■「世界一周」スケジュール <2019年5月8日~24日>
〈訪問都市1〉 ニューヨーク(2泊)
5月08日~5月10日 自由の女神、オペラ座の怪人、ベーグル
〈訪問都市2〉ポルト(4泊)
5月11日~5月14日 ポルト観光(市内、ポルティマン海岸)
〈訪問都市3〉 リスボン(2泊)
5月15日~5月16日 Bica線ケーブルカー、リベイラ市場、駅前食堂
〈訪問都市4〉 イスタンブール(3泊)
5月17日(金)リスボンからイスタンブールへ移動、終日TK機内ライフ
5月18日(土)トプカプ宮殿、アヤソフィア、グランバザール、居酒屋
5月19日(日)アジア側カドゥキョイの街散策、ガラタ塔と新市街
5月20日(月)最終日街歩き、スイーツ、BKKへ夜便(機中泊) このブログ
〈訪問都市5〉バンコク(2泊)
5月21日~5月24日 マッサージでリラックス、ホテルライフ、帰国
スターアライアンス・ビジネスクラス特典航空券を利用した、
&の熟年夫婦による『17日間世界一周の旅』
駆け足で、ニューヨーク、ポルト、リスボン、イスタンブール、バンコクの5都市をめぐりました。
このブログは、その中の『イスタンブール滞在編⑤』です。イスタンブール滞在4日目となる最終日の様子を記事にしています。
・今回の世界一周の旅の企画や検討内容をまとめた【プランニング編】は、
次を御覧ください。
2019/5/20(月)旅は13日目 ☁ イスタンブール
今日はイスタンブール滞在の最終日。夕方の空港出発時間までの間、今日も目一杯イスタンブールを楽しみましょう。
午前中は、ガラタ橋の向こう側に行って、オリエント急行の駅やエジプシャン・バザールを訪れます。午後には、カラキョイ地区に戻ってカフェでトルコ・スイーツとお茶。そして夕方には、ホテルで預けてあった荷物をピックアップし、次の訪問都市・バンコクに移動するため空港へ。
08:00
今朝は、昨日までとは違ってどんより曇りがち。
朝はゆっくりと起きて荷物のパッキングを済ませて、もう一度お部屋の画像をパチリッ。
滞在した「Karakoy Rooms」は、古き良き時代の邸宅を思わせるクラシックな建物で、内装もそのイメージを保つよう上手にリノベーションされ、雰囲気があり、かつ快適なホテルでした。私たちのお部屋は、3階角部屋の眺めの良い可愛いテラス付き。ゆったり寛ぐことができ、素敵な思い出となりました。ありがと、ね。
では、朝ごはんに出かけます。ホテルの近くにあるスープの専門店です。
スープ専門店『Karaköy Çorba Evi』
ホテルから歩いて数分。
外観は赤茶色の壁でノスタルジックな雰囲気の小さな店内です。
外のテラス席が可愛いわね。
店内に入ると、右手ショウケースの中には10種類以上の寸胴スープ鍋が並んでいます。色は様々で見た目だけでは何のスープか分からないし、味も想像できない!
黒板のメニューもトルコ語だし・・・
事前にネット上でこのお店の紹介記事をチェックしていたので、評判の良かった2種のスープをオーダーします。
濃いオレンジ色のこの一皿は、「エゾゲリン・チョルパス」。
別名「花嫁のスープ」と言われる、レンズ豆とトマト・挽き割り小麦のスープ。
黄色の一皿は、「メルジメッキ・チョルパス」。
レンズ豆と玉ねぎのスープで、トルコではポピュラーなのポタージュ・スープです。
この2つのスープはどちらもトルコでは定番のスープで、各家庭によって様々な味があるようです。
朝からほっこりと優しい野菜スープ、レモンを絞るとまた一味違って、レモンがいい酸味で効いています。とっても美味しかったです。
こちらは24時間営業と聞いて、もっと前に来ていればよかったネ。
Karaköy Çorba Evi < 12 リラ > 220円
メルジメッキ・チョルパス(赤レンズ豆と玉ねぎのスープ)、エゾゲリン・チョルパス(花嫁のスープ、レンズ豆とトマト・挽き割り小麦のスープ)
»»»»»
周辺を散歩して、一旦ホテルに戻ります。
「Karakoy Rooms」で一番のお気に入りのテラスです。
最後に1本残った缶ビールがありました。
それでは、
『このキュートなテラスで、ボスポラス海峡を見ながら毎日ビールを飲んだこと、ずっと忘れないよぉ~! カンパ~イ!!』
・・・・
さぁ、名残惜しいですが、このあとホテルをチェック・アウトしなければなりません。もう一度パッキングをし直し、荷物をフロントに預けます。
身軽になって、最後の街歩きに再出発です。
まずは、ガラタ橋の橋向こうをぶらぶらすることにしましょう。
11:15
カラキョイ駅からトラムに乗ってGO!
