Napoli⑤ ナポリからシチリアへは鉄道利用、列車ごとフェリーに乗せ海峡を渡ります

 

2018/５/15（火）旅は４日目 ☀ ナポリ

今日はいよいよシチリア・シラクーサに移動する日です。ナポリ中央駅からイタリア国鉄で９時間かけて、フェリーに列車ごと移動が体験できます。そしてシラクーサへ。

 

07：00
ナポリの朝はちょっとだけ肌寒いけど爽やか！おはようございます！
ルネッサンス・ホテルでの最後の朝食です。一日中電車の中なのでしっかりと食べておきましょう。

いつもよりもボリュームたっぷり、ブラッドオレンジジュースがおいしい！
ハムやスクランブルエッグにビーンズなどの朝ごはんです。
いつもより早い時間なので、眺めの良いテラス横の席を確保。

空の青が素敵な空色！ナポリは空気が澄んでいるぅって感じますね。
そしてテーブルからすぐそこにヌオーヴォ城が見えてます。

すごい景観！ですよね。
左はカモメが手すりに止まりそう・・の向こうに見えているのは王宮とサンカルロ歌劇場。
右は小高い丘の上のサンテルモ城で、再度ナポリに戻ったら訪ねる予定です。

ジャァ～ン！名残惜しいですが、このホテルのブッフェ朝食『Roof Garden and Terrace Angiò 』から見る最後のベスビオ火山！！
山の上は雲が架かっていますが、朝日が差し込んで山裾がシルエットみたいに浮かんで見えて、幻想的でとっても美しい！

 

・・では荷物をパッキングして、８時半にホテルをチェックアウトし、タクシーでナポリ中央駅へ 向かいます。

ホテルの前にタクシー居たぁ！

タクシーに乗ると、やたらとテンション高い運ちゃんが、いろいろと話しかけてきて、看板を指さして一番有名なシェフで有名パスタだとか！教えてくれて・・

駅に着いたら更にフレンドリーで無理やり写真「撮ってくれ」って肩を組まれてパチリッ！もしかしてボラれたのかなぁ？

ホテル～Napoli Centraletaxi　＜ 26 € ＞

 

ナポリからシチリアの鉄道移動は、長距離路線のローマ発パレルモ・シラクーザ行き。
ナポリ発09：50＜Intercity 723＞、ナポリから本土側の終点ヴィラ・サン・ジオバーニまで列車で移動して、メッシーナ海峡を列車ごとフェリーで渡り、シチリアのメッシーナ駅からシラクーサ駅へ向かいます。8 時間40分の乗車時間で13 駅停車。

念のために駅には早めの１時間前に着いたので電車の確認してますが、ヨーロッパの駅では到着する電車のホームがギリギリにならないとわからないのがちょっと不便です。
まだホームは決まってないようなので駅の中のcafeでお茶します。

この cafe は駅の中ってこともあって、デリカテッセンでいろいろなサラダやサンドイッチが売られていました。ちょうどよかった！列車の中で食べる食料を購入しておきます。

ナポリ駅cafe カプチーノ　＜ 4.5 € ＞
ナポリ駅cafe でサラダ、サンドイッチ　＜ 14 € ＞

09：30
あぁ、まだ表示されませ～ん・・
やっと表示されて16番ホームになりました。
乗車する「Intercity 723」はローマ始発の列車でシチリアに到着するとパレルモ行きとシラクーサ方面とで分かれます。ちなみに私達の２号車はシラクーサ行き。

さぁ、いよいよ南イタリア縦断です。列車はあまりきれいじゃないけど、イタリアだからこんなもんでしょう。早速乗り込んで・・

長時間乗車するので張り込んで１CLASSEで楽ちんに、２号車 64・65・66シート。
実はネットから予約する時にちょうどスペシャルプライスがあって、3人で予約すると１人分が無料というサービスで予約しました、ラッキー

１CLASSEのシートは、片側１席の間に通路で２席、２席にも対面する４人席も設けてあります。私達は中程の４人席にアサインされていました。４人席の真ん中には窓下にゴミ箱と折りたたみのテーブルが備え付けてあります。これはやっぱり旅の気分が全開になるね！

