2011/1/12(水) <5日目>
[トラステヴェレ聖堂の広場→トラステ ヴェレ市場と地元食材店で買い物、カフェで朝食→トラステヴェレ聖堂→一旦帰宅→バス23でピラミデ→Volpetti(ヴォルペッティ)で食材買い物→ テスタッチョ市場→バスで真実の口→徒歩でマルタ騎士団鍵穴、アヴェンティーノの丘→昼食→徒歩でトラステレヴェレ→スーパーBILLA→帰宅]
おはようございます、ローマ5日目。元気いっぱいですよ~ん。
今日は、一日たっぷりと、ローマの下町を散策してみましょう。
ローマの下町としては、私達が滞在しているここ「トラステヴェレ地区」と、テヴェレ川を少し下った対岸にある「テスタッチョ地区」の2つのエリアが有名です。
両地区とも、美味しいローカル・レストランが集まっていたり、市民の台所となる大きなマーケットがあったり、そして何より、普段着のローマ庶民の日常生活に触れることができる、ほんとうに楽しいところです。
今日は、この2地区をくまなく回ります。そしてお昼には、下町地区で最も評価が高く有名なレストランでちょっと贅沢なランチ・パーティをしようと。
(実は、今日は豆の何十何回目かの誕生日なのです!)
では、まず地元トラステヴェレ・エリアから探索開始です。
● トラステヴェレ市場
歩いて数分で市場に到着。
朝、準備を整え、そろそろお客を迎え入れようとしている時間帯です。
野菜や果物のほか、肉、魚介など、生鮮食料品が中心のマーケットですね。
露店マーケットを取り囲むように、食材、小間物、生活雑貨などの商店があり、うまく棲み分けしています。
そのうちの一つ、いかにも地元で昔からやっているという感じのイタリア食材店で買物をしましたが、これが大当たり。
ご主人が勧めるまま買ったポレンタ粉やチョコレートなどは、どれもこれも良質でとても安い。特にチョコレートには、びっくり!だってネットでは3倍近くの値段で売られていたし、おいしかった。
こんなだったらもっとたくさん買っておけばよかった、と日本に戻ってから残念がったが時すでに遅し!
このおじさんからミカンを購入。
ローマに来てあちこちのミカン買って食べたけど、ここのが一番おいしかった!
日本のお店で売っているミカンとは違って、表面の皮が無骨で、形もイビツ。
ノーワックスなのかしらね?
ジューシーで濃い目の味、すっかりファンになりました。
市場のまわりをウロウロしていると、おっおー!何やら良さげなカフェが!
● Cafe Braccio
カプチーノとチョコチップ入デニッシュで朝食です。
うわーおいしいけど糖分高そうよ。
今日はこれからアヴェンティーノの丘周辺をかなりな距離歩くので「ヨシ」としましょう。
朝ごはんのあとは、市場で買った食材などの荷物を置きに、一旦、アパートに戻ります。
さっきの道を戻り聖堂前に来ると、なにやら広場でテレビの撮影をしている様子。
ここはメディア取材でよく利用される現場なのかな?
マーケットから10分足らずで、アパートの前に戻ってきました。
(アパート、ほんとに便利な場所にあるでしょ?)
部屋に行くその前に、アパート外観とその周辺の通りを紹介しましょうね。
● アパートと周辺の街の様子
白いアーチの門がアパート入り口です。前の道は狭い路地ですね。
4Fのテラスが見えているところが今回借りたお部屋です。
入り口横にナンバー式の玄関ドアロックのパネル。
ここで秘密の番号を入力すればドアが空きます。
意外と狭い扉で、荷物が大きいと出し入れが大変でした。
アパートの面する道には、”VICOLO DEL BOLOGNA”のアドレスプレート。
“VICOLO”というイタリア語は、路地・小道・通路などの小さな道を指すようですから、さしずめ日本風には「ボローニャ小路」とでも呼ぶのが正しいのでしょうか?
(エッヘン、私が名付け親よ!)