● スィルケジ駅(オリエント急行)/ Sirkeci Gari
スィルケジ駅/Sirkeci Gariは、1883年に運行が開始されたパリ⇔コンスタンティノープル(現在のイスタンブール)間を走る長距離夜行列車のオリエント急行の終着駅として建てられた駅です。
あの「オリエント急行」と思うだけで、わっ~とイメージが溢れてきますね。
誰もが憧れる上流階級の最上級の旅、ヨーロッパの王侯貴族たち・セレブな乗客たちが食堂車に集って・・そんな情景が浮かんできます。
まさしく、アガサクリスティーの「オリエント急行の殺人」の世界ですネ。何度も映画見ていますから、目の前のこの駅に広がる情景は以前から知っているような錯覚も。
そういえば、昨日の夕食のお店の向かいにあった「ペラ・パレスホテル」もオリエント急行開通に伴いオープンしたということでしたね。
ヘミングウェイや女優のグレタ・ガルボ、もちろんアガサ・クリスティなど、錚々たる著名人がここを利用したんだ、といろいろ感慨にふけります。
みなさん、昔この場にいて、ここを歩いていたんだぁ・・・・そんなことを思い浮かべながら駅舎を見てまわることに。
構内には、円や花びらをかたちどった大きなステンド・グラスがあちこちに。
メルヘンチックなものや、色鮮やかなもの、みな美しい彩りを見せています。
天井の高い広々待合室。飴色の腰高パネルも木製の美しい曲線の椅子も、どこかモダンを感じさせるデザインです。
オリエント・エクスプレス/Orient Express Restaurant
オリエント急行の終着駅のスゥルケジ駅構内には、1890年から創業の
「ORIENT EXPRESS」レストランが併設されています。
店内には往時のオリエント急行に関係する機関車のポスターやパンフレット、新聞の切抜きなど資料が展示されています。また昔の著名人乗客たちの写真などが壁に掛けられていました。一層、ノスタルジックを掻き立てられますね。
ここはかつてオリエント急行が停車した1番ホーム前のテラス席です。
もしかして、アガサもここでチャイを飲んだのかしら?
ステンドグラスや壁のロゴなどは昔のまま、一瞬タイムスリップしたような感覚になりました。
外観は、タイルと石造り。窓にはステンドグラス、その上はスモーキーなピンクの壁が特徴的です。近くから見ると、やはりかなり年季が入っている様子で、外壁や屋根などは修復が必要な感じですね。
駅出入り口のテラス席では、チャイを飲んでいる暇そうな男性たちがボッとしていました。若そうなのに??
オリエント急行の歴史的に貴重な駅ですので、いつまでも大切に残してほしいと願うばかりです。
この場所は、私たちが思う「異国情緒あふれるイスタンブールの雰囲気」を一番感じるところかも知れません。素敵な思い出になりました。
»»»»»
● エジプシャン・バザール / Egyptian Bazaar
エジプシャン・バザール(Egyptian Bazaar)は、別名「スパイス・マーケット」と呼ばれ、香辛料やナッツ類、蜂蜜などを販売している食料品が軒を並べています。確かに一歩市場に足を踏み入れるとスパイシーな匂いが漂っています。
食料品店のほかにも、ランプやお土産物などの雑貨店も出店していて、地元客や観光客でいつも賑わっています。
バザールの建物はL字型の屋根付市場となっています。出入り口はセキュリティ・ゲートがあるので、多少の行列は覚悟しましょう。
どこの店先でも、ものすごい種類の甘いお菓子をキチンと律儀にそして美しく陳列しています。もちろん雑貨屋もナッツ類なども「見せるディスプレイ」が上手です。
思ったよりもバザール街は短く、あっという間にスルー。
同じような陳列のお店ばかりなので、結局足が止まらなかった。
ここは観光客相手のお店ばかりなので、天の邪鬼な私たちは、
『場外のお店の方がいいんじゃないの? 地元客は皆そっちで買っているようだし・・』
と即、判断。
場外の商店街に向かいます。
Fakir Sultan / バザール場外
場外にあったお店に入ると、いろんな食材が置いてありました。
バザール内だと売り込み攻勢に会い、ゆっくりと見て購入する感じじゃなかったので、ここは座っていろいろ聞いたりしながら品定め出来ました。
ここでスパイスを3種類ほどを量り売りで購入しました。