＜09：50　Napoli＞　IC723 Siracusaはナポリをは静かに出発っ！
車窓にはナポリから右手にナポリ湾や左方向はベスビオ山が見えるのかしら

＜10:29　Salerno＞
サレルノ駅は、あの高級リゾートの「アマルフィ」の玄関。
車窓は、なんだか天気が一変して小雨が降り始めてきています。

この辺で海を眺めながら、昨日の夕飯の海鮮ミックスをつまみにビールでカンパイ！！
天気はイマイチだけど、こんなゆっくりした列車の移動もいいね！

＜11:45　Stazione FS di Sapri＞
この駅には10分遅れて到着しています。

左/列車の客室入口、中/２等車に続くドア、右/トイレのドア
このトイレのドアがかなり重たくって全然開かない 根性で開けました！ふぅ～

＜12:41　Paola＞
相変わらず10分遅れです。

ここでランチタイム、駅のデリカテッセンからモッツアレラチーズ入サラダと生ハム入サンドイッチをいただきます。本当はビールでカンパイ！！といきたいところですが、車内販売ってないんですかね？昔、ウィーンで乗った列車では、何度も車内販売が通過してビールを買いましたが、残念

車窓を眺めながら・・

＜13:12　Lamezia Terme Centrale＞
ここでも10分遅れて出発します。
少し大きめの街のようで降りる人も乗車する人も多いですね。

＜14:25　Villa San Giovanni＞
なぜかヴィラ・サン・ジオバーニ駅には14：05ごろ到着しました。えっここで遅延クリア？？
本土側の終点駅、そしてここでいよいよフェリーに乗る準備が始まるようです
どうやって列車ごとフェリーに乗せるのだろうか

あっ、席に座っていた乗客がちょっと騒がしく立ち上がりはじめましたよっ。
みんなで2号車の先頭に行って観察しましょう。

 

❶ 2号車両の前の車両が切り離されるようです。

❷ 切り離した前の車両だけ進んで離れていきます。

❸ 今度は違う車両が近づいてきてまして、

❹ この車両とドッキングしました。

❺ ドッキングした車両に轢かれてゆっくり走り出しました。
ホームの向こうに見えている船体が今から乗り込むフェリー？？

見てぇ！！隙間から見えてる光景。
車両がフェリーの入口に吸い込まれていくところ、おもしろ～い
私達が乗っている車両はもうすぐ折り返しに到着。

❻ 折り返してフェリーにまっしぐらに続く線路にゆっくりと入って、いよいよっ。

❼ とうとうフェリー入口に来ています。自分が乗っている列車で線路がカーブしているので、先がどうなっているのか？イマイチわかりませんが・・

もうすっぽり車両はフェリーの中に上手に収まりました。約15分で作業終了。
振り返るとこんな状態で、奥がフェリーの入口で複雑に線路がフェリー内に敷設してあります。こうなっていたんですね！