我々が借りたアパート(といっても、建物の一室に過ぎません が)も、ネットでの予約段階では「ボローニャ・アパートメント」という安直な名前で呼ばれていました。
でも、玄関にはそんなアパートの標識は掲げられているわけではないので、初めてここに泊まりに訪れる人は、きっと、どこが自分の目指すアパートなのかはわからないと思いますヨ。
前面の「ボローニャ小路」、左、右へ続く風景です。
左写真は「ボローニャ小路」を抜けた角の変形交差点。
右写真はこれに続くやや広めの通りです。
この先はシスト橋に続いています。
じゃ、一旦部屋に戻り荷物を置いて、次行ってみましょう。
今度は、「テスタッチョ地区」探訪です。
アパートからは距離にして2KMの距離で歩いて行けなくはありませんが、今日の長行程を考え、アプローチにはバスを使いましょうね。
まずはテスタッチョ地区の外れにある「ピラミデ」にバス#23で行って、そこから散歩をスタートすることにしましょう。
● ピラミデとサン・パウロ門
バスを降りるとすぐ目の前にエジプトのピラミッドのミニチュア版のようなものが現れます。これが、紀元前1世紀に建てられたというケスティウスのお墓、すなわち「ピラミデ」です。
そして、そのすぐお隣には、かつてのローマの港への街道入口に建つ
「サン・パウロ門」です。
見学の後は、いよいよテスタッチョ地区の中心部の商店や市場巡りの開始です。
ピラミデから徒歩数分、まずは地元でも有名な食材店へと足を運びます。
● 食材店 ”VOLPETTI(ヴォルペッティ)”
このお店、マルモラータ通りというこの地区の大通りに面してました。
すぐに見つけることができました。
店内は老舗食料品店の風格漂う雰囲気があり、どれもこれもおいしそうです。
瓶詰め、缶詰はもちろん、燻製、チーズ、パスタなどものすごい種類の品揃えです。
試食担当のこのおにーさんは、とても売り上手。
お客のハートくすぐるのがお上手なの。
知らぬ間にいろいろ購入して(買わされて?)しまいました。
試食三昧で、猪サラミとバルサミコ、チーズとチーズナイフ Get 。
ここで買った16年物バルサミコは、まろやかな甘みがあって、とても良い品。
価格もバカ高くなくって、とてもリーズナブル。
家でイタリア料理をいただくとき は欠かせないものとなり、アイスクリームにもぴったりでした。とても美味しいバルサミコだったので、切らししたあと日本でも買い足そうとあちこち探したのですが、大手食材店でもネット通販でも、この銘柄の商品は日本に輸入されていないらしくどこにも売っていません!
今度現地に行ったら買い占めてこようと 強く決意!!!
店内のショーケースです。チーズやニョッキ、生ハムなどたくさんの種類がおいしそうに陳列されていて、どんどん買いたくなってしまうムード漂っていました。
店外のショーウィンドーギャラリーをご覧ください。
思わず見とれ引きこまれてしまうでしょ?同時に、涎も!
たっぷりと買い物したあとは、次はテスタッチョ市場を覗いてみます。
● テスタッチョ市場
トラステヴェレ市場同様、野菜・果物が中心の生鮮市場。
ただし、こちらは露店形式ではなく固定ブース、規模も数倍大きいようです。
お肉屋さんの品揃えも豊富です。
こんなかわいいスプーン、あったらいいな!
使い勝手はイマイチとは思いますが、子供にはおもちゃなのに食欲増進グッズ?
ここ本屋さんのような?ところで、ついついデザインかわいいのでトートバッグを買っちゃいました。
買物も十分したところで、今度はテスタッチョ地区の裏手にある
「アヴェンティーノの丘」に登って、景色を楽しんでみましょう。
丘への登り口にはちょうど観光スポット「真実の口」があるし、ついでにヘップバーンの「ローマの休日」しちゃいましょう。
● 真実の口
市場を出てバス停に向かいます。かわいい色調の教会ですね。
バスはテヴェレ川を川沿いを北に5分ほど進み、真実の口のあるS.M.コスメディン教会近くで下車します。
前回のローマの時も来たっけなー、ココ。思い出します。
お約束のポーズで記念写真、真実の口でパチリ!
