。

柑橘湘南ゴールドや文旦、八朔などを購入
本来はここで旬のミックスオレンジを飲む予定でしたが、すっかり忘れて残念!

『小梅堂』

小梅堂は湯河原のメインストリートにある老舗のお菓子屋さんです。創業は明治時代(1910年)と古く、特に「きび餅」は明治の頃湯河原に訪れた多く文豪たちのおやつとして愛されてきたようです。

「きび餅」はすこぶるプルンプルンで、口に入れると優しく溶け出す絶妙な柔らかさ、きなこもとっても上品な甘さでした。変わらぬこの味を100年以上継承し、今後も長く長く愛される一品ですネ。
「きび餅」はあまり日持ちしないので個包装(10個入)を2箱購入しました。

3店駆け足で回ってお土産ゲットです。
『きび餅本舗かみむら』くるみ最中「姫のまごころ」 < 1,900円 >
『石澤商店』柑橘系数種 < 1,500円 >
『小梅堂』きび餅 < 1,900円 >

万葉公園・湯河原惣湯 Books and Retreat

湯河原を代表する観光スポットの「万葉公園」が2021年に全面リニューアルし、あわせて公園内に日帰り温泉「惣湯(そうゆ)テラス」と「玄関テラス」がオープンしたので、立ち寄っていきます。

万葉公園のメインにある「玄関テラス」の周辺に訪れたいと思い、駐車場は県道のMAPの一番下(出光)から橋を渡った川沿いにある無料駐車場に停めていきます。

万葉公園は明治の頃から湯河原を訪れる文人墨客などから愛され続けてきましたが、リニューアルに合わせて、樹木の緑や川のせせらぎや滝の音や野鳥など自然の中で心と体をリラックスできるよう快適な渓谷沿いの遊歩道など癒やし空間があります。


癒やし空間・東屋


東屋へのアクセス

川に沿ったアップダウンする遊歩道の途中には、休息ができる小さなテラス席が点在し、のんびりと森林浴をしながら自然の中に溶け込める憩いの空間です。

湯河原のメインの通りから数分の場所なのに、年月を経た苔や蔦類などを気軽に感じられて、思ったよりも豊かな自然に出会えます。


鳥居


手水

川沿いに階段を進んでいくと静かな神社が現れました。
手水があったか温泉、ちょっと珍しいですネ。
ちゃんとお参りして、もと来た道を引き返します。

ここは「玄関テラス」です。一番に迎えてくれる建物で、外観は階段と続く舞台のように広いテラスが広がります。テラスには足湯スポットもさり気なくありました。店内に入ると1階にはテイクアウト専門カフェと地域の情報や本棚に本が並べられています。


足湯


メニュー


館内MAP


テラス席で

2階に上がるとコワーキングスペースや貸し会議室、観光案内事務所があります。
1階で購入したドリンク類を持って、2階奥にあるテラス席へ。
眼下に広がる万葉公園の癒し系の景観を見ながらのんびりとお茶するのもOKです。

2階からわたり橋を行くと、またまた素晴らしい茅葺きの縄文茶室「万葉亭」がさり気なく佇んでいます。
こちらは万葉集に詠まれた唯一の温泉に因んで、国文学者佐佐木信綱の意見をもとに設計者堀口捨己(設計者)によって茶室が設計されたそうです。現在でも最初に建てられた雰囲気を残したまま維持管理されており、設計者の意図がしっかりと伝わってくる茶室です。
10時~15時の間は、茶室の中で抹茶をいただくこともできるそうです。

これが「玄関テラス」の外観です。(HP参照)
2階の半円の手すりが見えているところがテラス席です。
渓谷沿いの散策は、マイナスイオンをたっぷり感じました。

先程の神社から更に奥まで進むと、もう一つのスポットワンランク上で要予約の日帰り温泉の「湯河原惣湯」になります。そこは少し歩くには遠かったので行きませんでした。

湯河原惣湯 Books and Retreat』 < 1,000円 >
コーヒー×2

不動の滝

不動の滝は湯河原5大滝の1つで、小さな滝で高低差10mほどです。湯河原温泉街の通り沿いで緩やかなカーブしたところに数台分の駐車場があります。横の赤い手すりの階段を登って約1分で滝に到着します。