どうやら４車両づつ切り離して格納しています。
私達の座っている２号車シラクーサ行きは右手の列車です。
こんな光景を見たことないので、とってもうれしい体験です。

では、フェリーの甲板へ移動します。ほとんどの列車の乗客も続きます。
メッシーナ海峡を渡る貴重な時を過ごしましょう。

階段を登っていくと、目の前がトイレでした。
一応フェリーのトイレもチェックします。

じゃぁ～ん、ここで本土から離れてじわぁじわシチリアに近づいています。

ウワァァァ！この海の色を御覧ください。
甲板の赤と海水のマーブルのようなグラデーションがビューティフル
スクリュー波かしら

フェリー内には待合室のような椅子が並んでいる部屋や飲み物やスナック菓子を販売しているコーナーもありましたが、混雑しているしビールが高かったので買うのやめました。

スマホGPSで現在位置を見たら、ちょうど海峡のド真ん中にいます。

・・
ちょっと早めに列車のあるフロアーに戻り、シートで休憩します。
フェリーの椅子より数段座り心地がいいので。

そういえば列車の中は、ただいま電気が繋がっていません。
ご覧のように車内は真っ暗

先程車両が入ってきたフェリーの入口で閉まっている状態です。
左のちらっと見えているのが私達の列車の入口です。

・・
フェリーがシチリア側に着いたので止まったようです。そして
15：40にお隣の列車に迎えの車両が来て、繋がれて出口に向かっていきます。

青いドアの列車が迎えに来て、繋がって引かれていくところ。
そして次は私達が乗車している列車の番ですが、これは見ることできませんね。

❽ 海峡上は約30分で海を渡りました。思ったよりも時間は短かった。
フェリーの入口の蓋が開いているところです。

とうとうシチリア上陸

線路の先に見えるところが、フェリーの接岸しているところです。

＜15:55　Stazione Messina Centrale＞
シチリアの最初のメッシーナ中央駅に到着！！到着時刻は15：55分ですが、ここからまた先頭の車両をジョイントするようです。そしてここで思ったよりも乗客が降りたような気がします。
気がついたら車両には7，8人だけになっちゃいました。

ここからは２方向に分かれて一方はパレルモへ、私達の車両はシラクーサ方向へ。

ハイッ！またここで車両間のジョイント作業が行われています。
所要時間約１５分。
・・
さぁ、一路シラクーサへ。

＜16:55　Taormina-Giardini＞
この駅は、シチリアでも高級リゾート地として知られているタオルミーナです。
20分遅れで到着。
いつの間にか空はスッキリと晴れわたって、良い天気になって良かった！

列車が到着した駅舎がとってもキュートで、高級なリゾート地の玄関口として存在感ありますね。

タオルミーナ駅を出発したら見えてくる車窓ですが、きっと見えている後方の山の中腹にかけてがタオルミーナ中心地あたりなんでしょうか
偶然に車内で出会った日本人のご夫婦は、先程タオルミーナで下車されて高級リゾート地に何泊か宿泊されるそうです。

＜17:10　Giarre-Riposto＞
定刻よりも20分くらい遅れていますね。

＜17:20　Acireale＞
この駅では15分遅れ。

＜17:33　Stazione Catania Centrale＞
ちょっと修復して10分遅れです。ここはシチリア島東部で一番人口の多い市・カターニアの中央駅。
構内もさすがに何番線もあります。地下鉄もあるのかなぁ

車窓右側から見えたカターニア駅前の風景

左の海側には大型フェリーが見えてます。

車窓には小高い山や麦畑などが続いています。
シチリアらしく線路の脇のところどころに、野生化したオレンジがタワワに実っていて、美味しそう！それと一緒に大きなサボテンやアロエなどもあちこちで見かけました。

＜18:11　Lentini＞
ここには約25分遅れて到着しました。
いよいよあと一駅で、この長いようなあっという間のような列車の旅は終わります。

とその時・・・

このMr.トレニタリアが登場！！パチッパチパチッ
彼は私達の席を通る時に
「どこから来たの？　JAPAN」と聞かれて、
「そうだ」と言うと・・・長い話しが始まりました。

彼 Mr.トレニタリアは、短く端折るとイタリア国鉄に努めてイタリア中を転々と仕事してきて、今はリタイアして妻とヨーロッパ中を旅して回っているところ。
そしてオペラを歌うことが大好き！と言ったので
「私達はパレルモ滞在中にマッシモ劇場で『フィガロの結婚』を観劇する」と言ったらすごく喜んじゃって、オペラを歌いだしたんです～～

何曲か有名どころのアリアを大きな声で歌い上げて、すこぶる気分良くなったようで自分の席に戻っていきました。
ちょっとあったかくなる出会い、イタリア人のラテン気質に出会えました。ウフゥ

・・
あの辺がもうシラクーサの街じゃない

＜19:10　Siracusa＞
とうとうシラクーサに到着！！なぜか40分遅れとなっていました。
ここもそれなりに大きめの駅のようで、ホームから階段降りてまた登って出口ですが、大きな荷物あるので階段が大変でした！

・・ここからは『シラクーサ編』に続きます。

 

---