とっても親切なスタッフで、スパイスの違いを詳しく解説してくれたり、オススメ・お買い得も教えてくれました。また、持ち帰りに問題ないように丁寧にパッキングしてくれました。
そして次は、2,3軒先にある金物&雑貨屋さんを覗きます。
地元客相手の普通の金物・雑貨店ですが、全く同じ商品がバザール内の半額以下で売っていました。欲しいと思っていたシンプルなデザインのチャイグラスと磁器の受け皿のセットがあったので、6客分をこのお店で購入。
また、この先の別のお店では、お守りなど小物のお土産をいくつか購入。
さらに場外の地元商店街をぶらぶら、結構楽しいです。
次は、新鮮なチーズなどをお店が集まる通りへ。
量り売りのヤギと羊の生チーズです。見るからに新鮮で美味しそうですね。
チーズ専門店のほか、ナッツやドライフルーツ、香辛料、魚、野菜などの生鮮食品のお店が並んでいました。
地元イスタンブールの買い物客が目立ち、日常の買い物としてこの場外商店街を利用している様子が伺えました。
やっぱり場外は地元民のお買物の場ですネ。
男性も買い物袋を持っている人が多いです。
じゃー、次はバザールの前の広場へ行ってみましょう。
バザール前のエミノニュ広場から一段下の地下街に向かう階段を下ります。
大通りを渡る地下道を兼ねた地下ショップ店が並んでいました。
バザール前大通りを越えてガラタ橋側の広場です。
広場にはソフトドリンクや簡単な食事ができる屋台が出ていて、観光客も集まっています。
隣にはバス停があり、金角湾周遊の観光船やフェリーが並んで係留されています。
帰りはトラムではなく、今度はガラタ橋を歩いてカラキョイ・エリアに戻りましょう。
今日も多くの釣人が橋の上から釣り糸を垂らしていました。
橋向こうのカラキョイ・エリアの小高い丘に見えるのは「ガラタ塔」。
市内どこにいてもガラタ塔は目立ちますね、まさにランドマークです。
カラキョイに戻りました。ボスポラス海峡沿いのレストラン街が並んでいます。
見上げると、2階,3階,4階の海側の席が危ないくらい開放的(壁なし、手すりだけ)だったんですね。きっと180度のグッドビュー!
ここらで、カフェ休憩といきましょう。
『Karakoy Gulluoglu』/老舗のバクラヴァ専門店
創業1820年した老舗専門店でバクラヴァで有名なお菓子店&カフェです。
「バクラヴァ」はトルコ人が誰でも愛すべきお菓子で、たくさんのお店がありますが、ここ「カラキョイ・ギュルリュオール」には多くの支持者がいて、トルコの最もおいしいバクラバ店1位に選ばれたこともある、元祖のお店です。
楽しみ!
店内には、スーツを着た男性も多く、男同士で食べている人も何組も見かけました。
トルコ人はみんな甘いものが大好き、スイーツお菓子好きなんですね。
店内のショーケースでは持ち帰りの人達がお菓子を選んでいます。ここにも男性が多いかな。日本ではスイーツ店には男性をあまり見かけることがありませんが、他の国では、ここトルコだけでなくオーストリアやイタリアなどは、むしろ男性の方が多かったりします。
ハイ、「バクラヴァ」のピスタチオとプレーンです。
「バクラヴァ」の作り方は、薄いパイ生地を何層にも重ねてピスタチオやくるみ、ナッツなどを間に挟んで上からシロップがけで出来上がり。
ここのバクラヴァは、上からシロップをかけていないので甘みも少しも抑え目だし、パイ生地がシットリしないのでサクサクでとっても美味しいかった。
「バクラヴァ」には、ちゃんと濃いめに淹れたチャイが運ばれてました。
うん、この組み合わせがピッタリ。
ここで最後のイスタンブールのティータイムをゆっくりと楽しみました。
Karakoy Gulluoglu < 14 リラ > 260円
「バクラヴァ」のピスタチオとプレーン、チャイ2
15:30
さぁて、そろそろホテルに戻りましょうか。
荷物をピックアップして、タクシーで空港へ向かいます。
まだ出発に時間の余裕がありますが、イスタンブール空港のラウンジでゆっくりと過ごすことにします。
では、イスタンブールの街を後に空港へGO。
イスタンブールは、本当に魅力がたっぷりで面白かった!!今回の4日間の短い滞在では、まだまだ魅力の一端に触れたにすぎないような気がします。
カラキョイ~空港/TAXI < 165 ₤ >
近い将来、もう一度訪れたい、お気に入りの街になりました!
また来るから待っててね、イスタンブール!