道路からすぐ行けるし傾斜地もさほど歩かないので、気軽に立ち寄れる場所です。
不動の滝は、自然の緑に包まれてたパワースポットでした。

奥湯河原・加満田

本日宿泊する宿、奥湯河原にある「加満田」は、5000坪の山峡の静寂の中に佇み、四季折々の景観が楽しめる環境、庭の奥には渓流が流れ釣りも楽しめます。
旅館の前にある駐車場に車を停めると、どこからともなくスタッフが駆け寄って荷物を運んでくれました。さすが老舗ですネ。
そして名前を告げると、玄関を入りそのまま長い廊下を渡りお部屋まで案内されました。

予約するとき、別館の「満天星(どうだん)」という小林秀雄氏が愛用したお部屋にリクエストを入れたのですが、残念ながら当日は既に予約が入っているとのこと。
で、本日は本館のお部屋に宿泊することに。

宿泊する部屋は、本館の「若竹」(源泉掛け流し内湯付き 広縁付和室10畳+6畳次の間付)です。純和風の畳・二間続きの部屋に、幅のある広縁に三人掛けソファーと椅子とテーブルがあります。

広縁のテーブルは、和風なアンティーク、上から見ると六角形の独特のデザインでどっしりと重く動かせないぐらいです。支えの足部分もR形状で複雑で変わっています。
きっと匠の作のような気がします。

広縁の掃き出しは、今どき珍しく木枠にガラスの昭和スタイルで懐かしく、さほど隙間もなくサッシよりもずっと和みます。


お茶道具


浴衣


お茶とお菓子

お部屋の入り荷物を片付けていると、スタッフがお茶と大きい浴衣を持ってきてくれました。後で浴衣に袖を通したら、久しぶりに丈といい幅といいたっぷりのXXLサイズでした。
よくあるのは、特大でも丈の短いのはまだいいのですが、幅が全く無くてすぐにはだけるのが多い中、ここの浴衣は外国人の利用が多いようで、各サイズを幅広く用意しているとのことでした。もちろん結ぶ紐も長くて助かります(でも念のためMy紐をいつも持参していますヨ)

部屋付きの温泉風呂


洗面台


トイレ

「若竹」の部屋にもちゃんと源泉掛け流しの内湯があり、石タイル張りのコンパクトな湯船です。蛇口から温泉がいつでも温泉が使えるようになっていました。
あとで入ってみましょう。

広縁でお茶とお菓子をいただきながら館内のお風呂の位置などを確認、浴衣に着替えて早速「貸切露天風呂」に向かいます。空いているでしょうか?

 貸切露天風呂 / 大風呂 輝・彩


貸切風呂 ほたる


貸切風呂 もみじ

貸切露天風呂は隣合わせで2ヶ所あり、札が「空湯」ならば「使用中」に返してかけ直し、いつでも入れます。貸切露天風呂を使用できる時間は、14:00~翌9:00まで。
もみじが空いていました。よかった。


階段降りてきて


奥にある扉をかけると露天風呂へ

貸切露天風呂は、東館の1階へいく階段を降りて中広間の前を通って奥にある扉の外に2ヶ所並んであります。扉の奥へ行ってみないと空いているかどうか?わからないのでドキドキしてこの廊下を歩くことになりますネ。

<貸切露天風呂 もみじ>

貸切露天風呂の右側の扉を開けると、すぐに脱衣所があり、奥に4~5人で入れそうな石組みの露天風呂です。こちらは西側のため午後4時ぐらいは日差しがめちゃくちゃ当たっていて、この時期春先はぽかぽか気持ちいいです。

露天風呂の前に広がる庭には、四季の移り変わりに合わせた樹木がいろいろ見られます。
ちょうどかわいいピンク色の足柄桜?が美しく咲き誇っていました。


竹のお休み処


もみじ脱衣所

近頃の温泉にいくと、ほとんどが貸切で使用できるので助かります。源泉掛け流しの湯が滔々と気持ちよくたっぷりと流れていて、二人でゆっくり露天風呂が楽しめますネ。

<貸切露天風呂 ほたる>

貸切露天風呂の左側の扉を開けると、ほたるの貸切風呂になります。
入るとすぐは脱衣所が用意されていて、シャワーと洗い場に続きます。


ほたる脱衣所


ほたる露天風呂

ほたるは、お隣のもみじを取り巻くような形状のお風呂で、7、8人が入れるような広さです。お風呂の中には、大きな石臼のような形の真ん中から温泉が湧き出ています。

こちらは、もみじよりも屋根が少し張り出しているし、お隣との仕切りの壁板があって西からの日差しが届きませんが、前庭にずらりと並んだいろいろな樹木を愛でながらのんびりかけ流しが楽しめます。