アヴェンティーノの丘へは、S.M.コスメディン教会の脇の道を登ります。
結構急坂で息がきれます。
● アヴェンティーノの丘
息をゼイゼイしながらやっと登った先には「サヴェッロ公園」という小さなきれいな公園がありました。
そこの展望台からは、眼下にテヴェレ川と河畔一帯を一望できる素晴らしい眺望が待っていました。
わお~、なんてステキ、この眺め!!
今日は天気もいいし、遥か彼方までよく見えてます。少し先にはバチカンのドーム、手前の方には我々の滞在しているトラステヴェレの街々・・・・
しばし見とれていました。
この小公園は、別名「オレンジの公園」と呼ばれているそうで、私達が行った時もオレンジの木があちこちにあって、みな実がいっぱいに実っていました。
緑の色が美しく映える素敵な公園で、ご近所から?
来たよって感じのローマ人が犬を連れてお散歩していました。
公園から少し通りを歩くと「マルタ騎士団広場」。
そこには、10人ほどの観光客が、騎士団の館の門にある大扉の前に群がっています。
これが、知る人ぞ知る、ローマの隠れた裏観光スポット「マルタ騎士団鍵穴」。
み・た・いー。我々も順番待ちの列に並びます。
鍵穴を覗きます。
鍵穴の先には、なんと、バチカンのサン・ピエトロ大聖堂のドームが、真正面に。
しかもステージ上でスポットライトを浴びたように浮かび上がって見えるのです。
写真ではこんな風にしか写っていない、ザンネン。
(マニュアルモードでちゃんとピントを合わせて撮れば、多分綺麗に写ると思うよ。
写真、ヘタでゴメンね)
実際に見えたバチカンのドーム、それはそれは感動的でした!
「マルタ騎士団広場」あたりが丘では一番高いところ。
今度はここからゆるやかな下り道をさっきまで買い物していたテスタッチョの街の方へ降りて行きましょう。
道中、大きな素敵な外観の屋敷や、モダンなお家が並んでいます。
歴史的に由緒あるこのアヴェンティーノの丘一帯は、今は高級住宅地になっているようですね。
レトロな車、フィアット500の旧型かな?
このエリアでは、どうということもないこの古い庶民のクルマも!
新鮮でステキに見えてしまいますね。
歩き疲れてお腹すいたネ。
お昼にいたしましょう。
テスタッチョのかの有名レストランに向かいます。
● “Da Felice “(ダ・フェリーチェ)
いろんなメディアに取り上げられ、ローマでも「伝説のトラットリア」として名高いレストランです。否が応でも期待は高まります。
今日は小豆の誕生日でもあり、お祝いを兼ねたランチです。
13:00に予約を入れておきました。
上は、お店のHPから転載した写真。
実際、我々が行った時は、すべての席が予約のお客さんで埋まっていました。
名前を告げると、奥の方の席に案内されます。
ちらほら日本人のお客も見られます。
店 内は、思ってたよりカジュアルな感じです。
元々は80年ほど前にオステリアとしてスタートした庶民のお店だったし、人気が高まるにつれ「予約が取れないお 店」として伝説化はしたけれど、あくまで「高級でスノッブなリストランテ」とは違うんだという姿勢を見せたいんでしょうね。
でも、カジュアルではあるものの十分に洗練されていて、私達が昨日までに訪れたお店に比べれば、ずいぶんと高級感はある方かな。
床のタイルは黒と白の市松張り、大好きな張りパターンです。
モダンなインテリアといっていいでしょう。
さて、料理の注文です。
まずはワインをボトルで、そしてミネラルウォーター。
料理については、事前情報をもとに、一応なににするか、決めていました。
メニューにそれら品があるかどうかを確認して、すんなりとオーダー。
アンティパストにはローマ名物のカルチョーフィ(アーティチョーク)とキッシュ。
