2011/1/9(日) <2日目>
[Campo di Fioriで朝食、116バスでボルゲーゼ美術館8:30着→バスで蚤の市11:30、アパートで昼食・荷物待ち、15:30再出発、スペイン広場・ナヴォーナ広場の夜景18:00-19:00、夕食]
さあ、今日からいよいよローマ観光はスタートです。
アパートのあるこの「トラステヴェレ」地区は、もともとは「テヴェレ川の向こう側」という意味からついた地名。
なので、テヴェレ川のほとりまではほんのすぐの近さ。
ここに「シスト橋」という歩行者専用の橋がかかっていて、これを渡れば、フィオーリ広場やナヴォーナ広場、パンテオンなどのローマの都心の観光スポットまで、十分に歩ける距離です。川向うといっても、実は便利なところにアパートは位置しているのです。
まずは朝の散歩がてら、フィオーリ広場(Campo di Fiori)まで行き、そこで朝食としましょう。
● Campo di Fiori Cafe
ブラブラ歩くこと10分程度で広場に着きました。
いま7:30、日曜の朝早い時間なので、ほとんどのお店はまだクローズ。
こちらの Cafe & Bar も準備中みたいな感じでしたが、店の人が「いいよ」といってくれました。8時位がオープンみたいですね。
パンニーニとカプチーノをオーダー。
ここのカプチーノ、とっても美味しい!
でも量が少なめだったのでお替わり、一人2杯ずつ飲みました。
店内の様子。お店の入口向こうにフィオーリ広場がちらっと見えますね。
そろそろ、地元の人も朝食のため集まりだしました。
さて、次に行ってみましょう。
ここからバスに乗ってボルゲーゼ美術館に向かいます。
バス停はどこ?
確かフィオーリ広場横にバス停があるらしいのですが・・・
路線ごとにバス停の場所が違っていて、U116看板をあちこち探します。
オー、やっとミッケ!
● ボルゲーゼ公園
バスは20分ほどでボルゲーゼ公園に到着。
とてつもなく大きい公園です。
ここから公園散策を兼ね、美術館方向に歩いていきます。
朝の空気がキモチイイ!
公園内には犬を散歩させる地元の人を多く見かけます。
ワンちゃん達、幸せだな~。
美術館の看板が出てきました。
● ボルゲーゼ美術館
ほどなく美術館に到着。すんごくよい天気になってきました。
この晴天に感謝です。
ボルゲーゼ美術館の入場券はネットで事前に予約・購入済です。
建物の向かって左にあるエントランス階段を降り、地下のチケット窓口へ。
貴重品以外の荷物はクロークへ預けます。
館内は残念ながら「撮影禁止!」、カメラは持って入れません。
美術館の内部の様子をお伝えするため、「ウェキペディア」から写真を転載させていただきますね。(ペコリ)
ここの必見は、「バロックの申し子」といわれたベルニーニの彫刻の数々です。
左は、ギリシャ神話≪アポロとダフネ≫。
アポロンに追いかけられたダフネが月桂樹に変身しようとしている、まさにその瞬間を捉えた彫刻。これはスゴイ!!!
指の先から月桂樹に変るその時、脚の先も月桂樹に、こんなにも見事に表現できるものかしら、信じられない!!
右は、同じくギリシャ神話の≪プロセルピナの掠奪≫。
王プルートがプロセルピナに一目ぼれし、冥界に連れ去ってしまう瞬間。
プルートの手がプロセルピナの身体を掴み食い込んでいる様子は、これが固い大理石でできているとはとても信じられないほどに、柔らかくてリアル!!