<大風呂 輝>

続いて、加満田の大風呂「輝」に来ています。
天井や壁は木製で床と立ち上がり部分が石タイル、とてもシンプルで心地よい正統派なお風呂場です。大きな窓から階下に樹木が見られ、何人でも利用可能なぐらい大きなお風呂と洗い場もしっかりと人数確保されていました。


輝 洗面台


輝 脱衣所


輝 入口

大風呂「輝」は、東館の2階にあり、大きな濃紺の暖簾が目印です。
私たちのお部屋からは一番近い場所にあり、本日夕方は女性用となっていました。

< ここで奥湯河原・加満田の館内をご案内 >

私たちの宿泊する「若竹」は、玄関から入ると右へ進みます。
途中に加満田に宿泊した文人が愛したお部屋があります。

加満田を愛用された文人などが部屋名を命名したお部屋もあるようです。

「丹頂の間」は、水上勉先生が書斎として長いときは半年も逗留されたお部屋で、「越前竹人形」や「飢餓海峡」など多くの代表作を出筆されました。その部屋に8帖のベッドルームと書斎を増設。
当館の最上階に位置し、お部屋完備の源泉掛け流しからは、奥湯河原の自然が一望できます。広さ:8帖+4.5畳+ベッドルーム(8帖)(HP参照)

「談話室 好日」には、文人たちがこの宿で執筆した書籍などが並んでいました。
中には貴重な「水上勉」の色紙も展示されていました。

廊下の突き当たりには、お土産コーナーもさり気なく並んでいて、記念に「黄桜のかっぱでお馴染みの漫画家清水崑先生」のてぬぐいを購入しました。

16:30
一気に貸切露天風呂をはしごしまして・・
はじめの「もみじ」を出たらお隣「ほたる」が空いていたのでせっかくだからと入り、部屋に戻る途中の大風呂「輝」も今のうちにザブンと。
お部屋に戻ってかなり疲れました。
広縁でのんびりと・・

塗りのちゃぶ台を広縁に移動させて黒ビールでカンパイ!
夕食がもうすぐですが、のどが渇いたのでビールがうまい!!
チーズとナッツをおつまみにだらだらしています!
最高な瞬間!

<加満田 / 夕食>

夕食は、「料理長厳選 月替わり季節の夕膳」です。
部屋出しのため、午後6時の少し前になるとスタッフがテーブルに用意を始めました。
スタートはビールを頼んだら、ここでは瓶ビールになるとのこと。

では、奥湯河原 加満田の夕食に カンパイ!!
各お部屋に用意されている中瓶のプレミアムモルツです。

上記は、3月の献立/本日のメニューです。

食前酒/自家製梅酒
先付け/ごま豆腐
酢の物/小柱・カニ・エビ温州あえ
強肴/浅利卯の花和え

前菜/竹の子真丈・桜餅・スナップエンドウ・鶏八幡巻・飯蛸柔煮などなど
杉板皿にきれいに並んでいました。

椀物/鱈親子仕立て、
お造り/真鯛・シマアジ・石鯛・イカなど

焼き物/銀ムツ味噌ダレ焼き、
煮物/豚肉白菜巻・筍・しいたけ・タラの芽など

ご飯、香の物、赤だし
デザート/いちごムースとゴールデンオレンジ

3月のメニューは、季節柄山菜は少し早かったからか、あまりインパクトがなく全体的に普通の感じでした。期待していただけに盛り上がりにかけたのでちょっと寂しい感じがしました。

21:30
貸切露天風呂へ。
「ほたる」が空いていました。
夜の露天風呂は・・

うわぁ~~
素敵なライトアップ!
ブルーグリーンのライトに照らされた樹木は、昼とはまた一味違ったクールな顔!
癒やされますヨ。
当たりはシ~~~ンと静まり返って、漆黒な空には星は見えないなぁ?残念。
時々かけ流しのお湯が波打つ音だけの神秘的な世界を堪能しました。

この後はお部屋に戻って、寝る前に部屋付きのかけ流し温泉のお風呂に入りました。
蛇口から温泉が滔々と流れてかけ流しの贅沢です。
一人が入ると一杯なのが玉に瑕ですね。

お風呂上がりには、持参のウイスキーとチーズでチビチビ飲みながら温泉三昧をしみじみ味わっています。今晩はお昼はとてもポカポカと日差しも暖かったのですが、夜になると思いの外冷えてきています。掃き出しの廊下が長いからカーテンも障子も閉めて、そろそろ・・
おやすみなさい! 


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