ローマ人は、市内のレストラン、どこに行ってもカルチョーフィをよく注文しています。
彼ら、ほんとうに好きなんですね~。
普段アーティチョークを食べ慣れていない日本人の我々には馴染みの薄い食材ですが、ココのは美味しかったですよ。
これ、食べ続けると、多分「クセ」になるんだと思います。
ホクホクな栗のような食感、独特の香りと紅茶のような風味の味。
調理の仕方は難しく、レシピやお店によって大きく味が変わる。
ローマ人がカルチョーフィにこだわる、その理由の片鱗、少しわかるような気がしました。
キッシュについては、まあ普通かな。特に驚くようなことはなく・・・
パスタ2種。
上の写真は、「Tonnarelli cacio e pepe(トンナレッリ・カッショ・エ・ペペ) 」。
これを食べに来るのを目的にしていると言われるほどの、ココのお店の一押し料理。
その内容はというと、手打ち縮れパスタにカッショカバッロチーズと黒こしょうを和えたもので、ごくシンプルな料理。
食べる前にざくざくとスプーンとフォークで混ぜるのがコツだとか。
我々が食べるときにも、店のスタッフの人がザクザク和えてくれました。
さてそのお味は?・・・・・・正直なところ、「みながこぞって涙する」というのは、ちょっと大げさ過ぎるのではないの~!!
勿論、それなりには美味しいんですが、私には昨日のお昼の「エノテカ・コルシ」でのパスタのほうが好みにあっています。
まあ、メディアに載るいろんな話は、えてして尾ひれが付き、勝手にひとり歩きしがちなもの、これもその一つなのでしょうね。
下の写真は、ラビオリにチーズを振りかけ、バジルをトッピングしています。
ラビオリの茹で加減は良く、美味しく頂きます。
でも、パスタは量があるなー。
このあと、メインが来るのに食べきれるでしょうか?
だんだん心配になってきた。
下の写真は、“ブンタレッレ”の生サラダ。
ちょうど冬のシーズン、季節限定で食べられる ということでオーダーしたもの。
ちょっと苦味のある茎野菜で、チコリに似ています。
アンチョビソースと和えて食べるようです。
ところがこのアンチョビソース、味が 濃くてすご~~ク塩辛い!!
残すことになってしまって残念!
ブンタレッレそのものは美味しいのに。
写真上は、これもこのお店の名物、アバッキオ・アルフォルノ・コン・パターテ(羊のロー スト、ポテト添え)です。
オリーブオイルで焼いただけのシンプルな料理です。
下処理に色々工夫があるのでしょう、肉の臭みはなく、外パリパリ内ジュー シーで、美味しくいただけました。料理人の腕の見せどころといったところでしょう。
写真下は、トマトで煮込んだポルペッタ。これは優しい味で美味しかった!!
家庭料理、トラットリア料理の見本みたいで安心していただけます。
全体的にひとつのお皿の量が多すぎる感じ。
こんなに量が多いと知らなかったので、頼みすぎました。反省。
〆て< 110 >也。
評判のお店だけに、まあ値段もこんなものかな。
そんなには高くは感じませんでした。
ともあれ私達3人、ペチャペチャお喋りしながら・・・
ワインとお料理を楽しむことができました。
ごちそうさまでした。
テスタッチョからトラステヴェレ散策途中にBILLAでセール発見!
トラステヴェレのこの色合を見ると「今日も戻ってきたよ」感ありますね。
今日は、朝から夕方近くまで歩き疲れました。
お昼も遅かったので、夕飯は、ワインとピザ、モッツアレラ、生ハムなどでゆっくりくだらだらつろぎながら家ディナーです。
● 家ディナー
モッツアレア、ピッツァ、ミニトマト、ミカン、生ハム&ワインでまったりとカンパイ!!
のんびりチンタラ食べました。
お腹いっぱいだし、歩き疲れました。
早寝しましょ~~!