ベルニーニって、すごい芸術家ね。
この2つの彫刻を鑑賞するためだけでもローマに来る価値あり。
思わず興奮してしまいました。
こちらは、異色の天才画家・カラヴァッジオの作品2点。
左が≪ゴリアテの首を持つダビデ≫、右が≪果物籠を持つ少年≫。
彼が描く少年は、皆どこかホモっぽく、妖しげな雰囲気。
また、斬首の絵などグロと見える作品も多く見かけられます。
他の画家と比べインパクトが非常に強く、知らず知らずのうちに、彼の世界に引きずり込まされてしまいます。
実は、私達はカラヴァッジオの「隠れファン」なの。
彼の破天荒ともいえる生き方、ちょっと危険な香り、常識にとらわれない反逆者・・・
そういったイメージ は、私達の求めているものとどこか共通するところがあって魅力的に映るんです。ローマを始め世界の各地のカラヴァッジオ作品がある美術館や教会には、機会 あるたびに観に行くようにしているし、これからももっと観て回りたいと思っています。
いや~、楽しませていただきました。
2人の芸術家の作品に出会えただけで、この美術館に来た甲斐がありました。
美術館前の昔ながらの手洗い・水飲み場です。
帰りも、公園を散歩しながらバス停に戻りましょう。
公園を散策する人たち。
何これー、見たこともない面白い自転車に乗っていますね~。
さてさて、往きと同じバスルートで、またフィオーリ広場まで戻ってきました。
今朝に比べ、人が出てきましたね。
広場内の露店を見て回ります。
ここは「フィオーリ(花)」の名前にちなんだ花屋さんのほか、日常の生活小物を売る露店が数多く出店しています。そういえば、前回ローマに来た時、ここで実演販売中のキッチン小物とコショウを買ったっけ、懐かしい記憶が蘇ります。
今、時刻は11:00。
昨日のロスト・バゲージがアパートに届けられる予定の時間には、まだ少し間がありそう。
その空きを利用して、今度はポルタ・ポルテーゼにある日曜「蚤の市」へいってみることにしましょう。
● ポルタ・ポルテーゼ「蚤の市」
ポルタ・ポルテーゼ門の「蚤の市」へやって来ました。
ここは別名「泥棒市」とも呼ばれる、ちょっと怪しげな市で、毎週、日曜日に開かれます。
数百を超える様々な露店が、1Km以上はありそうなストリートの両サイドに、延々と連なっています。
不思議なモノ?、安モノ?、偽物?、スグレモノ?、アンティーク?、古着?、盗品?・・・まさにいろんな(ガラクタ)モノのオンパレードです。
溢れかえる品物と、湧き出す多くの人で、ストリートはまさにごった返しています。
買う意欲が出ないまま、それでも、いろんな店を冷やかしてまわります。
・・・・・と、そうこうするうち、携帯電話へ着信音が。
荷物が間もなくアパートに届きそうだ、とアパート斡旋スタッフのAさんからの連絡。
意外と早く荷物か帰ってくるらしい。
急いで Taxiを捕まえ、アパートに戻りま~す。
13:00ころ、アパート着。
荷物が届くまで、部屋で待機します。
近くのお店に行ってお昼ご飯用のサンドイッチとビールやおつまみをテイクアウトし、部屋でとりあえずは食事。
でも~でも~、空港からのクルマが、渋滞しているのか、道に迷っているのか、着きましたという電話連絡がいっこうに来ません。
延々2時間以上も待ったでしょうか、やっとのこと連絡あり。
アパート玄関を出て、荷物をお出迎え。
やっと再会出来たね、マイ荷物!!
無事戻ってきました。一安心です。
昨日から着の身・着のまま、まずは着替えしなくっちゃ。
落ち着いたところで、今回のアパート内部をご紹介しましょうね。
↑入り口です。入って直ぐ右手に上に行く階段あります。
メゾネットになっていて、上に2 Bed Room、Bath Room があります。
長いソファーと机、床はタイル貼り。
奥に見えているのがキッチン、手前のダイニングテーブルも大きめです。
台所は、お料理するには色んな道具は揃っていました。
今回は食べに行くことが多かったので、お料理は朝コーヒー飲むぐらい。
4階の廊下部分です。
先が階段、手前の左右にドアがあり、右は部屋に、
左はこの部屋専用のルーフ・テラスに続きます。
屋上テラスは、鉢植えの緑やイス・テーブルが付き、なかなかに気持ち良いスペースです。
今は冬ですが、外で飲みたくなる季節なら、最高の場所でしょう。
十分に休憩したし、やっとのことで荷物の整理も済ませました。
さあ、夕方のひととき、再度街に繰り出しましょう。
アパートの玄関を出たすぐのところ。
駐車してるクルマも、石畳の古い街角にマッチして、なかなかに絵になりますね~。
旧型のプジョー、それにフィアットとBMWでしょうか・・・
アパート近くからトラムに乗り込みます。
トラム内、手すりのデザインがナカナカです!
やはりここはイタリア、すべてがセンスよく見えてしまいます。
トラム駅を降りたら、目の前は古代遺跡。昔のマーケットがあった跡とか。
ローマは街中が遺跡だらけですね。
街を気ままに歩いて、スペイン広場を目指します。
ローマに来たらまずは誰もが行くスペイン広場。
ヘップバーンの「ローマの休日」、あの現場、何回来てもいいですね。
今回も、広場近くの革手袋の専門ショップでステキな品を記念にゲット。
階段からコンドッティ通り方向をパチリ!日曜日の夕方、すごい人です。
みなさん休日をエンジョイしていますね。
このままコンドッティ通りを進み、人の流れに乗ってナヴォーナ広場方向へ。
ちょっと距離はありますが、あちこちお店を覗いての街散策はとても楽しい。
ナヴォーナ広場についた時は、すっかり日は暮れていました。
これは、朝、美術館で見たと同じベルニーニの作「四大河の泉」です。
ライトアップされ、一段と魅力的なそのフォルムに感動!
広場でどこからとなくいいニオイ。
その匂い誘われて買っちゃいました、焼き栗!
ナヴォーナ広場からアパートがあるトラステヴェレまでは、もうすぐ。
街の様子眺めながら、ぶらりぶらりと散策を続けます。
そして、テヴェレ川にたどりきます。
夜の景色も幻想的で美しい、ステキ!!
やっとトラステヴェレのアパート近く、今日はいっぱい歩きました。
アパートで一休みしたあとは、お待ちかね、
ディナーのお時間です。
今晩も、地元で評判のお店に出向きます。
● トラットリア・ダ・ルチア
お昼、アパートで荷物を待つ間、20:00の予約を入れておきました。
名前を告げると、すんなり予約テーブル席にご案内。
こじんまりした、家庭的な雰囲気のお店です。
やはりここも、地元客が中心のよう。
観光客向けの上辺だけのチャラチャラしたところがありません。
メニューを見ると、どれもこれも美味しそう。
Gは注文にあれこれ悩んでいる様子。
まずはハウスワインとミネラル・ウォーター。
そして、
食べたいものを次から次えと注文、勢いは止まりません。
オイオイ、ちょっとやり過ぎじゃないの~。
こんなに沢山たべきれるの~?
料理は、どんどん出てきます。
みな美味しい!美味しい!
3人でこれらの料理、完食です。食べ過ぎだろー。
さらに、
やはりデザートだね。別腹だモーン。
これもまた、ほっぺが落ちる!
〆て< 75 >也、安っ!
これだからイタリアはやめられない。
ここトラステヴェレに宿を構えてほんとうにヨカッタ。
こちらのレストラン、日曜日だったら予約は必須ですよ。
あとから来店のフリー客、みな断られていました。
そしてもう一つ、どうでもいいことですが、
オカマの2人組が隣りのテーブルに仲良く座り、それが気になって気になって・・・
チラチラ観察しつつ、料理と無駄話に花を咲かせました。
ローマも多いのね、あの方たち!
満腹のお腹を抱え、歩きでアパートに戻ります。
今日は朝早くから一日お疲れ様でした、おやすみなさい。